──今回のDVDにはPVが4作品(「JOINT」、「Dandelion」、「GALAXY」、「黄昏サラウンド」)入っていますが、みなさんのお気に入りは?
RYO-Z: 「黄昏サラウンド」だな。
ILMARI: 全部好きなんですけど、ぼくも「黄昏」ですね。
FUMIYA: ぼくは「GALAXY」かな。
──「黄昏サラウンド」はどのあたりが?
RYO-Z: ワンカットでずーっと撮っていくのが、“あ~、ラップっぽい”みたいな(笑)。
歩きながらリップ・シンクしてるのとか、すごいヒップホップっぽいイメージがするんで。
──でも、メイキングを見ると、裏舞台の大変さが伝わってきます。
RYO-Z: あれは大変でしたね~。実はかなり原始的に撮ってるから、とにかく急いで移動しなきゃいけなくて。
(自分のパートが終わっても)次にまたすぐユニゾンでの撮影ポイントが来るからダダダダって次の場所へ走って行って、 「ココにいましたよ」って顔してなきゃいけないから。CGでなんとかなりそうなもんですけど(笑)。
FUMIYA: 俺、むちゃくちゃ走りましたもん。すんごい走ってんのに、すんごいちょこっとしか出てないから(笑)。
ILMARI: あと、裏でみんなが走ってるの見ると、本番でも笑っちゃうんですよ(笑)。
RYO-Z: PV観ると最後のほうで、PES笑ってますからね。ぼくらとかスタッフが、
バーって移動してるのを横目でチラっと見て、ニヤっとしてるんです(笑)。
チェッカー・フラッグ
-MUSIC VIDEO EDITION-
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日本のヒップホップ史上初となる、5万人規模で行なわれた野外ライヴSUMMER
MADNESS 03。DISC2に収録されているこのライヴは、RYO-Z&FUMIYAの2人もかなり印象深いライヴだったようだ。 この熱く暑~いライヴの模様は、「チェッカーフラッグ」のライヴ・ヴァージョンでチェックしよう!
画像をクリックして、チェック!
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──FUMIYAさんレコメンドの「GALAXY」は、スペースシャワーのビデオ・アワードで大賞を受賞されましたね。
あの指人形のアイディアは、どこから生まれたんですか?
RYO-Z: あれは、もともと監督の辻川幸一郎さんから最初の段階にいただいていたアイディアで。
ぼくらは彼の世界観に身を委ねようと思っていたから。
──色とかもカラフルで遊び心があって、すごいリップスライムらしい作品だと思います。
FUMIYA: あの色とかはすごいですよね。かわいいというよりも、ちょっと邪悪なものを感じます(笑)。
手のぐちゃっとした感じとか、後ろに映ってる影とか。ただの“かわいい”じゃないところがいい。
RYO-Z: ぼくとしては、もっとダンス・ナンバーを書いたつもりだったんで、本当はすっごい踊りたかったんですけどね(笑)。
──プロモーション・ビデオ制作の際に、心がけていることはありますか?
RYO-Z: これは曲を作っている時もそうだけど、なるたけ自分らしくやるってところですね。
FUMIYA: その曲の持っている表面には出てこない裏の部分というか、リズムの間だったりとか、
シンセサイザーの一音だけを聴いて作るとか。音楽をメインとしたビデオを作っていけたら良いなと思っています。
──では、リップスライムにとって、映像とはどんなものなのでしょう?
RYO-Z: ヒップホップって、まだわりと新しい文化だと思うんです。そういったものの場合、映像で伝えることって非常に重要かなと。
ぼくもプロモーション・ビデオやライヴ映像を見て、ヒップホップやラップを好きになったので。ライヴ映像もライヴを観に来れない人たちにとっては、
ぼくらを感じられるものでもあるから。だから、映像っていうのは重要なファクターであると考えていますね。
──最後に今後の活動を教えてください。
RYO-Z: 今年も、ぼくららしくマイペースにハイペースにがんばりますので、引き続き応援よろしくお願いします。
取材・文●宮崎敬太
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