【インタビュー】HANA、最新曲「My Body」で歌うセルフラブ「比べてもいいけどポジティブに比べようね」

2025.11.18 20:00

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◼︎皆さん、自分を愛してあげてください

──そんなさまざまな成長を続けるHANAの最新曲は「My Body」。最初にこの曲を聞いたときの感想を教えてください。

YURI:感動しました。曲調はポップですが、歌詞がすごくグッときます。

MAHINA:わかる!「『BAD LOVE』の次にこんな曲が来るんだ!」っていう驚きもあったし、歌詞が本当に素敵で。JISOOが韓国語で歌っているなど、歌詞が一人一人にマッチしているのも好きです。

──一人一人にマッチした歌割りということで、それぞれご自身のパートの歌詞はどのように受け取りましたか?

YURI:私が歌っているのは、「スマホが鳴り止まないよ」っていう“モテがり”の歌詞(笑)。「そんな私をコントロールするのは簡単じゃないよ」っていう強気な感情を歌っているので、自信ありげな女の子をどう表現するかを考えました。

──歌声もとても色っぽいですよね。自信ありげな女の子を表現するために意識したのはどのようなことでしたか?

YURI:それこそ色気は意識しました。他のパートとの差も付けたかったので。でも実は、一回歌ったあと、ちゃんみなさんに「YURIっぽく歌ってみて」と言われて歌ったら、その2回目のほうを使ってくださったんです。だからどちらかというと、自分っぽさをなくさないようにということを意識したテイクになっていると思います。自分が気持ちよく歌ったら、こうなったという感じです。

──MAHINAさんは、ご自身のパートの歌詞をどのように受け取りましたか?

MAHINA:私はこの歌詞が大好きで! 「君は君でいいじゃん」ということを、かわいくもスパッと言っている感じがすごく気持ち良いです。レコーディングでは、私はちゃんみなさんのコピー機と呼ばれているほどちゃんみなさんのデモを真似するのが得意なので、ちゃんみなさんがちょっと私っぽく歌ってくれたものを、そのまま歌いました。

──お二人とも、最初にこの曲を聴いたときに感動したとおっしゃっていましたが、この曲の歌詞や、持つメッセージのどういったところに特に感動や共感をしましたか?

YURI:私はフックの「君のためじゃない」というところが特に好きで。「この服を着るなら細くないとダメでしょ」みたいなことってよく聞くじゃないですか。でも「別にその服を着るのは君のためじゃないんだけどな」って思うんです。自分のため、自分がかわいいと思っているから着ているだけ。この曲の歌詞では「君のためじゃない my body」ですが、「body」にだけじゃなくて、いろんなことにも言えると思うので、ここはすごく共感します。

MAHINA:私は自分が歌っている歌詞が本当にお気に入りで。「君は君でいいじゃん 誰かとなんて比べないでよね」も共感するし、「好きな私でいたい」も好き。太れとか痩せろということじゃなくて、私はいつも自分の好きな体型でいられたらいいなって思っているので。そういうことが全部詰め込まれている歌詞だなって思います。

──コレオの印象も教えてください。

MAHINA:最高です!今回の振り付けのポイントはお尻です。お尻を回したり振ったりする振りが多いので。

──さらにはカラフルなMVも大きな話題を集めています。特にスタイリングは「3種類も見られる」「全部かわいい」と注目を浴びていますが、スタイリングやヘアメイクにはどのようなこだわりがあるのでしょうか?

YURI:私はヘアメイクさんやスタイリストさんにお任せしました。普段あまり自分でやらないメイクや髪型だったので、どうしたらいいかわからなくて。だけどやってみたら意外と似合うなと思いました。

MAHINA:私は「この髪型やりたいです」と自分から言いました。顔に書いてある漢字はちゃんみなさんが書いてくださったもの。最初は書く予定はなかったんですが、いつも私は髪型やメイクで遊んでいるので、ちゃんみなさんに「今回はなんかシンプルだね」って言われて。「自己愛」と書いてもらいました。

──お任せするかどうか、ということも自分で決められるんですね。

YURI:そうです。毎回自由にさせてくださっていて。今回は普段やらない系統だからお任せしましたけど、リップの色は自分で決めました。

──お任せしてみた結果、いかがでしたか?

YURI:こっち系もアリだなって発見でしたね。

MAHINA:うん、かわいかった!

──では他のメンバーのメイクやスタイリングで特に印象的なものを挙げるなら?

MAHINA:KOHARUのボブ。「お人形さんか?」って思うくらい愛おしかった。あれが似合うって本当にすごいなと思いました。

YURI:本当にかわいい! 私はCHIKAのオレンジのスタイルも好き。服もオレンジで、チークもオレンジで。CHIKAってそういうリンクさせるスタイルが多いんですけど、特に今回のオレンジはめっちゃ好きでした。「かわちい!」って思いました。あと、MAHINAのツインテールも好き! ツインのMAHINAが出てきたとき、みんな「はぁ!?」ってなったから(笑)。めっちゃ好きです。

──かわいすぎると「はぁ!?」ってなってしまうの、わかります(笑)。

MAHINA:YURIのツインも「はぁ!?」ってなったから!(笑) 本当に一人一人違って、それぞれのパートが来るたびに「えっ、めっちゃかわいい!」ってなって、また別のメンバーのパートに来ると「めっちゃかわいい」ってなって。それが7回あるのがすごいなって思いました。みんなかわいかった。

──ご自身たちがそう思っているということが、この曲に説得力を持たせていますよね。それこそ、この曲では好きな自分でいることの大切さを歌っていますが、お二人が好きな自分でいるためにやっていることや、大切にしていることは何ですか?

MAHINA:とにかく自分を褒める!

YURI:どうやって褒めるの?

MAHINA:鏡に向かって「今日もあんたはかわいいぞ」って言ってあげる。

──MAHINAさんはもともとそういう考え方だったんですか? それとも何かのきっかけでそう思えるようになった?

MAHINA:もともとだと思います。自己愛が強いんです。自分では当たり前で、それが自己愛が強いということに気づいてなかったんですけど。自分が好きな服を着るし、自分がやりたいことをやるし、みたいな感じです。

YURI:素敵ですよね。

──素敵です。そうなりたいけど、なかなか考え方を変えられないという人も多いでしょうし。

MAHINA:ぜひ皆さん、自分を愛してあげてください。

──YURIさんは好きな自分でいるためにやっていることや意識していることはありますか?

YURI:服やメイクなど、好きなことはとことん追求する。あとは、自分のしたいことをする。そのために我慢はしない、というのは、いつも思っていることかもしれないです。例えば、翌日が撮影だとむくみを気にして食べ物や飲み物に気を遣う場面ってあると思うんですけど、私は我慢しないです。

MAHINA:これ、YURIのいいところで! 私が「明日、朝から撮影だからご飯どうしようかな」って小声で言っていたら、「食べな!食べな!」って言ってくれるんです。

YURI:もちろん我慢するのもプロ意識の一つだと思うし、我慢したいんだったら我慢すればいいと思うんです。でも食べたいなら食べたら良いなと。自分の気持ちに寄り添ってあげることが大事なんじゃないかな。我慢しないからこそ表情が明るくなったり、モチベが上がったりもすると思うし。

──MAHINAさんはYURIさんにそう言われて、どうしたんですか?

MAHINA:食べました! 我慢してストレス溜まるんだったら、食べようと思って。

──それともう一つ。「君のためじゃない my body」「誰かとなんて比べないでよね」と歌う一方で、「I’m not easy to control 」(思っているより簡単じゃない)とも歌っていますが、お二人は、自分と誰かと比べて落ち込んだり、自身に対して厳しくなってしまうことはありますか? そのうえで、ご自身を大切にするためにはどのような考え方をしているか教えてください。

YURI:確かにオーディションのときは、周りとめっちゃ比べていました。今も比べることはありますけど、今は比べたうえでポジティブに考えるようにしていて。「あの子にはあれができて、私にはできない。だけど私にはこれができる。だから高め合えるんだ」って思うんです。歌声ひとつとっても、人によって全然違うから比べたって意味がない。だから「比べてもいいけど、ポジティブに比べようね」って自分の中で思っています。

MAHINA:私もほとんど同じ考え方です。比べることは悪いことでなくて。比べたうえで「それぞれの魅力がある」ということに気づいて、それを大切にしていくことが大事なのかなと思っています。

──そういった考え方も含めて、HANAの音楽やアティチュードに救われているという人は多いと思いますが、今後HANAというグループとして、どんな音楽やパフォーマンスを届けていきたいと思っていますか?

YURI:今までと変わらず、嘘のない歌とパフォーマンスを届けたいです。皆さんがHANAに対して「人間性が見える」と言って応援してくださっているのは、私たちのパフォーマンスに嘘がないからだと思うので。そこはこれからも大切にしていきたいなと思っています。

MAHINA:私は人を感動させられるような音楽を作りたいと思っています。ちゃんみなさんのツアーに帯同させていただいたとき、私自身もちゃんみなさんに何度も救われて。改めて「こんなアーティストになりたいな」と思ったので。

──来年には初のホールツアーもありますもんね。

YURI:楽しみです。

MAHINA:いろんな場所に行かせていただけるので楽しみです。

YURI:会場によってお客さんの雰囲気も違うだろうし、それを掴めるように頑張らないといけないなと思っています。

MAHINA:頑張ろう! あとはごはんも楽しみです(笑)。

取材・文◎小林千絵

■HANA 全国ホールツアー情報
【愛知】2026年3月7日(土)、3月8日(日)
【茨城】2026年3月21日(土)
【東京】2026年3月29日(日)
【福岡】2026年4月3日(金)、4月4日(土)
【広島】2026年4月10日(金)
【岡山】2026年4月12日(日)
【大阪】2026年4月18日(土)、4月19日(日)
【香川】2026年4月26日(日)
【北海道】2026年5月2日(土)
【宮城】2026年5月5日(火・祝)、5月6日(水・祝)
【千葉】2026年5月9日(土)
【兵庫】2026年5月22日(金)、5月23日(土)
【静岡】2026年6月7日(日)
【神奈川】2026年6月19日(金)、6月20日(土)
【京都】2026年6月26日(金)
【東京】2026年7月11日(土)、7月12日(日)
【石川】2026年7月18日(土)
【新潟】2026年7月20日(月・祝)

■ライブ出演情報
2025年12月12日(金)
<Spotify On Stage Tokyo 2025 -Year-End Special->
会場:東京ガーデンシアター

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