メタリカとピーター・ガブリエル、米控訴裁判所のNapsterに対する判決を歓迎

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MetallicaPeter Gabrielは数いるアーティストらの中で、2月12日(月)に米サンフランシスコ第9巡回裁判区控訴裁判所が出した決定を非常に喜んでいる。この決定は、Napsterには「事実上および法定的に直接侵害の認識があった」というものだが、同裁判所は、Napsterは裁判が開かれるまで著作権のある音楽交換の促進を即刻中止すべきという、レコード産業の要求を認めることまではしなかった。

オンラインによる音楽交換サービス会社、Napsterを訴えたことで、ファンからも騒がれているMetallicaは声明で次のように述べた。
「この争いは最初から、同意なしに自分たちの音楽を利用されたくないアーティストらが権利を守るために戦っているものである。裁判所の決定は、この権利の有効性を表したものであり、NapsterはMetallicaの音楽をはじめ、同社の制度に組み込まれたくない他のアーティストらの楽曲をも取り上げ、承認を受けずに使用していたことに関して間違っていた」

「控訴裁判所が創作活動の保護と統制を行なうために、すべてのアーティストの権利を支持してくれたことを嬉しく思う。第9巡回裁判所は、ミュージシャン、ソングライター、映画製作者、作家、映像アーティスト、また、クリエイティヴコミュニティの他のメンバーらがオフラインで伝統的に持っていたものと同様の著作権をオンラインでも保護されることを確認した」

「インターネットや音楽をデジタル配信するテクノロジーに反対するつもりはまったくない。我々が求めているのは、このような媒体を通して、いつ、どのように、どんな形で創作品を配信するか、アーティスト側がコントロールできるようにしなければならないということだ。Napsterはずっとそれを拒んでいる。だから、ここで裁判所が判断を下したんだ」

GabrielはMetallicaに賛同して、次のように述べている。
「ミュージシャンというのは、すべての音楽をすべての人々に送るという考えを持っている。けれど、公正な支払いがなければ、多くのミュージシャンは、他に生活の道を見つけなければならなくなるだろう」

Darren Davis、ニューヨーク
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