【インタビュー】NEK!、メジャー1st EP『B!NARY』リリース「特定のジャンルにとらわれない振れ幅の広いアプローチ」

2026.09.10 20:00

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──5曲それぞれ異なる音楽性で、NEK!の許容力の広さを感じます。先行シングル「MAGiC VoX」は、皆さんが培ってきたテクニックがこれでもかというぐらい発揮された1曲です。

Cocoro:インディーズから掲げてきた“スラングロックバンド”をブラッシュアップした楽曲です。「FLiCK」とは全然違う感じのジャンルで、歌詞ももっと現代に近づけて、歌詞もフレーズも中毒性を大切にしましたね。

Hika:全楽器バキバキなので、耳に残りやすい歌い方や歌詞にしようと工夫しました。それぞれの個性を活かした曲になっていると思います。

Cocoro:激しい曲が好きなので、叩いていてすごく気持ちが乗ります。聴く人の耳に残るだけでなく、他の楽器やボーカルの邪魔をしない、出るところは出て、引くところは引くというバランスを見極めてフレーズを作るのは、すごく面白いんです。

──骨太で技巧的なサウンドに乗せて、自分軸で生きようというメッセージがHikaさんの軽やかな歌声で爽やかに届くというコントラストも効果的です。

Natsu:NEK!は歌詞が尖っているとよく言われるんですけど、バキバキのサウンドの中でそんな歌詞をHikaのちょっと柔らかい声で歌うことが、NEK!の良さのひとつだと思っているんです。Hikaの声質が歌詞に込めたメッセージを届きやすくしてるんじゃないかなって。

Cocoro:わたしたちの楽曲はネット社会に対する反骨精神を歌ったものが多いので、捉え方によっては突き放すように聞こえたりもすると思うんです。でも何よりも「一緒にこの世界を生き抜こう」という思いを伝えたいし、そう受け取ってもらえる言葉遣いは意識してるんですよね。NEK!の音楽で、日頃感じている窮屈な気持ちを少しでも楽にできたらいいな……と思っています。

Hika:どんなふうに歌うかは、ほんと直感的に決めているんですよね。みんながレコーディングした後、ひとりでスタジオに入ってそのテイクを聴いたら、「こんなふうに歌いたいな」といろんなイメージが湧いてくるんです。そのあとに1Aの《ギュ・ギュラ・シンギュラリティ》は音を立てたほうがかっこいいな、みたいに細かく調整をして。Chat GPTの台詞を歌うところは、めちゃめちゃ機械っぽく棒読みにしてみました(笑)。

──それ以外の3曲も、歌詞にもサウンドにも皆さんの強い思いが溢れています。「MUTE」は若い世代の方々の反骨精神や凛々しさが前面に出ていて、演奏にも内なる鋭さを感じました。

Kanade:「MAGiC VoX」では自分が武器にしているスラップベースで前に出ていくようなイメージでフレーズを作ったけれど、「MUTE」はクールな感じに仕上げたくて。メロディを支えるようなベースラインを意識しました。だからほんと本来のベースの役割に徹しましたね。

Natsu:この楽曲では鋭さを出したかったので、ずっとダウンピッキングをしています。危うい感じやミステリアスな感じを表現したくて、リフもいろいろ考えましたね。

Cocoro:ドラムは疾走感に癖のあるフレーズを盛り込みました。1Aのドラムのフレーズは、曲の主人公の感情や目まぐるしく変わる環境に対する思いを不規則なビートで表現できた手ごたえがあってお気に入りですね。サビ前のフィルは1番も2番も変えたり、自分のギアを上げていくような感覚でいろんな工夫をして。サウンド面はダークな印象があるけれど、歌詞は結構前向きなんですよね。自分らしさを保ちながら進んでいこうよと呼びかけています。

Natsu:SNSを見ていると、今の若い子たちはどうしても、自分の見た目や中身が流行と合っていないと、自分は劣っている、普通じゃないと気にしてしまうんじゃないかな……と思うんです。だからそういうことで悩んでいる子たちにもこの曲が届いてほしいです。

Kanade:ほんとにそう。むき出しの自分で、NEK!と一緒に進んでいこうぜ!って気持ちです。

──「message」はアコースティックなサウンドからスケールを増していくアレンジがドラマチックですが、この曲を作るうえでどんなことを大切にしたいと思いましたか?

Hika:この曲は人とのつながり、人の思いについてじっくり考えて書いた曲なので、生きていると出会いもあれば別れもあるよね、という思いを共有できたらいいなと思っていて。

Natsu:いろんな捉え方ができる曲だと思います。離れ離れになった寂しさに暮れているところから、その相手に対する思いがどんどん募っていく曲構成で、最初の1コーラスはHikaの弾き語りなんですよね。この始まり方が寂しさをしっかり表現していると思います。

Kanade:これまでもバラードは何曲か制作しているけれど、ここまで物悲しい曲は初めてで。楽曲に寄り添う音にするために、初めて歪みのエフェクターをオフにしてレコーディングしました。

Cocoro:ドラムも曲に寄り添った音にするために、1番のサビの入りでは初めてマレットを使いました。このマレットは吹奏楽部に所属していた中学生の頃に買ったものの、ずっと出番がないままおうちに置いてあったんです。だから個人的にはずっと使えていなかった機材で出した音がスパイスとして盛り込めたのもうれしかったし、普段とは違う3拍子のビートで演奏できたり、いままで入れなかったフレーズも入れてみたり、いろんな新しいことができました。

──そしてEPはNEK!の皆さんからファンの方々へのお手紙のような、ポジティブな空気が漲る「rat a tat」で締めくくられます。

Cocoro:EPを聴き終わった後に「よし、ライブに行こう!」と思ってくれる方がいたらうれしいなという思いで最後の曲にしました。楽曲それぞれに違う気持ちが込められていて、いろんな気持ちが乗ったEPだからこそ、最終的には「わたしたちだったらなんでもできるから、一緒に頑張って歩んでいこう」という前向きでポップな曲で包み込みたかったんですよね。

Natsu:《何でもできるって僕らなら》という歌詞の“僕ら”には、ファンの皆さんも含まれているんです。この歌詞をライブで一緒に歌いたいという思いから、ここのコーラスを厚くしています。

Cocoro:今まで夢やでっかい目標を叶えられたのは間違いなくファンの皆さんがいたからですし、それはこれから先もずっと変わらないと思います。ファンのみなさんへの感謝の気持ちと、ファンの皆さんに喜んでもらえるようにレベルアップしていきたいという気持ちは、常に持っています。「rat a tat」は皆さんから寄せていただける期待に対するアンサーでもあります。

Hika:メンバー全員でコーラス録りをしているので、NEK!の曲の中でいちばんコーラスが多い曲なんです。だからライブで皆さんの声で完成させられる日がすごく楽しみですね。

──Hikaさんだけでなく、全員歌声がソフトなんですよね。エネルギッシュなだけでなく、ちょっとした脱力感が生まれているのも微笑ましくて。

Cocoro:4人とも結構マイペースなところがあるから、多分それがにじみ出ているのかな……?(笑)

Natsu:ほんと声に出ちゃってるよね(笑)。

──声にはどんな人生を歩んできたかが表れると言いますものね。皆さんが音楽を通して発信しているメッセージどおり、NEK!の音楽には4人がもともと持っている人間性や個性が無理なく色濃く反映していることを実感するお話でした。皆さんが持っている優しさが、NEK!の楽曲にポップな要素として表れているのだろうなと思います。

Cocoro:楽曲に力強さだけでなくポップさを盛り込めるようになってきたことで、どんどんジャンルレスになっていけている感覚があるんです。だからこれからのNEK!がどうなっていくのかいい意味で想像がつかなくて、とても楽しみなんです。わたしたちの思いを伝えたいし、ファンの皆さんと一緒に歩んでいきたいという思いがあれば、どんな音楽性にも進めるんじゃないかなって。

Hika:NEK!には「まずはやってみよう」精神があるからね。

Natsu:そうだね、すぐに可能性を潰さない。できるかな?と不安に思っていたことも、いざやってみると面白かったり、楽しかったり、やりがいがあることが多いんですよね。激しい曲だけをまとめたセトリと、ポップな曲だけをまとめたセトリだと、全然違うバンドに見えそう(笑)。でもどっちも間違いなくNEK!のやりたい音楽だし、ジャンルレスに制作していきたいです。

Kanade:その時代を生きる自分たちが思ったことや、見えた出来事、湧き上がった気持ちがNEK!の曲になっていくので。これから自分たちがどんな気持ちになるのか、ほんとわからないです。

Cocoro:それこそ“スラングロックバンド”だから流行によって歌詞も変わってくるし、今後どんな言葉が流行るかもわからないし、どんな音楽のジャンルが流行るかもわからないし。わからないからこそ可能性が無限大だし、楽しみなんですよね。

──わからないことを楽しめることも、NEK!の強みですね。9月に開催される東名阪ツアー<NEK! MAJOR DEBUT TOUR>でもその心意気が感じられそうですし、『B!NARY』の5曲も活躍してくれるだろうなと思います。

Cocoro:全曲「どんなふうに楽しんでくれるかな?」と想像しながら作っているので、どの曲も楽しみだけど、テンポが速くてリズムワークが複雑な「MUTE」はどんなふうになるんだろう?とドキドキでいっぱいです。音源を超える迫力を届けたいですね。

Natsu:ベースソロとギターソロの掛け合いは、インディーズ時代の楽曲の「zero-sum」でとても盛り上がって頂けたので、「rat a tat」はその第2弾として盛り上がってもらえるんじゃないかな?と楽しみです。ギタ―のワイヤレスも導入したことだし、Kanadeと立ち位置とか入れ変えちゃったりなんかして……?(笑)

Kanade:入れ替えちゃったりなんかして!(笑) ベーシスト的には「MAGiC VoX」は自分との闘いみたいなところがあるので、ライブでは極限に近い状態で音源よりもさらに攻撃的にできるかな?という楽しみがありますね。自分がどうなっちゃうんだろう?と未知数なので、楽しみがすごく大きいです。

Hika:「message」は最初のワンコーラスがわたしのアコギ弾き語りなので、観に来てくださった方々が泣けるくらいグッと引き込めるのが理想だな……。あと何より、素敵な空間にできたらいいなと思います。『B!NARY』全曲、皆さんに直接届けられる日が楽しみです。

Cocoro:セットリストもめちゃくちゃ悩んで作りました。そういう意味でもこれまでのNEK!のワンマンとは違うものになるかもしれません。

──NEK!は3枚のEPと1枚のフルアルバムをリリースしたので、ここからはワンマンのセットリストも持ち曲全曲とはいかなくなりますよね。

Kanade:そうなんですよ! 全曲心を込めて作っているから、本当は全曲やりたいんですけど……。

Cocoro:そしたら何時間もやらないといけないし、さすがに体力がもたない!(笑) 泣く泣くセットリストから削った曲があります。でも『B!NARY』の曲が入ることで、また新たなNEK!を感じてほしいですね。

──結成から2年半でそのフェーズにたどり着くのも、皆さんの頑張りの賜物だと思います。

Hika:そうやってわたしたちが頑張れるのも、本当に皆さんのおかげなんです。ほとんど激しい曲だから、そこからどうやってバラードに持っていくのか、どこにバラードを置くべきなのかは結構難しくて。でもそれもしっかり聴かせられるように念入りに準備をしていきます。ぜひNEK!のライブを実際に観に来ていただきたいですね。

取材・文◎沖さやこ

◾️メジャー1st EP『B!NARY』
2026年9月2日(水)リリース
CD購入:https://lnk.to/NEKI_BINARY_CDPR
特設サイト:https://neki10010010.ponycanyon.co.jp

◇商品形態
・初回盤A(CD+Blu-ray)
PCCA-06540 6,050円(税込)
仕様:三方背ケース仕様
内容:
CD:5曲
Blu-ray:
NEK! 1ST ZEPP ONE MAN 【#拡散中 #ネキ界隈】
NEK! 1ST ZEPP ONE MAN 【#拡散中 #ネキ界隈】behind the scenes
20Pブックレット

・初回盤B(CD+DVD)
PCCA-06541 6,050円(税込)
仕様:三方背ケース仕様
内容:
CD:5曲+ボーナストラック(3曲)
DVD:NEK! 1ST ZEPP ONE MAN 【#拡散中 #ネキ界隈】
20Pブックレット

・通常盤(CD Only)
PCCA-06542 2,200円(税込)
仕様:紙ジャケ仕様
内容:
CD:5曲
ポスターブックレット
封入特典:
NEK!ロゴステッカー(ランダム全5種類)※初回生産分限定

▼CD収録内容 ※全形態共通
1.MUTE
2.FLiCK ※配信中
3.MAGiC VoX ※配信中
4.message
5.rat a tat

▼初回盤Bボーナストラック(全3曲)
6.SE – NEK! 1ST ZEPP ONE MAN 【#拡散中 #ネキ界隈】
7.Get Over – NEK! 1ST ZEPP ONE MAN 【#拡散中 #ネキ界隈】
8.Dreams!!!! – NEK! 1ST ZEPP ONE MAN 【#拡散中 #ネキ界隈】

▼Blu-ray / DVD収録内容 ※初回盤A・B共通
1.Get Over
2.Clock up!
3.ENDLESSGAME
4.MAZE
5.令現少⼥
6.Frog Flog
7.Loner
8.OOAK
9.fake?
10.Blink
11.moon
12.color chord
13.biT bY biT
14.zero-sum
15.Dreams!!!!
16.Fool
17.rip-off
18.Get Over
19.Dreams!!!!
Ending

behind the scenes ※初回盤Aのみ

◇ショップ別オリジナル特典
・Amazon.co.jp:メガジャケ(各形態ジャケット絵柄)
・タワーレコードおよびTOWER mini全店:スマホサイズステッカー(単品特典、ランダム全4種のうち1種)/A3クリアポスター(3形態同時購入特典)
・楽天ブックス:アクリルキーホルダー(単品特典)/マルチケース(3形態同時購入特典)
・セブンネットショッピング:アクリルカラビナ型(単品特典)/サコッシュ(3形態同時購入特典)
・全国HMV/HMV&BOOKS online:チェキ風ステッカー(ランダム全4種のうち1種)
・Neowing / CDjapan:2L判ブロマイド
・その他法人:クリアファイル

※特典は先着の付与となりますので、なくなり次第終了となります。予めご了承ください。
※一部店舗に取扱いのない店舗がございますので、ご予約・ご購入時にご確認ください。
※ECサイトでご予約の場合、特典付き商品をご希望の場合は必ず特典付きカートからご注文下さい。
※一部ECサイトでは予約済み商品がキャンセル不可の場合がございますのでご注意ください。

◇メジャーデビューシングル「FLiCK」
2026年6月10日(水)リリース
配信:https://lnk.to/NEKI_FLiCKPR

◇メジャー1st EP『B!NARY』発売記念インストアイベント
2026年9月13日(日)タワーレコード渋谷店5F 店内イベントスペース
・出演:NEK!
・内容:アコースティックライブ+CDサイン会
・詳細:https://neki.bitfan.id/contents/422268

◾️<NEK! MAJOR DEBUT TOUR>

2026年9月4日(金)梅田 BANGBOO
開場 18:30 / 開演 19:00

2026年9月5日(土)RAD SEVEN
開場 16:30 / 開演 17:00

2026年9月23日(水・祝)duo MUSIC EXCHANGE
開場 16:15 / 開演 17:00 

▼券種 / 料金
全自由:5,000円(税込)
※ドリンク代別途
※未就学児童入場不可
※公演中止・延期の場合を除き、お客様のご事情による払い戻しはできませんのでご了承ください。お1人様 4枚まで/WEB受付のみ/紙・電子チケット選択可/ 発券開始:各公演日1週間前~

▼大阪・東京公演 一般発売(先着)
ローソンチケット:https://l-tike.com/nekiband/
イープラス:https://eplus.jp/nekiband/
チケットぴあ:https://w.pia.jp/t/nekiband/

◾️<BAND-MAID WORLD TOUR 2026 FINAL>
東京・日本武道館
2026年11月13日(金)OPEN 16:30/START 18:00
2026年11月14日(土)OPEN 15:30/START 17:00
OA:NEK! (両日出演/開場時間中の出演になります。)

▼チケット情報
11月度公演オフィシャル先行チケット抽選受付
対象公演:11月1日(日)愛知(1Fのみ)、11月13日(金)、11月14日(土)日本武道館
受付期間:8月22日(土)12:00~9月6日(日)23:59
国内受付:https://l-tike.com/bandmaid/
海外受付:https://l-tike.com/st1/bandmaid-worldtour2026-en

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