コートニー・ラヴの弁護士、ニルヴァーナの対抗訴訟は「まったくバカげている」と語る

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Courtney Loveの弁護士Oscar Yale Lewis Jr.は、Nirvanaの権利をめぐる対抗訴訟で、元バンドメンバーのDave GrohlとKrist Novoselicによる告発のいくつかが「まったく理にかなっていない」と語っている。

GrohlとNovoselicは12月12日(水)、Nirvana L.L.C.(有限責任会社)の権利をめぐり、Loveを相手取って対抗訴訟を起こした。2人は、Loveが訴訟を起こした動機は、彼女の夫でNirvanaのフロントマンだった故Kurt Cobainの遺産を守ろうとしているのではなく、むしろ彼女自身の下降気味のキャリアにあると主張している。Loveは他に、彼女のグループHoleの契約義務をめぐってUniversal Music Groupとも争っている。

Lewis Jr.は次のようにLAUNCHに語る。
「3つめの問題で、彼女には有限責任会社に参加する能力がないという苦情の申し立ては、本当に“呆れるほどバカげている”と思う。彼女は成功したビジネスパーソンで、かなり需要の多い女優だ。彼女の音楽キャリアは現在とても高いところにある。もしそうでなければ、Universalは彼女を相手にこれほど懸命に闘ってはいないだろう。したがって、彼女が傾いた自分のキャリアを立て直して不朽のものにするため、という考えはまったく根拠がない」

Lewisはまた、最初と2つめの問題も不的確だと言う。
「最初の部分で、この対抗訴訟はGrohl氏、Novoselic氏、Cobain氏らが全員、バンドの中で同等のパートナーであり、3人は全員で一緒にすべての物事を行なったという争点を提示している。私が思うに、それは事実と照らし合わせてみても単純に正確ではない。後の裁判でそれが証明されるだろう」
「彼らが出した2点目も不的確だと思う。彼らは、LoveがUniversalとの争いでNirvanaの資産を使っていると主張しているが、これはまったく根拠のない主張だ。彼女がUniversalに対して独立した2つの訴訟を抱えているのは事実だが、特に驚くことではない。非常に大規模な国際的コングロマリットであるため、彼女はさまざまな利権を有している。そのことが、彼女が他で優位に立つために一方の訴訟を利用しているという主張を裏付けることにはならない」

GrohlとNovoselicの公開状について、Loveからのコメントはあるかと訊かれると、Lewisは次のように答えた。
「彼女は昨日、その刊行物が出る予定との噂を聞いたが、彼女と私がお互いに何も目にしていないことを話すと、彼女は文字通りドアから出て行った。彼女はこれとはまったく関係のない他の問題に集中するために、人の出入りのないところで4日間過ごす予定だ」
それらの問題が何であるかについて、Lewisは彼女の女優業と新曲に関することと話している。

NovoselicとGrohlの弁護人代表のKelly Corrは、対抗訴訟の要点は単純明快だとLAUNCHに語った。Corrは「我々はNirvanaの遺産をファンへ向けてリリースさせようとしている」と言う。
「Courtney Loveは彼女自身の個人的な財政理由から、不適切にもそれを抵当として抱えていると思う。また、私たちは裁判所に彼女をNirvana L.L.C.の会員から外すことを要求している」

CorrはLoveが当初、Nirvanaの曲のいくつかを予定されていたボックスセットとしてリリースすることに合意していたという。LoveはUniversal Music Groupとの訴訟のため、その契約を撤回し計画は頓挫した。続いてカリフォルニアの判事が、法的問題が片づくまですべてのNirvanaとKurt Cobainのマテリアルを「凍結」するとの命令を下した。

ボックスセットの延期が、LoveのNirvana L.L.C.更迭問題に影響を与えたかどうかと訊くと、Corrはこう答えた。
「Nirvanaのファンのためにはならなかった。つまり、それがこの対抗訴訟のすべてといってもいい。Loveは前に口頭と書面の両方で同意しているので、このクリスマスにリリースすべきだと思う。彼女はUniversalと Geffen Recordsの訴訟の後に心変わりしたんだ」

裁判は'02年9月30日からワシントン米上位裁判所で予備審判の手続きが始まり、続いて書類開示とLoveの宣誓証言の手続きがとられる。

Darren Davis, New York LAUNCH.com
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