ブルース・スプリングスティーン、全米No.1返り咲き

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待望の日本盤も遂に10月24日発売となったブルース・スプリングスティーン『マジック』。全米チャート初登場1位獲得のあと、2週目はキッド・ロックの新作に阻まれて2位となったものの、3週目の11月3日付THE BILLBOARD 200で見事1位に返り咲きを果たした。

一度ランキングが落ちたアルバムが再びNo.1に返り咲くのは、ここ最近のチャートの傾向としては珍しいもののようだが、ロングヒットの性格を持っているだろうと思われる普遍の名作『マジック』を思うと、多少の上下を繰り返しながらも、これからも面白いチャートを推移するのかもしれない。

ちなみにブルースの作品では、1984年7月3日から4週間連続No.1を記録した『BORN IN THE USA』が、その後プリンスの「パープル・レイン」に一旦首位を奪われ、その後24週もの間ずっと2位を守りつつも、1985年1月19日なんと24週ぶりにNo.1に再び返り咲き、そのまま1月25日まで連続84週ベスト10入りをキープするという輝かしい記録を持っている。

そんなブルース・スプリングスティーンは今もなお全米ツアーの真っ最中だが、10月22日のシカゴ公演では、元々のセットリストには入っていなかった「Thunder Road」が初登場するというサプライズが起こった。

アンコールの1曲目は通常は「ガールズ・イン・ゼア・サマー・クローズ」。その曲をまさに演奏し始めようとしていたブルースはステージの真ん前で盛り上がっている子供たちを見て心変りしたようなのだ。

彼は「今夜は子供達が沢山来てくれているね」と言いながらギターを替え、バンドメンバーに向かって「サンダー・ロード」をやろうと呼びかけた。「最後にこの曲をやったのは5年前だったな…でもその前は35年間もやっているから、これでバランスが取れるだろう」とリハーサルもなしで演奏。最高の「サンダー・ロード」を聴かせてくれた模様。

ブルースは十分に寝かせたこの曲を、義務ではなく心から演奏したいと思っているのが誰の目からもわかり、それに応えて観衆も大歓声を上げていたという。
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