現在のメンバーは5人でStuart Braithwaite(G, Key, Per)、John Cummings(G, P)、Dominic Aitchison(B, G)、Martin Bulloch(Dr)、Barry Burns(fluete, G, Key)。
'95年、グラスゴーの郊外で当時、友達であったStuart、Dominic、Martinの3人が“真摯なギター・ミュージックの創作”をめざし、バンドを結成し、その後すぐにJohnが加入。
彼らは小さなインディ・レーベルから楽曲をリリースしていき、'97年それらをまとめてコンパイルした作品『Ten Rapid』を米レーベルJetset Recordsと自身のレーベルRock Action Recordsよりリリース。 同年、ロンドンにあるロンドンズ・ガレージで行なわれたライヴでは、オーディエンスにアルコールとアラブの革ひも(アラブ・ストラップ)を配り、機材とライヴ・ハウスの破壊に参加させるというライヴを敢行。その当時、MOGWAIは一般的かつ平凡なブリティッシュ・ミュージック・シーンに絶望しており、それに共感するたくさんのオーディエンスの指示を得た。
そして地元グラスゴーのレーベルchemical undergroundと契約し、第一弾としてEP『4 サテン EP』をリリース。その後、同年10月に初のフル・アルバム『mogwai young team』(邦盤では塗りつぶされているが “富士銀行”の看板入りジャケ)をリリース。“静と動”からなる彼らの独特な響きが英国で好評を受け、英“NME”誌で年間ベスト・アルバム7位に選出される。 | . | '98年、レーベルEYE Qより豪華リミキサー陣により作られたリミックス・アルバム『Kicking A Dead Pig』がリリースされ、新たな角度から注目を浴びる。
また、政治的問題にもアクションを示し、グラスゴー政府が打ち出した、夜間外出禁止令に、「これは若者の犯罪率上昇に対して不条理な解決法だ」と反対。その抗議として“Fuck The Curfew(くだばれ夜間外出禁止令)”のステッカーを配るとともに、EP『No Education=No Future』をリリースした。
'99年3月、さらに新たな境地を開拓するべく、静の音=ギター・メロディや響きに重点をおいたアルバム『Come On Die Young』をリリース。世界の各音楽系メディアにより絶賛された。同年に行なわれたイギリス最大のレイヴ、グラストンベリー・フェスティバルのセカンド・ステージで大トリを務め、その存在をアピール。
日本では2000年、フジ・ロックフェスティバルの2日目にレッド・マーキーのトリを務め、大自然の中での怒涛なステージで話題を呼んだのは記憶に新しい。
MOGWAIはただのポスト・ロックやインストゥルメンタル・ミュージックにはとどまらない独自のサウンド・スケープをさらに展開していくだろう。
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