──その新作ではプロデューサーにベテランのボブ・ロックを起用しているけど、みんなは子供の頃、ボブ・ロックが手掛けたメタリカやモトリー・クルーのアルバムを聴いていたそうですね。
チャック:ああ。他にもボン・ジョヴィとかエアロスミスとか、ボブが手掛けた作品はロックの歴史を塗り替えたものばかりなんだ。彼はそういうマジックを持っているんだよ。新作では僕らのライヴが持っているエネルギーを、デビュー盤以上に反映させたかったんだけど、ボブなら、きっとそれを助けてくれると思ったんだ。
デヴィッド:今回のレコーディングは特に学ぶことが多かったね。実は僕、元々レコーディングってあまり好きじゃなかったんだけど、今回、ボブのお蔭で好きになれたんだ。
──でも、そんなすごい人とレコーディングするなんて緊張しませんでした?
デヴィッド:始めの頃はちょっとね。でも、初日だけだったよ。彼ってムード作りがうまいんだよね。
──ライヴのエネルギーを反映させるために、どんな工夫をしたんですか?
デヴィッド:いや、特に何かをやったというわけではないんだよ。メンバーそれぞれにツアーを重ねたことで演奏に自信もあったしね。それにスタジオってストレスが溜まるんだけど、さっきも言ったようにボブってムード作りがうまい人だから、今回はそれがなかった。逆にリラックスしてできたんだよ。アルバムを聴いてもらえれば、それは伝わるはずだよ。
チャック:特に気をつけたことがあるとすれば、ていねいに作るのではなく、その瞬間のフィーリングをうまく掴んで、演奏に反映させることかな。
──新作の歌詞は前作同様、誰でも共感できる内容になっているけど、その中でも「クレイジー」はシンプル・プランなりの社会批判になっていると思いました。
チャック:そうだね。僕らの曲のほとんどがパーソナルな経験が元になっているけど、確かに「クレイジー」には社会的な視点が入っているね。
──バンドをやるうえで、同世代の若者に何か意味あることをメッセージとして伝えていかなければいけないと考えますか?
チャック:僕らの曲を聴いて救われましたってファンレターをもらうこともあるけど、だからってメッセージを伝えなきゃいけないとは思わない。だって、僕らは完璧な人間じゃないし、それに僕らだって、みんなと同じように問題を抱えているんだ。「クレイジー」だって僕らの目の前にはこういう問題があるんだってことを歌っただけで、決して偉そうにメッセージを伝えているわけではないんだよ。
取材・文●山口智男
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