大橋：そうだね。とっちらかっててもいいけど、背伸びだけはしたくなかった。等身大の自分たちを出すということをまずは考えたかったし、何より自分たちが今歌いたい曲を歌うってことが大事だと思うんですよ。いろいろな曲を作る中で、鮮度が落ちてしまった曲もあるんですけど、アレンジをし直していくと「あ、これ歌いたいなあ」って思えたりもするんですよね。その「歌いたい」ってところがポイントでしたね、今回。そういう意味では曲に向かう気持ちが１st以上に強いと思います。自分がどういう歌い手なのかもわかってきたし。僕はどんな曲でも歌ってやるって気持ちでいて、シンタくんはそういう僕の性格を知っててすごく丁寧に準備するし考えてきてくれる。そのバランスがいいんじゃないかな。僕が壊し役で、シンタくんがまとめ役（笑）。今回のアルバムは特にそういう感じが出てると思いますね。

常田：そうですね。僕は大橋くんが歌いやすいようにセット・アップしていくのが好きだったりするんで。そういう意味でも今回は僕の裏方指向がさらに強まったアルバムかもしれないですね。僕はもともと小林武史さんとか冨田恵一さんとか、ああいうミュージシャン・タイプのプロデューサーに憧れるんですよ。だから僕と大橋くんの役割はすごくハッキリしてますね。

大橋：そう、割り切ってスキマスイッチをやってますから（笑）。シンタくん以外の他の人と一緒にやってみたいって気持ちもありますけど、別にそれだからと言ってスキマが飽きたというわけじゃなく、スキマはスキマ、というのがある。逆にそういう気持ちがあるからこそ、シンタくんともいつも新鮮にやっていけるんですよ。そういう意味では二人の関係って安定してますね。いつもつかず離れず（笑）。

――でも、明らかに去年のファースト『夏雲ノイズ』とは違う表情の豊かさみたいなものがあって、二人の結束の固さを実感しますよ。

大橋：単純に言うと、１年前の僕らじゃこの『空創クリップ』のような演奏、歌い方はできなかったと思うんですよ。確かに多くの曲は昔に作っておいたものですけど、表現力とかスキルは確実にアップしている。逆に『夏雲ノイズ』はもう今の僕らの引き出しになっていたりもして。『空創クリップ』から入って去年のアルバムを今から聴いてくれる人はそれをもっと強く感じるかもしれないですけど。ただ、そうやってスキル・アップしていることを最初からあまり考えずに作った作品であることには違いないんですよね。本当に歌いたい曲、やりたい曲だけをチョイスした11曲なんで。

2005年
09/27（火）　栃木県総合文化センターメインホール
09/29（木）　静岡市民文化会館中ホール
10/01（土）　京都会館第二ホール
10/03（月）　倉敷市芸文館
10/05（水）　神戸国際会館こくさいホール
10/07（金）　グランキューブ大阪（大阪国際会議場）
10/10（月）　岩手教育会館
10/11（火）　仙台電力ホール
10/13（木）　新潟市民芸術文化会館・劇場
10/15（土）　長野CLUB JUNK BOX
10/16（日）　金沢AZ
10/18（火）　広島アステールプラザ大ホール
10/21（金）　名古屋市民会館大ホール
10/23（日）　福岡市民会館
10/25（火）　熊本DRUM　Be-9
10/26（水）　鹿児島CAPARVO
10/29（土）　高松オリーブホール
10/31（月）　高知県民文化ホール・グリーンホール
11/05（土）　函館フライデーナイトクラブ
11/07（月）　札幌市民会館
11/15（火）　東京厚生年金会館　大ホール