──ブリトニーとは接してみてどうだった?
スカイ:とってもスイートな人なの。直接話をしたことは少なかったんだけど、気を遣ってくれて。“私のライヴの前にロックがあるなんてうれしいわ”なんて言ってくれて、最後にはバッグをもらったりもして。素敵な人よ。
──ロックはどういうのを聴いていたの?
スカイ:12歳ぐらいでロックを聴きはじめたかな。最初はアイドルみたいのが好きだったんだけど、だんだん飽きてきちゃって。他のコは普通にアシュリー・シンプソンとかサム41とかアウトキャストみたいな流行りの曲を聴いてるんだけど、私はフランク・ザッパやパンテラを聴いたりもするのよ(笑)。
──えっ、ザッパなんてどうやって知ったの?
スカイ:プロデューサーに教えてもらったのよ。面白いレコードだと思う。
──でも、それにしてもパンテラって、スカイの口から出るとは思えなかったけど……(笑)。
スカイ:ははは。でもカヴァー曲の候補だったのよ(笑)。レコード会社のフランス支社の人が私に「スカイ、パンテラ聴いたか!」って勧めたの。以来、結構好きになっちゃって。
──曲はいつから書きはじめたの?
スカイ: 9歳の時。クラスの友達の前で発表したの。ちゃんとした曲は12歳のとき。で、家の近所の音楽の先生のような人のスタジオで曲を作ってデモみたいなものを作ってたの。そして、ある時、美容室で私のテープを流していたら、そこでたまたまそれを聴いた人が音楽業界の人で、その人のツテでプロデューサーのジェイムズ(・ロバートソン)を紹介してもらったの。
──それで、ジェイムズとの作業が始まって、今こうしてアルバムが出るわけだけど、どう?
スカイ: 予想外だけどとてもうれしかったわ。今回のアルバムはジェイムズの地下室のスタジオでデモとして録音してたものだったの。その後にレコード契約が決まって、レコーディングをやり直す話もあるにはあったんだけど、ほとんどあのデモのままで行けたのよ。うれしかった。あのデモには未熟なところもあるけど、それも含めて私の原点の姿そのものだし、ジェイムズと作り上げたあの貴重な瞬間に後からどんなに手を加えたところで、上回ることなんてないと思ってたから本当に良かったわ。
──このアルバムを通してどんなことを伝えたかったの?
スカイ: 人に何かやる気にさせたいの。ポジティヴなインスピレーションになったらいいな。
──今、ヒラリー・ダフやアシュリー・シンプソンと、同世代にロックを歌う女のコが多いし、比べられるとも思うけど、どう?
スカイ: そういう現象の中に自分がいることは素直に光栄だと思うし、若い女のコのロール・モデルにもなりたいとも思ってるの。でも、その中で埋もれることはないと思ってる。自分には自信があるし、私の曲が他の人とは違うことは聴いてもらえれば分かると思うわ。
取材・文●沢田太陽 |
『ノイズ・フロム・ザ・ベースメント』 東芝EMI TOCP-66333 \1,980(tax in) 1. ナンバー・ワン 2. ビリー・S. 3. タングルド・アップ・イン・ミー 4. アイ・ドント・リアリー・ライク・ユー 5. アイ・ドント・ケア 6. ハート・オブ・グラス 7. シャラダ 8. イット・サックス 9. フォーリン・スルー 10. ヒポクリト 11. アンプレディクタブル 12. ショット・トゥ・ピーシズ 13. スモーク&ミラーズ 14. イマジナリー・スーパースター
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