大貫憲章、ロングインタヴュー

2005.05.10 06:32

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──LONDON NITEのコンピ盤第3弾『LONDON NITE 03-SONY EDITION 2005』が完成しました。
今回はメジャーレーベルからのリリースなんですね。

大貫憲章(以下、大貫):今回は、クラッシュをどうしても入れたいという気持ちがあったので、
(音源を持っているレーベル)ソニーさんと話をさせていただいて。こういうふうになりました。


──本作はクラッシュからブー・ラドリーズまでロックシーンを支えたバンドがメインでありながらも、前2枚と同じく
初耳のインディーズ・バンド勢も多くいるような。

大貫:でも、前2作と比べると全然メジャーですよ。今回はLONDON NITEのクラブヒッツというか。ここで盛り上がって
いるものばかりを集めている。だからかなりメジャーなものばかりが入っているんですよ。だから、普通にポップスを
聴いてた人だったら、耳にしたことがあるアーティストが結構入ってますよ。あと、テーマがLONDON NITEが始まって
25周年ということで、始めた頃の80年代初頭の曲も大きくフィーチャーしてます。


──つまりはこれは「LONDON NITE入門編」って感じの内容なのでしょうか。

大貫:そうですね。かなりそれはありますね。非常にわかりやすいと思うんですよ。昨今の80’sリバイバルの流れにも
シンクロしていると思うし。別に同調したワケではないんですけど(笑)。


──大貫さんが、今回のコンピで入れたかったクラッシュのナンバーですが、なぜ「アイ・フォート・ザ・ロウ」を
セレクトしたのでしょう?

大貫:単純にロンドンナイトで受けるクラッシュの曲がこれなんで。クラッシュはどれを入れても思い入れが強いんです
よね。でもこれは自分のために作っているんじゃなくて、お客さんのためなんで。自分のためだったら全然別のものを
入れますから。


──では大貫さんのためのコンピ盤だったら、何を入れますか?

大貫:「イングリッシュ・シヴィル・ウォー」かなぁ。でも「アイ・フォート~」は厳密に言うと、クラッシュの曲じゃ
ないですからね。TVCMなんかで使われて、すっかりクラッシュの曲になってるけど。まぁ曲自体すごくいいし。
今でも一番盛り上がるときにかける曲です。


──なかにはメジャーな曲以外にも、このコンピだけでしか聴けないインディーズ・アーティストの音源も収録されてますね。

大貫:うちのDJたちが輸入盤でいろいろと買ってきて、そのなかで何回かかけるうちに、ウケるものも出てくるじゃない
ですか。これらは、ここ最近かけててウケのいいもの。なのでLONDON NITEにとってはお馴染みのナンバーなんですよね。


──あと、パンク/ロック・チューンに交じってワム!とか、80年代ポップスの王道アーティストも収録されてますよね。
“パンク/ハードコア”ってイメージのLONDON NITEのイメージとはちょっと違うような。

大貫:それはあくまでもイメージですね。藤原ヒロシに言わせると、彼が通っていた頃(84年頃)には、パンクなイメージ
はまったくなかったって。初期の頃はニュー・ロマンティックス。もちろんパンク、ニューウェーブを同じ分量でかけて
ましたけどね。

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