【ライブレポート】アンジュルム上國料萌衣、卒業公演で「お先はまっキラ!」と笑顔で門出

2025.06.18 21:53

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6月18日、アンジュルムが神奈川・横浜アリーナで『アンジュルム 10th Anniversary tour 2025 春 「桜梅桃李」上國料萌衣 FINAL ~お先はまっキラ!~』を開催。この公演は4月5日にスタートした全国11会場26公演を巡るツアーの千秋楽であり、メンバーの上國料萌衣にとっては卒業コンサートとなった。

上國料は2015年にアンジュルムに加入し、グループとして活動しながらファッション誌やコスメブランドのモデルとしても注目を集め、2023年には三代目リーダーに就任。昨年12月にグループおよびハロー!プロジェクトから卒業することを発表し、卒業後は留学を経て、芸能活動を続けていく予定だ。

今回の公演は立ち見席まで発売するほどに大盛況で、CSテレ朝チャンネル1での生中継と全国88館と台北の映画館にてライブビューイングを実施。約12,000人のファンで満員の会場に「かみこ」コールが巻き起こる中、上國料にとってのデビューシングルである『次々続々』からライブがスタート。続いてユニゾンが美しい『地球は今日も愛を育む』、センチメンタルに聴かせる『Uraha=Lover』、『ハデにやっちゃいな!』では力強さで、『ミステリーナイト!』ではミステリアスな雰囲気にステージを染めていく。

MCでは「横浜アリーナにお集まりのみなさん、ようこそー!」と挨拶すると、すでに大盛り上がりの会場から歓声があがる。伊勢鈴蘭にラストステージへの思いを聞かれた上國料はまず「信じられない!」と率直な思いを話し、「円陣で泣くかなと思ったけど、楽しみが勝ってた!」と開演前を振り返る。またこの日はツアーファイナルということもあり、「このツアーで一人ひとりが成長して、今日のために一生懸命頑張ってきた」といい、ファンに向けて「みなさんにも盛り上げてもらいたいなと思います!」と笑顔。

川名凜の曲振りから披露した新曲の『アンドロイドは夢を見るか?』、『RED LINE』で勢いを増していき、『涙は蝶に変わる』と『愛・魔性』で情熱的に見せていくかと思えば、『うわさのナルシー』では涼やかな余裕を表現。さらに、ツアー中メンバー数名ずつが回替わりで披露してきたダンスパフォーマンスを全員で披露すると、そのパワフルさに応えるように会場もどんどん熱くなっていく。

レギュラーラジオの企画にちなんだ高尾山を登るVTRでは、メンバーからのリクエストでファンがペンライトでハートや山の形を作ったり、ファンにはおなじみの「着きました、高尾山!」のセリフが飛び出すと会場も盛り上がったりと、パフォーマンス以外でもファンとの一体感を感じさせる微笑ましい場面も。そこから『大器晩成』のイントロが流れると会場が一気に沸き立ち、『SHAKA SHAKA TO LOVE』ではサインボールとサイン入り紙飛行機を客席に飛ばしながらファンとのコミュニケーションを楽しむ。上國料が曲中のセリフを「みんな、ずっと大好きだよー!」に変えると、ファンも歓声で応える。

『ええか!?』では弾ける魅力で盛り上げ、橋迫鈴の「オフはいらないね」のパートをきっかけに、オフはいるか・いらないか問題をツアーを通して議論してきた『ライフ イズ ビューティフル!』は、為永幸音の「結局のところ、どうなんですか?」の問いかけに橋迫が「オフはあってもなくても、お先はまっキラ!」と今回のタイトルにかけて答え、大団円。『初恋、花冷え』『忘れてあげる』では一気に雰囲気を変え、切なさや儚さで魅了していく。

橋迫がファンとじゃんけんをしたり、上國料が「アンジュ・アンジュ・アンジュが大好きだ!」で三三七拍子をしたりと、メンバーが代わる代わる客席を煽っていくと、アンジュルムのコミカルさが堪能できる『人生、すなわちパンタ・レイ』、サンバの熱さと湿度を感じさせる『汗かいてカルナバル』、『美々たる一撃』『アイノケダモノ』『ドンデンガエシ』ではファンのコールとともに会場はヒートアップ。今回のツアータイトルである「桜梅桃李」が持つ、他人と比較するのではなく自分自身を磨いていくという意味の通り、それぞれの個性を最大限に発揮しつつ、アンジュルムが持つ色とりどりの表現を見せながら、かけがえのない友との再会を約束する『友よ』まで全員でステージを駆け抜けた。

本編が終了すると、メンバーから上國料へのメッセージVTRがスタート。後藤花は「みーこさん(上國料)は私が加入してからいろんなことを助けてくれて、いろんな言葉をかけてくれました」とその存在に何度も救われてきたことを振り返り、下井谷幸穂は「上國料さんが愛してきたアンジュルムを、私も全力で愛します」と意気込む。平山遊季は「後輩ながら、ライバルとして心を燃やしながら一緒に活動できた時間は宝物です」と切磋琢磨してきた時間を胸に抱き、松本わかなは「ステージ上でカッコよくパフォーマンスする上國料さんも、時に誰よりも末っ子のようにはしゃいでいる上國料さんも全部全部大好きです」とにっこり。為永は家族のように接していたからこそ、時に強く当たってしまったこともあったというが、「その関係でいられることが心地よかったです」とまっすぐに伝える。

川名は「絶え間なく私たちに愛を伝えてくださったり、期待してくださったり、その気持ちがすごく嬉しかったです」と上國料から大きな愛を受け取ってきたことを思い返し、橋迫は先輩である上國料が卒業することで不安も感じるというが、「上國料さんは常に前向きな言葉をかけてくださっていたので、その言葉を信じて、もっともっとこれからも前に進んでいけたらいいなと思います」と話す。そして次期リーダーに就任することが決まっている伊勢は、「上國料さんの優しさや温かさに、きっとここにいるいろんな人が救われてきたんじゃないかなと思っています。今までずっと隣にいてくれてありがとうございました」と感謝を伝えた。

会場が上國料のメンバーカラー・アクアブルーのペンライトに染まる中、ドレスをまとった上國料がステージに登場。公演のタイトルにちなんだキラキラと輝く白いドレスで、胸元や肩にはアンジュルムへの愛がこもったハートのビジューがあしらわれている。卒業への思いをつづった手紙では、9年半の活動を振り返って「大好きと心から言えないような苦しい時期もちょっとだけあったけど、今の私はその時期も含めて、アンジュルムが大好きだ!と心の底から言いたいです」と、改めてグループへの強い愛を言葉にする。

さらに「嬉しいことも悩みごとも、全部がアンジュルムだった」という日々を思い返し、「先輩からも後輩からも、今まで一緒に活動してきたメンバー全員からこの9年半、出会いと別れを繰り返すたびに、たくさん学び、成長させてもらいました」と話す。その上で「今のアンジュは胸を張って最高だと言えます。それと同時に、私が卒業してもお先はまっキラだ~と本気で思います!」と胸を張り、「大好きなみんなと離れることは本当に寂しいけど、自分で決めた卒業という決断を後悔しないように、これから前に進んでいきます!」と決意を新たにする。

最後にファンに向けて感謝を伝え、「みなさんの未来もまっキラでありますように!」と手紙を締めくくると、楽しい時間を過ごした日の帰り道にメンバーと口ずさんでいたという『帰りたくないな。』を披露。メンバー全員がステージに揃うと、上國料に向けて『交差点』を歌っていく。笑顔と涙に溢れたアンコールに伊勢は「ちょっとヤバいです……」と涙声になり、上國料も「今日、ビジュよかったの。だから絶対泣かない!と思ったんだけどさ、無理だったよね。そんなに見ないでください!」と話し、ファンを笑わせる。

改めて上國料がファンに向けて挨拶をすると、「アンジュルムはまだまだ続いていきますし、アンジュルムの愛はもっともっとずっと続いていきます」と語り、『光のうた』ではファンの歌声とともに温かい空気で会場が満たされていく。そして『愛すべきべき Human Life』ではこの日の公演タイトルであり、この曲に登場する歌詞である「お先はまっキラ!」と書かれたバナーをファンが掲げるという、上國料からメンバーへのサプライズが。さらにエンディングには「自分たちの力だけでなく、スタッフやファンの力が合わさって作り上げられている」という上國料の思いからエンドクレジットが流れ、アンジュルムが表現し続けてきた大きな愛と、それぞれのキラキラと輝く未来を感じさせながらコンサートは幕を下ろした。

<アンジュルム 10th Anniversary tour 2025 春 「桜梅桃李」 上國料萌衣 FINAL ~お先はまっキラ!~>

2025年6月18日(水)横浜アリーナ
1.次々続々
2.地球は今日も愛を育む
3.Uraha=Lover
4.ハデにやっちゃいな!
5.ミステリーナイト!
6.アンドロイドは夢を見るか?
7.RED LINE
8.涙は蝶に変わる
9.愛・魔性
10.うわさのナルシー
11.大器晩成
12.SHAKA SHAKA TO LOVE
13.ええか!?
14.ライフ イズ ビューティフル!
15.初恋、花冷え
16.忘れてあげる
17.人生、すなわちパンタ・レイ
18.汗かいてカルナバル
19.美々たる一撃
20.アイノケダモノ
21.ドンデンガエシ
22.友よ
EN1.帰りたくないな。/ 上國料
EN2.交差点
EN3.光のうた
EN4.愛すべきべき Human Life

<ハロ!コン2025>

出演:モーニング娘。’25 / アンジュルム / Juice=Juice / つばきファクトリー / BEYOOOOONDS / OCHA NORMA / ロージークロニクル / ハロプロ研修生
7月19日(土)・7月20日(日) オリックス劇場(大阪)
8月16日(土)・8月17日(日) LaLa arena TOKYO-BAY(千葉)
8月30日(土)・8月31日(日) Niterra日本特殊陶業市民会館 フォレストホール(愛知)
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