RUN-DMCのジャム・マスター・ジェイが射殺される

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ラップのパイオニアであるRUN-DMCのメンバー、Jam Master Jayが10月30日(水)の夜、銃で撃たれ死亡した。37歳だった。撃たれた場所はクィーンズのジャマイカ地区、Merrick Boulevardにあるレコーディング・スタジオで、警察によればJam Master Jay(本名Jason Mizell)は頭を撃たれており、彼と一緒にいた男性も足首を撃たれ、地元の病院に運ばれたという。

ニューヨークのTV局ではすでに、ニュースが流れた直後から現場近くに集まり始めた、悲しみに暮れるファンの様子が報道されている。容疑者や逮捕者は出ておらず、動機もいまのところ分かっていない。

RUN-DMCはセルフタイトル・アルバム『RUN-DMC』で'83年にデビュー。このアルバムでJoseph "Run" SimmonsとDarryl "DMC" McDaniels、Jason "Jam Master Jay" Mizellはラップ・アクトとして最初のゴールドアルバムを記録した。また'85年のアルバム『King Of Rock』でプラチナを、'86年の『Raising Hell』でもマルチ・プラチナを獲得している。

RUN-DMCの最大のヒットとなったアルバム『Raising Hell』には、Aerosmithのクラッシック・ヒット「Walk This Way」のリメイクをフィーチャーしている。RUN-DMCとAerosmithのSteven Tyler、Joe Perryがコラボレーションしたこの曲は、トップ10入りを果たし、今ではポピュラーとなっているラップロック・ハイブリッドの原点となった。

Mizellはまた、パートナーのRob Principeと『Bring In Da Noise, Bring In Da Funk』の作家として知られるReg E. Gainesとともに、Scratch Media Productionsを設立。この会社の綱領には、「各地で開催するシンポジウムやステージ・パフォーマンス、教育出版事業を通じ、アマチュアDJを育成する」と記されている。

Jason Gelman, New York (C)LAUNCH.com
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