Waiveが7月25日、東京・恵比寿リキッドルームにて、ツアー＜GIGS「蒼紅一閃 -soukouissen-」＞ファイナル公演を開催した。2026年1月4日の日本武道館単独公演でバンド活動にピリオドを打つ彼らだが、恵比寿リキッドルーム公演のアンコールで、リーダーの杉本善徳がWaive解散に至る経緯を赤裸々に語った。

先ごろ公開したFANTASTIC◇CIRCUS 石月努とのBARKS対談でも「これまであまり話していないことなんですが、自分の体調のことなどがあります」という解散に関する発言があったが、この日のライヴで明かされたのは数年前より自身は満身創痍の状態で、近年はメニエール病も発症しているというものだった。

ツアーファイナルとあって、ライブはこの夏の暑さにも勝るような熱量で展開された。最新作セルフカバーベストアルバム『BLUE ALBUM』『RED ALBUM』の2作品からセレクトされた楽曲が、灼熱と化したフロアを最高潮に導いていく。

本編が終わり、アンコールの声に応えて再びメンバーがステージ登場。いつものようにメンバー同士の面白おかしい掛け合いトークでフロアを笑いの渦に巻き込んだあと、リーダー杉本が真剣な表情で語り始めた。以下、その内容を一部抜粋してお届けしたい。

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「実は数年前から手首の不調や頸椎の損傷、さらに以前から患っていた耳の状態も悪化し、現在はメニエール病と診断された中での日々が続いています。そんな状況を抱える中、2022年1月にコロナ禍で開催した渋谷公会堂のライブを終えたあと、これまでは“解散中”という名目でなんとなく集まってやってきた再演も、はたして次はあるのか？という疑問が自身のなかに芽生えていました。もしかしたら、このままWaiveがフェードアウトしていく未来も否定できないなと。

もしそうであれば、終わりを決めて、しっかりとした目的をもって、もう一度Waiveとしての高みを目指して全力でそこに向かっていきたいと思うようになり、メンバーに、今度は再演ではなく再始動、そして解散。最終目的地は日本武道館という旨を伝えました。

大切に思ってきたバンドだからこそ、今しかできない選択だと思って決意しました。

今日ここであえてこんな話をしたのは、みんなで全てを受け入れて、ここからの半年間を全力で楽しむためです。2026年1月4日、日本武道館に向けて一緒に走っていきましょう」──杉本善徳

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なお、終演後に公開された杉本のブログには「なぜ、Waiveは解散を選んだのか」が記されている。

Waiveは、「今、すごくバンドがいい感じになってます！」と田澤孝介(Vo)が語るように、ライヴを重ねるごとにベストアクトを更新、その勢いをもってツアー＜蒼紅一閃＞を敢行してきた。今後も、9月からのラストワンマンツアー、10月からの対バンシリーズ、11月のイベントフェス出演と、すべてを「燃やし尽くす」が如く、2026年1月4日の日本武道館単独公演まで残る5ヶ月間を全力で駆け抜けていく。

撮影◎加藤千絵(CAPS)

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