TATE & MARKIEの出会い、そしてこれからの展望を訊く

2005.12.13 13:14

Share

























































NEW MINI ALBUM



『モウカノホシ』


2005年12月7日発売

FLCF-4086
\1,500(tax
in)



1. ドライフラワー

2. 銀河三丁目

3. promise

4. 奇跡

5. respect
song






















MESSAGE









「ドライフラワー」PV






















■INFORMAITON



<LIVE>

■12/28(水)

SENDAI CLUB JUNK BOX

open/16:30  start/17:00

【出演】TATE&MARKIE/アルファ/エイジアエンジニア/CUZSICK/SEAMO

OPENNING ACT:FUNKY MONKEY BABYS

【問】ノースロードミュージック 022-256-1000



■12/31(土)※カウントダウン

LAGUNA GAMAGORI ラグナシア 特設ステージ

start/19:00 ~ 26:00

【出演】HOME MADE 家族/SEAMO/TATE & MARKIE/KAME & L.N.K

【問】ZIP-FM 052-972-0778



<オフィシャル・サイト>

http://www.tatemaki.jp/











――お二人の出会いは、TATEさんが店長をしていた仙台のアナログ専門店だそうですね。



TATE:その頃に僕は“夜光虫”というヒップホップ・グループのメンバーとしても活動していて。よく地元の子たちが“聴いてください”って、お店にデモ音源を持って来てたんだけど。その中の一人に、当時16歳の高校生だったMARKIEもいたんです。



MARKIE:あの頃は、いろんなコンテストやオーディションに応募しては、そこで得た賞金で新しい機材を買って、歌ったりトラック作りをしてましたね。



TATE:MARKIEのトラックを作るセンスや歌声に、僕自身魅力を感じてたことから、“いつか共演したいね”と、そのときは希望として話す程度だったんだけど。夜光虫がアルバム『SUGAR
CHILL GANG』を発売することが決まって。そのときに“メロディアスな歌を1曲、女の子の声でやりたい”という構想があったので彼女に声をかけて、「大きな子供」を制作したんです。その頃、自分の中で“歌モノ”を演りたいという想いも芽生え始めてたことから、夜光虫と並行してスタートさせたのがTATE
& MARKIEだったんですよ。









ただ“楽しく盛り上がろう”じゃなく、

聴き終わった後に心に残る音楽を作りたかった



――デビュー曲「喜びの唄」って、活動当初にできた歌ですけど。あの頃からフォーキーな香りを持った歌モノ作品を演ってたんですね。



TATE:お互いのベースにあるのはヒップホップやR&Bであり、その要素は自然と出てくるということを踏まえつつ。MARKIEとやるなら、ジャンルという枠を超えた“耳当たりの良い音楽”を求めていきたかったんですよ。



MARKIE:ただ“楽しく盛り上がろう”じゃなく、聴き終わった後ジ~ンと心に残る、温もりのある音楽を作りたかった。そのための手段の一つとして、オーガニックなサウンドがあったり、最新シングル「Chase」のように、ビートの強い楽曲があるんです。



TATE:TATE & MARKIEの面白さって、楽曲を求めていく際の軸やテーマを確認しつつ、お互いに寄り添い合うことで想いが膨らんだり、まったく逆の捉え方をぶつけ合いながら尖がった歌を生み出したりなど、いろんな変化を示していくところにあるんですよ。



――最新ミニ・アルバム『モウカノホシ』でも、普遍的な想いを綴った「ドライフラワー」から、盛り上がり必至なパーティ・チューン「銀河三丁目」、本気で愛した人へ対する暖かな想いや温もりを伝えいく「promise」など、明確なテーマを伝えながらも、多様な楽曲としての彩りを魅せてますもんね。



MARKIE:前までは、すごく想いを主張してたんですけど。今回はあえて答えを言わなかったりなど、歌詞でもいろんな表現をするようになりましたからね。「ドライフラワー」のような答えのない歌詞でも、しっかり(心へ)響いていくんだなという確信を持てましたし。



TATE:俳句って、少ない文字の中であれこれその人なりの想いを巡らせていくじゃないですか。まさに「ドライフラワー」は、俳句のように聴く人によって悲しく響いたり、ポジティヴな想いとして受け止めたり、いろんな顔を見せていく、その人の捉え方次第で表情の変わる歌になったと思います。



MARKIE:私自身は、悲しい歌として表現したんですけど。聴く人の状況や年齢によっても、捉え方がホントいろいろなんです。そういう楽曲は、これからも作っていきたいですね。



――かと思えば、一緒に過ごしながら二人だけの記念日を増やそうと、愛した人へ想いを投げかけていくラヴバラード「promise」には、胸温まる優しい想いを感じてしまいました。



TATE:実はこの歌、4年くらい前から冬になると好んでライヴ演奏していたクリスマス・ソングなんです。とくにMARKIEのピアノと2人の歌だけというアコースティックなスタイルで演奏するたびに、この歌を聴いて涙ぐむ人も多くて。“早く音源にして”と望まれていた楽曲でもありましたね。



――“ファンの人たちの想い”という面では、「respect
song」もいろんな人たちの気持ちを受け止めながら形にしたんですよね。



TATE:僕らが名古屋でパーソナリティを担当しているラジオ番組を通して、リスナーの人たちから“感謝”をテーマにメールをもらい、一緒に作りあげた楽曲ですからね。



MARKIE:“あなたがいて、私がいられる”という、それこそリスナーの方々と私たち二人の関係をベースに、お互いの“繋がり合い”をテーマに作りあげたんですけど。あれは、とても良い経験になったと思います。



――“相手と繋がり合いたい”というテーマって、TATE
&
MARKIEの音楽を語るうえでは欠かせないものになっていませんか?



MARKIE:「奇跡」や「respect song」に描いた“人との繋がり”は、私たちがずっと求め続けてきた想いだし。それは今後も二人の表現の基盤になり続けていくと思います。さきほども言ったように、無理に答えを見いだすことのない、それこそ「ドライフラワー」や「銀河三丁目」で描いた、現実と夢を求めていく思いを行き来してるような“想像させる歌”だって、どんどん歌っていこうと思っています。









“モウカノホシ”って、

気仙沼で獲れる珍味の名前なんです



――想像させるという面では、タイトルへ綴った『モウカノホシ』。これも、あれこれ考えさせるタイトルになってますよね。



TATE:最初は単純に、響きが良くて好奇心をそそられる東北の言葉だったことから選んだんだけど。じつはモウカノホシって、宮城県の気仙沼で獲れるモウカザメの心臓のことで、地元では珍味とされる食材なんですよ。



――珍味な食材?!



TATE:食料事情が厳しかった昔は、雑魚で仕方なく食べてたそうなんですけど。今は裕福にって食卓から遠のくにつれ、逆に珍味としてもてはやされるようになったという。



MARKIE:私たちも、育った環境やルーツはつねに大切にしていきたいし。TATE
& MARKIE の音楽自体も貴重な存在になってくれたら…そんな想いもタイトルへは反映させてます。それに言葉自体から、その人なりにいろんな想いを巡らせていけるのも、この作品にピッタリかなと思ったしね。



TATE:ホントこのアルバムのように、これからも僕らは“ただ元気になる”だけじゃなく、じっくり心へ染み渡りながら、その想いを味わいつつ力になっていける、そんな心の内側に響く作品を作り続けていくつもりです。

取材・文●長澤智典 




Related Tags関連タグ