妻をフルタイムで介護中のジョン・ライドン「自分を憐れむのは禁物」

認知症を患う妻を介護中のジョン・ライドンが、現在の心境や生活について英国の新聞『The Guardian』のインタビューで語った。
ライドンは7歳のときに髄膜炎を患い、1年間入院している。そのとき昏睡状態に陥り、自分の名前や両親のことを思い出せないなど、記憶の喪失や幻覚に悩まされた。この経験が、妻ノラさんの気持ちを理解する助けになっているという。「俺は、自分が誰で、今どこにいるのかわからない、あの気持ちがわかる。それが、彼女に向き合う上で何らかの助けとなってる。彼女の痛みがわかる。自分も体験したことだから」
ノラさんは、ライドンが彼女の記憶の空白を埋めないとパニックを起こしたり、火の不始末があったり、仕事でレコーディング・スタジオに同伴すると、殺されると思い込み逃げ出すなど、24時間介護が必要だが、彼女に適した看護師を見つけるのは難しく、基本的にライドンがフルタイムで付き添っている。
ライドンは認知症との経験、彼の想いについて新しい本『I Could Be Wrong, I Could Be Right』の中で赤裸々に綴っているという。「オープンにするのは勇気がいる。でも、自分の中に留めておけば何とかなるってものではない。話さないと」「涙なしで語るのは難しい。知らないだろうが、俺はかなり感情的なんだ。情熱的な奴なんだよ」という一方、子供のとき母が病弱で父が仕事に行っている間、弟たちの面倒を見ていたことで、「自分を憐れむのは禁物」だと学んだという。
『I Could Be Wrong, I Could Be Right』は10月15日に出版される。
Pre-order John Lydon’s new limited edition book via the Away With Media website. Published October 15th 2020.
Beautifully designed and limited to just 10,000 numbered copies, each book includes an original signature from Johnhttps://t.co/agxyjWPkGS@awaywithmedia pic.twitter.com/74MiOje4kl
— John Lydon Official (@lydonofficial) September 29, 2020
Ako Suzuki







