【速レポ】<京都大作戦2026>くるり、14年ぶり出演で魅せる真骨頂「ここ宇治に帰ってまいりました」

2026.07.04 15:58

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サウンドチェックにセットリストに入っていない「太陽のブルース」をたっぷりと聴かせ観客を歓ばせたあと、サポートメンバー(ギター、ドラム、キーボード)とともにステージに戻ってきた岸田繁(Vo, G)は、「あーあー(とマイクをチェックして)、ロボットじゃない。人として戻って参りました(笑)」と観客を笑わせた。なぜ、それがおかしいのか。

それはサウンドチェックの時、マイクを通した岸田の声がロボ声になるというハプニングがあったからなのだが、それはさておき「呼んでもらってありがとうございます。ゆっくり楽しんでいってください」という岸田の挨拶とおり、この日、くるりが1曲目に選んだのは、いきなりミッドテンポで5分を超えるフォークロック調の演奏を聴かせる「東京」。

いかに序盤から観客を熱狂させられるか、ある意味、瞬発力を競うようなところがあるフェスのセオリーに逆張りするところが、どれだけ歴戦のライブバンドに囲まれても決して揺るがないくるりの真骨頂。佐藤征史(B, Vo)が大胆なフレットワークでうねらせるベースフレーズやサポートギタリストがボトルネック奏法で泣かせるギターソロも含め、間奏もたっぷりと聴かせる「東京」の心地よさに体を揺らしながら、改めてそんなことを感じたのだった。

岸田がギターを持たず、ハンドマイクで歌った2曲目の「琥珀色の街、上海蟹の朝」はアーバンでチルな魅力もある、くるり流のラップナンバー。観客の振る掌が《上海蟹食べたい》と歌うサビになると、パーからチョキに変わる。これまで何度もライブでこの曲を聴きながら、うかつにも筆者はそれをこの日初めて知ったのだが、ちょっとうれしい発見だった。

ピアノの単音リフが印象的な3曲目の「ばらの花」もフォークロックと言えるが、バンドアンサンブルはこんなにもタイトなのに、どうして不意に涙がこぼれそうになるくらい胸に染みるのだろう。

「改めてまして、くるりです。<京都大作戦>に呼んでもらったのは、14年ぶりみたいです。久しぶりに、ここ宇治に帰ってまいりました。雨を降らせることで有名なんです(と聞き、ステージが霞むくらい大雨の中、彼らのライブを見たことを思い出した)。でも、ちょうどいいでしょ? 暑くないから。風邪だけはひかないように最後まで楽しんでいってください」──岸田

そんなMCを挟んでからの後半戦も、くるりが作り出すゆったりした時間は変わらない。しかし、岸田がアコースティックギターを弾いた正調フォーキーな「The Veranda」から、岸田は歌声にぐっと熱を込めはじめる。突然テンポアップしてロックンロールになった「The Veranda」のエンディングから、岸田が再びエレキに持ち替え、スネアの連打からなだれこんだ「ブレーメン」は曲調が西洋の民謡を思わせる一方で、前進する楽隊をイメージしたと思しき演奏が観客の体を揺らす。そして、マーチ風のドラムとともにテンポアップして、シンフォニックにプログレハード化していったバンドの演奏が白熱。

そのまま繋げたラストナンバーは「ロックンロール」。岸田のタイトルコールに歓声が沸き、クライマックスにふさわしい盛り上がりが生まれた。個人的にはロックンロールと言っても、ローリング・ストーンズと言うよりは、バーズとかトム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズとか、そんな感じがした。

サポートギタリストと岸田のギターソロのリレーも見どころだが、ウインドミル奏法まで披露した岸田のガッツに大歓び。ゆっくりと流れる時間を楽しませながら、最後はぐっと盛り上げる。くるりもまた歴戦のライブバンドなのだった。

腕を振り回す岸田の隣で、佐藤が低音で響かせたベースフレーズもめちゃめちゃかっこよかった。

文◎山口智男
写真◎HayachiN

セットリスト
1.東京
2.琥珀色の街、上海蟹の朝
3.ばらの花
4.The Veranda
5.ブレーメン
6.ロックンロール

◾️<京都大作戦2026 ~夏フェスキックオフ!情熱のパスを繋ぎな祭~>

7⽉4⽇(土) 京都府⽴⼭城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
7⽉5⽇(日) 京都府⽴⼭城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
open9:30 / start11:00 / 終演20:00予定
※⾬天決⾏ / 荒天中⽌

▼出演者
【7⽉4⽇ 源⽒ノ舞台】
KUZIRA / くるり / サンボマスター / 10-FEET / Dragon Ash / マカロニえんぴつ / マキシマ ム ザ ホルモン / ヤバイTシャツ屋さん
【7⽉4⽇ ⽜若ノ舞台】
アルカラ / カライドスコープ / サバシスター / FOR A REASON / Paledusk / MARIO2BLOCK / May Forth
【7⽉5⽇ 源⽒ノ舞台】
coldrain / THE ORAL CIGARETTES / dustbox / w.o.d. / 10-FEET / ハルカミライ / HEY-SMITH / ROTTENGRAFFTY
【7⽉5⽇ ⽜若ノ舞台】
THE BAWDIES / ジ・エンプティ / JasonAndrew / the 奥⻭’s / HERO COMPLEX / FUJIBASE / Brown Basket
【鞍馬ノ間】※両日
<京都大作戦杯2026>EGOLA / 大阪籠球会 / SOMECITY OSAKA / TEAM ISHIKAWA / TEAM-S / TEAM TOHOKU / protein / Lock The North
<エキシビションマッチ>※大阪籠球会 vs 豪華ゲストチームによるエキシビションマッチ
・7/4(土):東山高校バスケットボール部
・7/5(日):京都ハンナリーズ
※50⾳順
※10-FEETは2⽇間とも出演
※アーティストは都合により変更になる場合がございます。その際チケット代⾦の払戻しは⾏いませんので、予めご了承下さい。

▼チケット情報
通常札:2⽇通し券 22,000円(税込) / 1⽇券 11,000円(税込)
童札(わらべふだ):2⽇通し券 11,000円(税込) / 1⽇券 5,500円(税込)
※童札は2026年7⽉時点で⼩学⽣(⽣年⽉⽇が2014年4⽉2⽇〜2020年4⽉1⽇)の⽅が申込み可能です。
※必ず⼤⼈の⽅(通常札・家族札購⼊者)と⼀緒にご来場ください。童札のみでの⼊場はできません。

▼京都⼤作戦会員「はんなり会」
はんなり会の会員コースは年額・⽉額の2種類があり、年額会員向けには京都⼤作戦2026 来場時の特典として「レプリカ万能札」の進呈や「はんなり休憩処」を利⽤することができる。2026年からは会員サイトもリニューアル。さらなる会員コンテンツや京都⼤作戦2026 来場者へのサービスは随時追加されていく予定とのこと。
会員サイト:https://hannarikai.kyoto-daisakusen.kyoto/

(問:公演)サウンドクリエーター 06-6357-4400 / https://www.sound-c.co.jp/contact/
(問:チケット)ローソンチケットFAQ https://l-tike.com/mik2026faq/