ニルヴァーナ、カート・コバーンよ永遠に

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Nirvanaのシンガー、Kurt Cobainが頭部を撃って自殺したのは、'94年の4月5日のことだった。当時27歳のシンガー、ギタリストはワシントン湖近くのシアトルの自宅で、ガレージ上の部屋で銃身自殺し、3日後、訪れた修理工に遺体を発見された。

Nirvanaの初ヒットアルバム『Nevermind』のプロデューサーで現在GarbageのドラマーであるButch Vigが、この名アルバム完成間近の“Lithium”レコーディング中に壁にぶち当たり、その時Cobainが見せた突然の怒りを思い出してLAUNCHに語ってくれた。「3、4テイクをとった後、どうしてもうまくいかなくてKurtがすごくイライラしだして、CDの最後に入れた別の曲を演りだしたんだ。“Endless, Nameless”だったんだけど、その時はまだ、曲の名前さえ知らなかったんだ。その時に彼から湧き上がってきた怒りは信じられないぐらいすごくて、曲の途中でギターを叩き壊してしまったんだ。その時彼は左利き用のMosriteを使ってたんだけど、それは彼の持ってる唯一のギターだったんだ。だからその怒りは間違いなく本物だったって事で、すっごく興奮したよ。それからKurtが歌って、他のメンバーが演奏を続けて、曲を録り終えたんだ」

Vigが続けて語ってくれたところによると、Cobainは曲を録リ終えた後、他にギターを持ってないことに気づいて、替りのギターを見つけにロスアンジェルス中を探し回らなければならなかったそうだ。

元Nirvanaのベーシスト、Kris NovoselicがCobainの死を取り巻く熱狂騒ぎについてLAUNCHに語ってくれた。「Kurtが死んでからいろいろ変わったと思うよ。Kurtを神に祭り上げてしまって、ちょっと行き過ぎだとも思う。Nirvanaで『In Utero』ツアーをしていた時、オハイオ州カントンのホッケーリンクとかで演奏したんだけど、3500人ぐらいしか集まらなかったんだ。もし今Nirvanaが同じ場所で演ったとしたら、確実に売切満員になってると思うよ。まあ、いろいろ起こったことを考えると、なんともいえないかもしれないけど」

社会は人を祭り上げてしまうクセがある。とNovoselicは続けた。「いろんな事柄が創り上げられてしまうんだ。誰がっていう個人によってではなくて、マスコミや多くの人々が塊となってだったり、過去を振り返る人の思いとかでね。ケネディ大統領が亡くなったとき、彼の評価はそんなに高いものじゃなかったんだよ。それが亡くなったとたん、いきなり評価が上がっていったんだよね」
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