【フジロック】A SEED JAPANが推進する理想的ボランティア活動
フジロックフェスティバルを始め、大規模な野外フェスティバルが定着してきた中、いつも取り沙汰されるのが「ゴミ」の問題だ。実際に、フェスティバル会場に通常の何倍もの人が押し寄せ、残ったのはゴミの山…というか足下がゴミといっても過言ではない状況が過去においていくつも見られた。 そんな中、ロックフェスティバルの日本でのパイオニア的存在であるSMASHは、このゴミの問題から真っ正面に取り組み、様々な対策を打つとともに、オーディエンスもそれに賛同するという一種理想的な状態が生まれてきていると言える。
彼らは国際環境NGO(非政府・非営利組織)であり、環境問題に対する様々なプロジェクトを推進するとともに、「ジャパンズ・トラッシュ」と名付けられた、野外レイブ、フェスティバルでの環境プロジェクトを実施しており、会場となった苗場でも様々な取り組みが行なわれていた。 ■ゴミの分別 人が大勢集まると出るゴミの量も半端ではない。それらが無分別であればあるほど処理のコストも高くなるし、リサイクルが可能な資源ゴミがその中に埋もれてしまう。
「これって燃えるゴミだっけ?」「燃やせば何でも燃えるでしょ」などと言いながら、ペットボトルもレジャーシートもかまわず燃えるゴミに捨てることもなくなるというわけ(今時はそういった人も激減したが…)。 ■リサイクルキャンペーン 会期中、ASJとタワーレコード社による「リサイクルキャンペーン」が行なわれていた。内容は、会場ゲートでタワーレコード社により配布されたキャンペーン袋に自分や友達の飲んだペットボトルを5本以上入れて所定の場所に持っていくと景品としてもれなく、うちわ・CDがもらえるというもの。
これらのキャンペーンは、企業まで参加したリサイクルキャンペーンとして高く評価されるものだろう。 事務局横には集荷されたペットボトルが大量に積まれており、その量の凄さを表していた。 日本にも定着してきたと言える野外フェスティバル。主催者、参加企業、オーディエンスそれぞれの意識が高まりを見せ、それが結実した一つの姿が、フジロックフェスティバル2000なのかも知れない。 |
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