エヴァネセンス、インタヴューでの発言がクリスチャン・ミュージック界の騒ぎへ発展

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『Entertainment Weekly』の4月18日号に掲載されたEvanescenceのインタヴューがクリスチャン・ミュージックの世界で物議を醸し、結果として、バンドのレーベルWind-Up Recordsが、彼らのアルバムをクリスチャン・ミュージックを扱う店舗から回収する騒ぎなっている。

ヴォーカルのAmy Leeはインタヴューで次のように語っている。「私達が実はクリスチャン・バンドで、秘密のメッセージを歌ってるなんて考えに夢中になってる人達がいるみたい。私達の音楽は教会とかとは関係ないわ。ただ人生経験について歌ってるだけよ」「キリスト教の本屋のオーナーが私達の曲を聴いたとしても、彼らがアルバムを売るわけがないって保証するわ」

Leeのバンドメイト、Ben Moodyもこう話している。「自分の信仰心を恥ずかしく思っているわけじゃないけど、バンドにそういうものを持ち込んでるつもりは全くない。確かに俺達はクリスチャン・チャートで上位につけてるけど、“全く俺達、こんなとこで何やってんだ?”って思うよ」

Evanescenceは、Creedや12 Stonesといったキリスト教的傾向の強いバンドと同じレーベルと契約しており、バンドのアルバム『Fallen』からの1stシングル「Bring Me To Life」では、12 StonesのヴォーカルPaul McCoyをフィーチャーしている。曲はクリスチャン・ラジオ局でよくプレイされ、レーベルのWind-Upはクリスチャン・ミュージックの店舗にもアルバムを卸していた。

今回のバンドのコメントは、クリスチャン・コミュニティからは当然のこと、レーベルからも注意を引き、現在、Evanescenceのアルバムとシングルがクリスチャン・ミュージックの店舗やラジオ局から回収されている。

Christian Music Centralのサイト(cmcentral.com)に掲載された4月10日付けのレターの中で、Wind-Up Recordsの会長Alan Meltzerは小売店にこう説明している。「『Fallen』のリリースよりも前からクリスチャン・コミュニティにルーツを持っているにもかかわらず、Evanescenceのメンバーは先日、バンドは宗教とは関係がなく、彼らの音楽はエンターテイメントに過ぎないと明確に発言しました。それ以上でもなく、それ以下でもありません。したがって我々は、彼らはもはやクリスチャン系店舗に相応しくないと強く感じている次第です」

Meltzerはまたこう書いている。「バンドが宗教的なテーマをプロモートしたくないということには議論も問題もありません。それは彼らの考え方です。しかし、どう扱ってきたかというのは別問題です。私が彼らを誤ってクリスチャン・コミュニティに紹介してしまったのは問題だと言わざるを得ません。それはWind-Upやバンドが意図することでも、したことでもありません。しかしながら、いまや状況が変わってしまったことは明らかです……。このような残念できまりの悪い結果を招いたことに、お詫びを申し上げます」

レーベルは、6月30日までにバンドの商品を引き上げるようクリスチャン系店舗に要請しているという。

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