音楽ツウの間で注目度上昇中のラウル・ミドンとは?

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6月に発売された輸入盤が外資系CDショップを中心にセールスを伸ばし、音楽ファンの間で話題になっているラウル・ミドン。超人的と絶賛されるほどのギター・テクニックを持ち、“ラヴ・ソウル”を歌う彼は、アフリカ系アメリカ人の母とアルゼンチン人の父親の元、ニューメキシコで生まれた。

「本当に小さい頃から、自分は音楽がやりたいんだと自覚していた。車に乗っていても、ウィンカーのリズムに聴き入ったり、クラクションからコオロギの鳴き声にいたるまで、どんなものでも音楽に聞こえたよ」。こう語るラウルは、生まれつきの盲目だけれども、フラメンコ奏者からギター・レッスンを受けたことから始まり、その後クラシック・ギターへと移り、やがてジャズ・ギターにたどり着くといった過程で、その驚愕のギター・テクニックを身に付けたという。

「僕は自分が音楽に関して知り得るすべてのことをギターと一体化させようと、惜しみない努力を続けている。オーケストラのような音を奏でたいと思ってね」とラウル。そんな彼のことを、ジェフ・ベックは「とてつもない才能の持ち主」と賞賛し、新聞各紙も“巨匠”と絶賛するオーセンティック・パフォーマーなのだ。スティーヴィー・ワンダーまでもが彼のアルバムに参加していることも、ラウルの音楽のクオリティの高さを示していると言っていいだろう。また、ジェイソン・ムラーズとは、お互いのアルバムに参加する仲であり、互いへのリスペクトを隠さない関係だ。

アレサ・フランクリンやノラ・ジョーンズなどを手掛けたグラミー受賞プロデューサー、アリフ・マーディンと、彼の息子ジョン・マーディンがプロデュースしたアルバム『State of Mind』。ボーナス・トラックとライヴ映像を収録した日本版『ステイト・オブ・マインド』が、10月5日にリリースされる。

■オフィシャル・サイト http://st-co.jp/raul
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