メタリカ VS グラスヴェガス?
メタリカと熾烈なチャート・バトルを繰り広げた新人バンドがいる。スコットランド出身の新鋭、グラスヴェガスだ。音楽ファンだけでなくミュージシャンの間でも人気が高い彼ら。UKでメタリカの新作『Death Magnetic』のリリースが早まったのは、彼らのデビュー・アルバム『Glasvegas』を意識してのことだとも言われた。
結局、メタリカが勝利を手にしたが、グラスヴェガスのメンバーにはどうでもいいことだったようだ。最新のチャートが発表される前、ギタリストのロブ・アランはBBC 6ミュージックにこう話していた。「どうでもいいよ。(自分たちのアルバムは)結構、売れてるだろ。フツウだったら、余裕でNo.1になってる。だから、もうどうしようもない。2位だったとしても、俺らはハッピーだよ」「これだけ、アルバムが売れたってことに驚いてる」
ドラムのキャロライン・マッケイは、チャートのポジションより大事なことがあると続けている。「私たちにとって、何も変わらないわ。ギグがあるからね、チャートよりそっちにフォーカスしないと」
アランは、メタリカもこのチャート・バトルには関知していないだろうと推測している。「アルバムを早めにリリースしたのは、レコード会社の画策だろう。メタリカ自身は、俺らのことなんか心配してなかったと思うよ。でも、みんな必死になって“オアシス対ブラー”の構図を作り上げようとしてた。面白いよな。本人たちは気にしちゃいないっていうのに」
グラスゴー出身のグラスヴェガスは、あのアラン・マギーの強力なプッシュを得て。2006年にデビュー・シングルをリリース。2008年、BBCが発表した「Sound Of 2008(期待の新人バンド・リスト)」ではアデル、ダフィー、ティン・ティンズに続き4位に登場している。
日本盤は11月にリリース予定。







