<FRF '02>ペット・ショップ・ボーイズ、麗しの'80年代サウンド 

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苗場のペット・ショップ・ボーイズなんて、ちょっとミスマッチな感もなきにしもあらず? いやいや、彼らのハイセンスかつスケールの大きな音は大自然の中で楽しんでこそでしょう。少し押し気味のスタートの頃にはあたりも暗くなり、おまけに霧まで出てきてムードを後押し。そんな中、大歓声に迎えられてバンドとクリス・ロウ、そしてギターを手にしたニール・テナントが登場し、オープニングの「Home&Dry」でGREEN STAGEを穏やかな優しい空気で満たしていく。

新作からのナンバーに加えて、過去のグレイテスト・ヒッツもガンガン演奏したこの日のセット。「Domino dancing」「Always on my mind」など、懐かしくて踊れるナンバーも続出して'80年代からのファンはかなり盛り上がったはず。巨大モニターには“Dear PSB, Welcomeback Japan”と書いた横断幕も映し出され、ファンの熱狂ぶりが伝わってくる。常に冷静沈着なイメージの強いニールが、それに応えるように熱くなっていたのも印象的で、作品で聴くよりもずっと感情的な歌い方になっていた。

U2の「Where The Streets Have No Name」とボーイズ・タウン・ギャング版「君の瞳に恋してる」のメドレーや、ピアノの弾き語りから始まってサビで大合唱の「Go West」も披露してステージは終了。アンコールは華々しく「It's A Sin」で飾ってくれたが、個人的なベストにはやはり「Westend Girls」を挙げたい。都会の雑踏のSEが流れてきて、もしやと思った瞬間、あのイントロが流れたときはホント鳥肌がたちました。
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