Napster、閉鎖命令執行の猶予を勝ち取る

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 Napsterは最新の法的争いで勝利を得、少なくともしばらくの間は業務を継続出来ることとなった。7月28日、サンフランシスコの第9地方控訴裁判所は、7月29日の午前3時(米国東部時)にはNapsterのサービスを閉鎖するようにという命令を覆し、Napsterの継続を認めた。

 メタルの勇者Metallicaからヒップホップの王者Dr. Dreまで幅広いアーティストが、Napsterの使用ではアーティストに使用料が支払われておらず、著作権の侵害にあたるとして同社を訴えている。

 7月26日(水)、Recording Industry Association of America(RIAA/米国レコード産業協会)の弁護団は、違法ダウンロードを止めさせる為、またインターネットで音楽を得るのは合法だと思い始めているユーザーの意識を変えさせる為として、Napsterに対する閉鎖命令を獲得していた。

 Napsterの弁護団は(コピー)録音が行われることイコール著作権侵害ではないとしていた。また、もしNapsterに対し直ちに閉鎖命令が下されなければ、係争にかかる6ヶ月の間に3600万件の音楽のダウンロードがなされると推定されていた。

 この裁判は、インターネット技術支持者と知的財産所有権主張者との間で公に法廷で争われる初の例である。Napsterは大手のレコード会社と共に仕事をしたいと最近語っていたが、両サイドによる目立った同意は一切なされていない。

記:Bruce Simon、ニューヨーク、Soren Baker、ロスアンジェルス
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