Social
Search
News
ニュース
Ranking
ランキング
Interview
インタビュー
Live Report
ライブレポート
Column
コラム
Instrument
楽器
LuckyFes
終わりと始まりを刻んだベスト盤『コレクテッド』をリリース!
2006.04.04 07:10
Share
東芝EMI TOCP-66554/5 \ 3,200(税込) 2006年 3月23日発売 ※通常盤はDISC1のみ(TOCP-66556 ¥2,548)
【DISC1】 01:セイフ・フロム・ハーム 02:カーマコーマ 03:エンジェル 04:ティアドロップ 05:イナーシア・クリープス 06:プロテクション 07:バタフライ・コート 08:アンフィニッシュド・シンパシー 09:ライジングサン 10:ホワット・ユア・ソウル・シングス 11:フューチャー・プルーフ 12:ファイヴ・マン・アーミー 13:スライ 14:リヴ・ウィズ・ミー 【DISC2】 01:フォルス・フラッグス 02:インキャンテイションズ 03:サイレント・スプリング 04:ブリット・ボーイ 05:ブラック・メルト 06:ジョイ・ラック・クラブ 07:スモール・タイム・シュート・エム・アップ 08:アイ・アゲインスト・アイ 09:アイ・ウォント・ユー 10:ダニー・ザ・ドッグ
※DISC1はM14以外試聴できます。
3D a.k.a.ロバート・デル・ナジャ、Daddy G、マッシュルーム(’98年に脱退)。この3人が核となったMassive Attackが、デビュー15年にして初のベスト・アルバム『COLLECTED』をリリースした。しかし、御存知の通り、彼らの活動ペースは驚くほどマイペース。オリジナル・アルバムは『Blue Lines』、『Protection』、『Mezzanine』、『100th Window』という、たった4枚しかリリースされていない。しかし、彼らが与えた影響力、シーンに残した足跡は、絶大なものがある。
今回リリースされたこのベスト盤『COLLECTED』は、そんな彼らの足跡を知るのには最適な1枚といって良いだろう。『Blue
Lines』の1曲目を飾る「Safe from Harm」、トリッキーをフィーチャーしたMassive Attackの真骨頂ともいえる「Karmacoma」、エヴリシング・バット・ザ・ガールのトレイシー・ソーンを迎えた「Protection」、中期Massive Attackの代表曲「Rising Son」、そして1stアルバムリリース後、4年間の沈黙を破ってリリースされた「Sly」、コクトーツインズのエリザベス・フレイザーをフィーチャーした「Teardrop」などなど、彼らの歴史を語るうえで欠かせない名曲を収録している。
Massive Attackが重要だった点は、DJたちがDJたちの視点から音楽をクリエイトするという行為を、非常に高い水準でやってみせたところにあるだろう。 本作には未収録であるが、彼らのデビューシングルである「Daydreaming」などは、その良い例である。ガラージ・クラシックとしても知られるWally Badarouの「manbo」を使用したトラックに、当時無名だったスモーキー・ラッパーであるトリッキーと、レゲエの大御所シンガーであるホレス・アンディをフィーチャーしたこの曲は、現代では当たり前の感覚かも知れないが、当時こんな形で表現できたクリエイターはほとんどいなかったはずだ。(これは後にビョークなどを手掛け、世界的なプロデューサーとなるネリー・フーパーによるところが大きいのだが……)。
また、本作のスペシャル・エディションに付属しているボーナスCDにも注目したい。初CD化の曲やオリジナル・アルバム未収録曲など、ファンには堪らない楽曲を多数収録している本盤の中でも一際目を引くのが、モス・デフをフィーチャーした「I Against I」だ。この曲は、なんとバッド・ブレインズのカヴァー! アナログの限定盤だったということもあり、ファンの間でも幻の1曲と言われていただけに、今回のCD化は嬉しいところだろう。また、マドンナと共演したマーヴィン・ゲイの「I Want You」のカヴァーも知られざる名曲だ。盟友ネリー・フーパーがマドンナのアルバムをプロデュースしたことで実現したこのコラボレートは、中期Massive Attackの楽曲の中でも屈指の仕上がりと言っていいのではないだろうか。
3Dがほぼ一人で制作したという『100th Window』は別としても、『Blue Lines』から始まったMassive Attackは、このベスト盤のリリースで1つのサイクルが終了したという見方もできるだろう。本作のラストに収録された、唯一の新曲「Live With Me」。御大テリー・キャリアーをフィーチャーしたこの曲は、これまでの活動の総決算ともとれるような曲でもあるし、新たなMassive Attackへの序章のような曲でもある。“新作はゴシック・ソウルになる”という3Dの談話にもある通り、この曲が新たな方向性への筋道になっていくのではないだろうか。
すでに来日が決定している<SUMMER SONIC 06>で、Massive Attackの今後の方向性がより明確にわかるはず。’07年初頭にリリースされるというニュー・アルバム『Weather Underground』まで、我々はもう少しだけ待とうじゃないか。
■非売品! オフィシャル・Tシャツ <SUMMER SONIC 06>で待望の来日を果たすMassive Attack。入門編としても最適な今回のベスト盤『コレクテッド』を聴いて、来日公演に備えよう。BARKSでは、DISC1収録曲をモチーフにした特製Tシャツをプレゼント!下記URLよりドシドシご応募ください!
★プレゼント応募はこちらから(応募締切:2006年5月15日) https://secure.barks.jp/?m=present&id=1000000711&a=form
マッシヴ・アタック、来日公演決定
マッシヴ・アタック、パレスチナ難民キャンプを訪問
マッシヴ・アタック、エルボーらミュージカル『キング・コング』の音楽を制作
マッシヴ・アタック、名盤『ブルー・ラインズ』が新たなリミックス&リマスターで登場
マルティナ・トップレイ・バード、都内夜中をウクレレひとつで歩きながらパフォーマンス
ブリストル、英国1のミュージック・シティに
マッシヴ・アタック、次の「フィルム」はデーモン・アルバーン参加楽曲
増田勇一の『今月のヘヴィロテ(2月篇)』