【ライブレポート】YOASOBI、自身最大規模の北米ツアー完走。国境を紡がれる新たな物語「絶対にまたもっと大きくなって返ってきます」

YOASOBIが、2026年8月16日にロサンゼルス・Hollywood Bowlにて、北米ツアー<YOASOBI NORTH AMERICA TOUR 2026 “NEVER ENDING STORIES”>のファイナル公演を開催した。
8月より開催している本公演は、ボストン・ブルックリン・ハミルトン・シアトル・オークランド・ロサンゼルスの6カ所を巡る自身最大規模の北米ツアーとなっており、のべ7万人を動員するツアーとなった。
ファイナル公演の会場となったロサンゼルスのハリウッド・ヒルズに位置する「Hollywood Bowl」は、100年以上の歴史を誇る世界屈指の野外音楽会場。ロサンゼルス・フィルハーモニックの夏の本拠地として、クラシックからジャズ、ロック、ポップスまで、時代を代表する数々のアーティストがステージに立ってきた。これまでに、ザ・ビートルズ、ボブ・ディラン、プリンス、マドンナ、レディー・ガガなど、音楽史に名を刻む世界的アーティストが出演しており、J-POPのアーティストがワンマン公演を行うのは、今回のYOASOBIが初となった。
日中の暑さも落ち着いてきた、時刻は20時。ステージ上に設置されたのは、「小説を音楽にする」というYOASOBIのコンセプトを象徴する、本をモチーフにした巨大なLED。そこにカウントダウンが映し出され、数字が0になった瞬間、物語の幕が開く。本のページが音楽に合わせてテンポ良くめくられ、YOASOBIの楽曲の歌詞と、その原作となった小説の文章が次々と浮かび上がっていく。ページをめくるたびに新たな物語が始まっていくような演出の中、ステージの両側からAyaseとikuraが登場。待ちわびた観客から、大きな歓声と拍手が降り注いだ。


1曲目は、海外でも絶大な人気を誇る「アイドル」。イントロの「天才的なアイドル様」の歌詞とともに火花が一斉に上がると、会場の熱気も一気に跳ね上がる。客席からは大きな声が飛び交い、冒頭から会場全体が楽曲の世界へと引き込まれていく。その後も「祝福」「UNDEAD」とライブでおなじみのアップチューンを立て続けに披露。スタートからアクセルを踏み込むようなパフォーマンスで、会場のボルテージを一気に高めていった。
MCパートでは、このロサンゼルス公演が北米ツアーのファイナルであること、そしてJ-POPアーティストとして初めてこの会場でライブを行えることへの喜びと感謝を伝える。観客とは日本語でのコールアンドレスポンスも行い、会場との距離を一気に縮めていく。そんな中、「もう一回」という言葉を合図に「PLAYERS」のイントロがスタート。サビの「もう一回、もう一回」では、先ほどのMCで生まれたコールアンドレスポンスがそのまま楽曲へと繋がり、客席からも力強い「もう一回」のコールが響き渡った。


続く「Biri-Biri」では、ikuraが「Do you know Pokémon?」と問いかけると、待っていたかのように客席から大きなリアクションが返ってくる。世代や国境を越えて共有される「ポケモン」という存在を通して、会場がひとつになっていく瞬間だった。
ライブも中盤へさしかかり、「BABY」「たぶん」「ハルジオン」「好きだ」と、ここまでのアップテンポな楽曲とは表情の異なるミディアムチューンを織り交ぜながら、ライブはゆっくりと次の物語へ進んでいく。屋外ステージならではの夜風が吹き抜ける中、その風さえも味方につけるように響くikuraの柔らかな歌声。寄り添い、会場の隅々まで包み込むように歌声が広がり、観客は静かにその世界へと引き込まれていった。

リアルタイムでの翻訳技術を取り入れたMCでは、言葉の壁を越えて、より直接的に観客へ想いを届けていく。「絶対にまたもっと大きくなって返ってきます。また会いに来てくれますか?」その問いかけに、客席からは大きな歓声と拍手が返される。会場を満たした熱気をそのまま受け取り、「怪物」のパフォーマンスへ。Ayaseの「足りない、足りない、もっと来い!」という熱い呼びかけに応えるように、客席からは「オイ!オイ!」という力強いコールが響き、会場の温度は再び最高潮へと近づいていく。その勢いを受け継ぐように、「セブンティーン」へ。ステージと客席が互いに熱を送り合いながら、ライブはさらに加速していった。
そして、勢いのある2曲でヒートアップした会場を優しく包み込むように、ikuraのアカペラが響き渡る。一瞬にして会場の空気が静まり、観客は息を呑む。披露されたのは、海外チャートでも人気を誇る「あの夢をなぞって」。夏の夜空を彩るように、LEDには鮮やかな花火が映し出される。ステージ上の光と、屋外の夜空、そしてikuraの歌声が重なり、まるで一冊の物語の中に入り込んだかのような幻想的な時間が流れた。

続いて、ギターを手にしたikuraが、自身とアメリカとの思い出を英語のMCで語る。幼少期にシカゴで暮らしていた頃、ディズニーチャンネルを通してたくさんのアーティストや音楽に出会ったこと。数々の作品から影響を受け、それらが今の自分自身を形作るルーツのひとつになっていること。自分自身の第二の故郷でもあるアメリカで、J-POPを届けることが出来ている喜びを語った。
そんな自身のルーツを振り返った後に披露されたのは、NHKスポーツテーマ2024として書き下ろした「舞台に立って」。「夢見ていた未来に 今私は立っているんだ」という歌詞は、まさに今この瞬間、アメリカの地で大きなステージに立つYOASOBIの2人自身と重なって響く。これまで歩んできた道のりと、今立っている場所。そのすべてが重なるように、この日の「舞台に立って」は、より一層強いメッセージを観客へ届けた。

そして、本編ラストに選ばれたのは「群青」。自然と総立ちになった客席から手拍子が広がり、会場全体がひとつのリズムを刻み始める。ブルーの紙吹雪が舞う中、観客からは「知らず知らず隠してた 本当の声を響かせてよほら」というシンガロングが響き渡る。ステージから客席へ、そして客席からステージへ。歌声が何度も行き交い、会場いっぱいに広がっていく。目の前に広がったのは、国境も言葉の違いも越えて、音楽によってひとつになった圧巻の景色だった。
本編終了後、間髪入れずに客席から響き始めたのは、すっかり会場に定着した「もう一回! もう一回!」のコール。アンコールを求める声が次第に大きなうねりとなって会場を包み込む中、USツアーのオリジナルグッズを身にまとったAyaseとikuraが再びステージへ姿を現すと、会場は割れんばかりの熱狂に包まれた。アンコールで披露されたのは、TVアニメ『花ざかりの君たちへ』オープニングテーマ「アドレナ」、そしてストリーミング総再生13億回を突破した、YOASOBIのデビュー曲「夜に駆ける」。最後の最後まで客席からは歌声とコールが絶えることなく、ステージと観客が一体となったまま、北米6都市を巡る<YOASOBI NORTH AMERICA TOUR 2026 “NEVER ENDING STORIES”>は大団円を迎えた。

自身初の北米ツアーという新たな挑戦で、6都市それぞれの場所で、異なる文化や言葉を越えて音楽を届けてきたYOASOBI。そして、その旅の終着点となったロサンゼルスで目にしたのは、これまで紡いできた物語が国境を越え、確かな熱量となって広がっていく景色だった。「絶対にまたもっと大きくなって返ってきます」そう約束した2人の言葉は、次なる物語の始まりでもある。
2026年10月からは、<YOASOBI ASIA 10-CITY DOME & STADIUM TOUR 2026-2027 “超惑星”>がスタートする。北米で出会った新たな景色を胸に、さらに大きなステージへ。次に2人が連れて行ってくれるのは、どんな世界なのか。終わりではなく、新たな物語のページをめくるように、YOASOBIの旅はまだ続いていく。
写真◎Matty Vogel
◾️セットリスト
1.アイドル
2.祝福
3.UNDEAD
4.PLAYERS
5.Watch me!
6.Biri-Biri
7.BABY
8.たぶん
9.ハルジオン
10.好きだ
11.優しい彗星
12.オリオン
13.勇者
14.怪物
15.セブンティーン
16.あの夢をなぞって
17.舞台に立って
18.群青
EN1.アドレナ
EN2.夜に駆ける
◾️アナログ盤 リリース情報
◇4th EP『THE BOOK for,』
2026年7月31日(金)リリース
購入:https://yoasobi.lnk.to/0731_THEBOOKfor_LP

形態:完全生産限定盤
仕様:アナログ2枚組
価格:¥4,950(税込)
品番:XSJL-6~7
▼収録曲
1.オリオン 〈『オーバーウォッチ』コラボレーション楽曲〉
2.アドレナ 〈TVアニメ『花ざかりの君たちへ』オープニングテーマ〉
3.UNDEAD 〈アニメ『〈物語〉シリーズオフ&モンスターシーズン』主題歌〉
4.PLAYERS 〈PlayStation®30周年記念プロジェクト「Project: MEMORY CARD」楽曲〉
5.モノトーン 〈映画『ふれる。』主題歌〉
6.BABY 〈TVアニメ『花ざかりの君たちへ』エンディングテーマ〉
7.Watch me! 〈TVアニメ『ウィッチウォッチ』オープニングテーマ〉
8.Biri-Biri 〈『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』インスパイアソング〉
9.New me 〈リクルート TVCM「わからないまま、それでも」篇 TVCMソング〉
10.HEART BEAT 〈NHK『YOASOBI18祭 テーマソング』 〉
11.舞台に立って 〈 『 NHKスポーツテーマ2024 』 〉
12.劇上 〈フジテレビ系 水10ドラマ『もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう』主題歌〉
◇海外限定アナログ 『THE BOOK for, OVERWATCH EDITION [US EXCLUSIVE]』
2026年6月26日(金)リリース
購入:https://orcd.co/thebookforphysical
形態:完全生産限定盤
仕様: 12inch アナログレコード2枚
価格:$35.98 + tax
品番:820200662170
『THE BOOK for, YOASOBI ART EDITION』
2026年6月26日(金)リリース
購入:https://orcd.co/thebookforphysical
形態:通常盤
仕様: 12inch アナログレコード2枚
価格:$35.98 + tax
品番:820200663191
■<YOASOBI ASIA 10-CITY DOME & STADIUM TOUR 2026-2027 “超惑星”>

▼大阪公演
京セラドーム大阪
2026年10月24日(土) 開場 15:30 開演 18:00
2026年10月25日(日) 開場 14:30 開演 17:00
お問合せ:キョードーインフォメーション 0570-200-888(平日12:00-17:00)
▼愛知公演
バンテリンドーム ナゴヤ
2026年11月7日(土) 開場 15:30 開演 18:00
2026年11月8日(日) 開場 14:30 開演 17:00
お問合せ:サンデーフォークプロモーション 052-320-9100(12:00~18:00)
▼北海道公演
大和ハウス プレミストドーム
2026年11月14日(土) 開場 15:30 開演 18:00
2026年11月15日(日) 開場 14:30 開演 17:00
お問合せ:WESS info@wess.co.jp
▼福岡公演
みずほPayPayドーム福岡
2026年11月28日(土) 開場 15:30 開演 18:00
2026年11月29日(日) 開場 14:30 開演 17:00
お問合せ:キョードー西日本 0570-09-2424(平日・土曜 11:00~15:00)
▼東京公演
東京ドーム
2026年12月5日(土) 開場 15:30 開演 18:00
2026年12月6日(日) 開場 14:30 開演 17:00
お問合せ:ホットスタッフ・プロモーション 050-5211-6077(平日12:00〜18:00)
◾️リリース情報
◇「Orion」(「オリオン」英語版)
2026年7月10日(金)リリース
配信:https://overwatch.blizzard.com/ja-jp/media/comic/the-fall-of-a-sparrow/
※「オーバーウォッチ」コラボレーション楽曲
◇「オリオン」
2026年6月26日(金)リリース
配信:https://overwatch.blizzard.com/ja-jp/media/comic/the-fall-of-a-sparrow/
タイアップ:「オーバーウォッチ」コラボレーション楽曲
◾️<THE BOOK OF SCENES THE BOOK 1–3 and THE BOOK for,>

会期:2026年7月24日(金)~9月13日(日)
※7月24日(金)、7月25日(土)のみYOASOBI公式ファンクラブYOA’S先行(抽選)
※月曜休廊
開廊時間:12:00~20:00
料金:無料
会場:New Gallery|東京都千代田区神保町1-28-1mirio神保町1階
URL:https://newgallery-tokyo.com/yoasobi_thebookofscenes/
主催:New Gallery / Echoes
◇“THE BOOK”シリーズとは
YOASOBIが2021年1月から“読むCD”としてシリーズ展開しているEP作品。「小説を音楽にする」をコンセプトに掲げ、数量限定・完全生産限定盤では、楽曲に加えて収録曲の歌詞や原作小説、ミュージックビデオの世界観を収めたページがボリューミーに綴じられている。過去に『THE BOOK』『THE BOOK 2』『THE BOOK 3』をリリースしており、4作目となる本作『THE BOOK for,』で”THE BOOK”シリーズの完結が発表されている。
◇New Gallery概要
2024年3月、東京・神保町にて開廊。アートに存在しうる新しさとは何かを問い、模索し、提案をする実践空間。〈文 脈〉〈視 座〉〈可能性〉〈物 語〉〈哲 学〉〈ねじれ〉〈科 学〉〈エラー〉〈歴 史〉多元的な問いかけをあらゆる表現活動を対象に行い、アーティストと共にプログラムを形成していく。
名称:New Gallery
住所:東京都千代田区神田神保町1-28-1 mirio神保町 1階
開館時間:12:00-20:00 ※展示・企画により変更がございますのでご注意ください。
New Gallery Official Website:https://newgallery-tokyo.com/
New Gallery Official X:https://twitter.com/newgallerytokyo
New Gallery Official Instagram:https://www.instagram.com/newgallerytokyo
問い合わせ:info@newgallery-tokyo.com





