レイ・チャールズ、死去

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「What'd I Say」「Georgia on My Mind」「I Can't Stop Loving You」といった名曲で知られる米音楽界の巨匠、レイ・チャールズが、米国時間6月10日(木)午前11時35分、カリフォルニア州ビバリーヒルズの自宅で肝臓疾患のため死去した。73歳だった。現地のAP通信が伝えている。

7歳で失明、15歳で孤児となったチャールズは、ピアノ、サックス、トランペットを含む音楽の分野で才能を発揮。後にR&B/ソウルの基盤を築いたことでも有名。彼は12回のグラミーを獲得している。最近は公の場に姿を見せなかった彼だが、今年4月にレコーディング・スタジオがロサンゼルスの重要建造物に指定された際、俳優のクリント・イーストウッドと共に記念式典に出席した。彼はまた、ノラ・ジョーンズ、B.B.キング、ウィリー・ネルソン、ビリー・ジョエル、ナタリー・コールほかと共に、デュエット・アルバム『Ray Charles Duets』を制作している。アルバムは8月に米国でリリースされる見込み(日本盤未定)。

AP通信は日本時間11日(金)、チャールズと親しいアーティストたちの声明やメッセージを伝えた。

ビリー・ジョエルは「レイ・チャールズはR&B、ソウル、そして本物のロックを定義した」と語った。ウィリー・ネルソンは「親友の一人を失った。彼が亡くなってこれから寂しくなる」と声明の中で話している。アレサ・フランクリンは「彼はユーモアとウィットにあふれた素敵な人だった。……世界にソウルを紹介した」と述べた。

チャールズには12人の子供と20人の孫、さらに5人の曾孫がいる。告別式は週明けにロサンゼルスの教会で行われる予定。その後、彼の遺体はイングルウッッド墓地に埋葬される。

T.Kimura
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