【インタビュー】HYDE、映像作品『HYDE [INSIDE] LIVE 2024 -EXTRA-』と<LuckyFes>出演を語る「僕の理想的なライヴにまたひとつ近付いた」

■<LuckyFes>にはよく知ってる人達もいるね
■タイミングが合えばぜひ一緒にステージを
──あと、MY FIRST STORYのHiroさんを迎えての「夢幻」も貴重映像です。リリース当時、よくご一緒に音楽番組に出られていましたが、ライヴで共演されてどんな印象でしたか?
HYDE:あの時期は本当によく会っていましたよね。ライヴ当日はあまりにも爽やかな登場だったので、“俺たちと全然キャラが違うな”という感じでした(笑)。また、結婚したばかりだったというものあってキラキラしていて、天使にしか見えなかった(笑)。基本的に「LAST SONG」以降は、僕はキャラを変えるしか方法がなかったので、「夢幻」を入れる場所も“もうここしかない”という感じで決まりました。

──1本のライヴの中で様々な感情を暴発させるHYDEさんですが、気持ちの切り替えはどのようにされているのですか? やはり新鮮さを大事にしながら自然と、でしょうか?
HYDE:自然とそうなりますね。切り替えは特に必要ないです。でもあまりニコニコなままで「MIDNIGHT CELEBRATION II」はできないですけどね。あそこではもうシリアスにならないと、「LAST SONG」で入り込めなくなっちゃうんで。だから、「6or9」のあたりからは結構重要なんです。おちゃらけ過ぎちゃうと「LAST SONG」が嘘っぽくなってしまう。あそこからスイッチ入れておかないといけない、みたいな。
──その点を意識して映像を観返したいと思います。あと、初回限定盤Disc2に入っている『HYDE [INSIDE] LIVE 2024 Documentary』も充実していて、伝説のわんこそばシーンも入っていましたね。
HYDE:入れたっけな(笑)?
──特にどんなところをファンの方に楽しんでもらいたいですか?
HYDE:ドキュメンタリーは編集している段階で、「均等にその日の出来事を入れていくのではなく、面白ければいくら長くてもいいけど、つまらないものは出来る限り削除して」というディレクションをしました。そうしないともったいないと思うから。でも、僕が言ったのはそれぐらいかな。あの映像を観ると“たくさんライヴやったんだな。2024年、こんなことしたんだな”って思い出すよね。もう10年ぐらい前のような気がする。“え? 演説台にペイントしたの去年なんだ?”みたいな(笑)。
──それだけ密度が濃い日々を送っていらっしゃるんでしょうね。想い出のアルバムのような位置付けになりそうでしょうか。
HYDE:そうですね。だからファンの子もそう思って観てもらえたらな、と思って。2024年の出来事を“これを観たら思い出す”みたいな。そうやって楽しんでもらえたらうれしいですね。

──各地フェス出演時の映像も楽しめる映像です。夏フェスのお話に移りますが、茨城県ひたちなか市の国営ひたち海浜公園で開催されるLuckyFM×BARKS共催<LuckyFes>に今年、初出演されることが決定しました。<LuckyFes>に対して、HYDEさんはどんな印象をお持ちでしたか?
HYDE:まず、あの場所はすごくいいですよね。以前、<ROCK IN JAPAN FESTIVAL>をやっていたから、行ったことがあるんですよ。気持ちのいい場所で、お客さんたちがもう、すごく楽しそうで。ライヴ会場へ移動する時に、車の中からファンの子たちが見えるんだけど、“いい夏休みだな”って感じがするんですよね。すごく楽しそうで、ロックのお祭りみたいでいいな、という印象があります。
──今年の<LuckyFes>は夏休み期間中(8月9日〜11日)の開催ですので、そういう光景がますます広がると思います。
HYDE:<LuckyFes>としてあの場所に行くのは今回が初めてですけど、楽しみですね。ラインナップをまだあまりちゃんと知らないんだけど (と、出演者リストを見て)…あ、ジェジュン(JAEJOONG)が随分前に「出る」ってバラしてたよね(笑)。
──はい、情報解禁前に(笑)。HYDEさんはDAY3の8月11日(月/祝)にご出演で、ジェジュンさんと同じ日なんです。
HYDE:ジェジュンとは、こういうフェスで顔合わせるのは初めてかな。あれ、僕の出演は“HYDE(810)の日”じゃないんだ?
──8月10日はHYDEさん自身のワンマンライヴ(<HYDE [INSIDE] LIVE 2025 WORLD TOUR>8月10日@KT Zepp Yokohama)がありますから(笑)。HYDEさんとしてはKT Zepp Yokohama 2DAYSに続いて3日連続のライヴとなるわけで。
HYDE:ははは。お、すげぇ、郷ひろみさんも出るんだ。-真天地開闢集団-ジグザグとASH DA HERO、MUCC、よく知ってる人たちも結構いるね。

──同じ8月11日にご出演ということは…。
HYDE:タイミングが合えば、ぜひ一緒にステージをやりたいですね。
──多種多様なフェスに出演されるHYDEさんですが、フェスのカラーに合わせて“こういうセットリストでいこう”とか、“こういうパフォーマンスをしよう”とか、プランも変わるものですか?
HYDE:少~しだけ変わります。70〜80%ぐらいは一緒なんですけど、残り20〜30%は出演者のメンツを見て“エンターテインメントだな”と思ったら、エンターテインメント寄りの“もうちょっと誰にでも行き渡るようなセットリストにしよう”とか。例えば「GLAMOROUS SKY」や「HONEY」を足したりとかね。逆に完全にハードコアなフェスであれば、それをナシにしたり。そういうことはしますね。
──今、パッと<LuckyFes>のラインナップをご覧になって、どんなプランが浮かびますか?
HYDE:やっぱりHiromi Goがいるからなぁ、“♪ジャパ~ン!”ってやりたいな(笑)。それにしてもすごい数の出演者ですね。

──4つのメインステージに加えて、協賛ステージが1つ。3日間で100組以上のアーティストにご参加いただきます。
HYDE:ステージいっぱいあるし、フェスをやる側は大変だろうなと思う。ところで、なんで“Lucky”なの?
──茨城、いばらき、いばらっきー、いば…LuckyFesです。
HYDE:あ、なるほど! 気が付かなかった(笑)。スッキリしました。
──8月11日は、<HYDE [INSIDE] LIVE 2025 WORLD TOUR>が中盤を迎え、海外シリーズを間近に控えたタイミングです。<LuckyFes>はその前哨戦的な内容のライヴになりますか?
HYDE:いや、そんなに変わらないと思います。<LuckyFes>でのメニューは、新しいコンセプトのツアー(<HYDE [INSIDE] LIVE 2025 WORLD TOUR>)のフェス版っていう感じになるんじゃないかな。今回のワールドツアーはライヴ自体、ちょっとシリアスにやりたいな、と思っていて。演出は変わらないですけど、マインドとしてね。その雰囲気がちょっと出るかもしれないですね。







