KISS、Eric Singerを“The Cat”に迎えてツアーを続行

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Kissのさよならツアーが日本とオーストラリアで再開される。Peter Crissが身につけて有名になった“The Cat”のメークアップとコスチュームは、Eric Singerに引き継がれるようだ。'91年から'96年までKissに在籍していたブロンドのドラマー、Singerは、お馴染みのひげをはやし、演奏スタイルを変えてCrissのドラミングをしっかり真似するつもりだ。Singerが黒髪のウィッグをつけたり、バンドのビッグヒットとなった“Beth”でCrissのヴォーカル通りに歌うかどうかはわからない。

Crissに関しては、'72年にオリジナルメンバーとしてバンドを結成した彼が脱退したのは、金銭面でのトラブルが原因だとの確認がとれた。Crissは声明の中で次のように述べている。
「(ヴォーカル/ベーシストの)Gene (Simmons)と(ヴォーカル/ギタリストの)Paul (Stanley)が自分との関係を絶ち、日本とオーストラリアでツアーをするというのは残念だ。俺は健康だし、心から演奏したいと思っている」
Crissの弁護士は「交渉中に見せてもらえなかったオファーがある」と付け加えている。

その点、Simmonsは金銭問題が深く絡んでいることを認めてはいるが、誠心誠意をもって交渉に臨んだと言う。2月3日(土)、Simmonsはニューヨーク市のラジオに出演し、バンド側はオーストラリアと日本のツアーというオファーを出したが、Crissはそれを拒否したと語った。Simmonsは「こちらが与えることのできないものを彼は求めていた」と言い、バンドは彼とうまく合意できなかったと付け加えた。

それでもお互いにしこりはなく、SimmonsはCrissといっしょに最後のショウを行ないたいとしきりに言う。そのショウはニューヨークのMadison Square Gardenになるのではとの噂がたっている。

Bruce Simon、ニューヨーク
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