【インタビュー】逹瑯(MUCC)、ソロ初ミニアルバム『MONOCHROME』に虹色のストーリー「赤橙黄緑青藍紫に向かって」

■全部足りたって状態になってみたいけど
■アイデアがいっぱい出てくるから

──3rdアルバム『COLORS』から始まった“足りないもの”を作ってみて、完成した今のお気持ちとしては？

逹瑯：今ほしかったものはしっかり作れたと思います。あとはライブツアーでやってみて、どんな仕上がりになるか次第ですね。いざライブでやったら、きっとまた“これが足らないな、あれが足らないな”って思い始めるんだろうけど。ひとまずツアーをやるのが楽しみです。本当は東名阪だけじゃなくて、もっとやりたいくらい。

──ライブのムードもかなり変わりそうですよね。『COLORS』の時は生バンド中心でしたけど、今回の『MONOCHROME』を再現するには同期も使うことになりそうですし。

逹瑯：たしかに。どうやっていこうかな。まあ、これからMUCCのレコーディングとツアーがあるので、今はまだソロツアーのほうに頭がいってない（笑）。とりあえず2024年内のMUCCの仕事を全部終わらせたいですね。


──ライブと言えば、2024年9月に開催した＜有村竜逹瑯＞を、今度は＜有村竜逹瑯「アコースティック四重奏」＞と題して2月に行うんですよね。有村竜太朗さんもPlastic Treeと並行して積極的にソロ活動を展開されていて。長年の付き合いである竜太朗さんとソロで対バンしてみていかがでしたか？

逹瑯：楽しかったですね。竜太朗さんも楽しんでくれていたし、お客さんも楽しそうで。みんなハッピーなイベントでした。

──竜太朗さんのソロを近くで見て、刺激を受けることもありました？

逹瑯：Plastic Treeとも違うし、もちろん自分とも違う。やっぱり竜太朗さんに目が集中するところがバンドとは絶対的に違うし、曲も竜太朗さんの色が濃いので、世界観の持っていき方が面白かったです。あと、自分のソロも世界観が固まってきた時にやれたので、いいタイミングだったと思います。あれが1年前だったら、全然違う感じになっていたかもしれない。

──竜太朗さんと「ソロやってどう？」みたいな話はしたんですか？

逹瑯：あまりそういう話はしないですね。ただ、「対バンしたいっすね」とはずっと言ってて。＜有村竜逹瑯＞を毎年9月にやろうという話もあったんですけど、2025年のスケジュールがどうしてもすり合わなくて。2025年5月に閉店する大阪の味園ユニバースという会場を押えられたから、内容もひとひねりしてアコースティックライブをやることになりました。東京は浅草花劇場です。

──どちらも雰囲気のある会場ですし、いい空気になりそうですね。ソロの今後の展望としては、『MONOCHROME』を引っ提げてツアーを行い、その先で何が足りなくなるか、というところでしょうか？

逹瑯：やってみないとわからないですね。“全部足りたな。足りないものはない”っていう状態に一旦なってみたいですけど。なんだかんだ、ソロをやるんだったらこうしていきたいっていうアイデアがいっぱい出てくるから。こんな調子でやっていくんだと思います。

取材・文◎後藤寛子
撮影◎冨田味我 (LIVE)











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