【速レポ】<REDLINE>The BONEZ、高まり続ける無限の熱量と愛情「エネルギーがハンパねぇから、カマさせてもらいます」

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会場の照明が消え、アリーナから大歓声が沸き起こると、狂暴なギターのフィードバック音によってその歓声が一段とヒートアップ。その臨界点でJESSE (Vo/G)が発した「Place of Fire」というシャウトでオープニング曲をスタートさせると、のっけから会場は「オイ!オイ!」の大コールが充満していった。The BONEZのライブの始まりだ。しかし、それでもまだJESSEは許してくれない。「かかってこい!」とさらに観客を煽ると、コンクリート製のフロアが揺れているかのように感じるほど、BEGINNING STAGEの熱量は無限に高まっていった。

◆ライブ写真

アリーナのテンションにJESSEも満足したのか、レーザーが炸裂した「Love song」を歌い終えると、「オレは昨日も出てるけど、今日のお前ら、昨日と比べものになんねぇ(ほどすごい)な。エネルギーがハンパねぇから、カマさせてもらいます。オレらが、“We Are The BONEZ”!」と叫び、そのまま「Rusted Car」へ。ステージ上を縦横無尽にアグレッシヴに動き回り、ジャンプし、そして観客の大合唱をいざなう。

「ここまでくるのに5年間、コロナ禍になって、いろいろあったと思います。今、これが当たり前だけど、こんな密集して、これの何が悪いんだよって、この日本の国に中指立ててやれ!」


JESSEがこう語ったように、かつて“音楽は不要不急”だとも一部で言われ、フェスどころか、ライブそのものが許されない時期があったのは、わずか数年前。それを忘れてはいけないし、そして今、改めてロックを楽しめることの大事さを全身で感じるべく、「New Original」ではステージとファンが一体となり、大きく手を左右に何度も振った。するとそこからJESSEのサジェスチョンで、幕張メッセのアリーナに巨大なウォールオブデスが出現。まさしく<REDLINE>ならではの光景で、歓喜の“体験”があちらこちらで巻き起こった。

The BONEZのロックに対する愛情は、観客のみならず、バンド仲間たちにも注がれる。「今日この曲は、一組のために一緒に歌って欲しいです。オレの仲間、THE ORAL CIGARETTESのために歌ってもらっていいですか!?」と「Thread & Needle」へ。ZAX(Dr)のツインペダルとT$UYO$HI(B)のピックベースが強烈な16分のリズムを刻むと、観客は「オー!オー!」と大合唱を始め、センターステージに立ったKOKI(G)のきらびやかなハイトーンのフレーズが、そこに華やかな色彩を加えていった。そうした光景を受けて、JESSEの熱いメッセージは、次に観客に向けられた。


「昨日、今日、明日もどっかでライブやってるバンドがいる。死にたいとか思ったら、ライブに来てください。オレら、寿命を延ばすって有名なジャパニーズ・ロックバンドだ。生きてると、いいことあるよ。25年間も大嫌いだったヤツと、友達になったりするからさ」

ここまで語れば、誰もがその登場を確信したであろう、ビッグゲストがステージへ。JESSEと、デビュー時からの良きライバルであるKj (Dragon Ash)との奇跡のコラボレーション「Straight Up (feat. Kj)」が、<REDLINE>の、しかもファイナルのステージで実現した。途中、Kjのリクエストで場内の照明が消され、観客のスマートフォンのライトが照らされると、それはまるで星屑の中のステージ。その中で最後にハグをしたJESSEとKj。この場を共有したすべての人々にとって、きっと忘れられない光景となったに違いない。


THE ORAL CIGARETTESへのメッセージ、Kjとの共演を終えると、「あとはThe BONEZの十八番をやらせてもらいますよ! この後、オレらの仲間が出てくるからよろしくな!」とJESSEが語ると、彼らは最後に「SUNTOWN」でライブ締め括った。全身全霊を出し切ったJESSEはステージに倒れ込んだ後、KOKI、T$UYO$HI、ZAXと共にステージフロントへ。4人で肩を組みながら「ありがとう!」と生声で叫び、その姿にアリーナからは大きな拍手が送られた。

文◎布施雄一郎
写真◎ Taka"nekoze photo"

■JMS主催<REDLINE ALL THE FINAL>

12月7日(土) 千葉・幕張メッセ 国際展示場 9-11ホール
12月8日(日) 千葉・幕張メッセ 国際展示場 9-11ホール
open9:00 / start10:30 / 終演予定22:00

▼12月7日(土)出演アーティスト
ACIDMAN、Age Factory、ALI、ASP、Awich、bacho、FAT PROP、FOMARE、go!go!vanillas、HERO COMPLEX、KOTORI、MONGOL800、MY FIRST STORY、PEDRO、RIZE、SATOH、SIX LOUNGE、THE FOREVER YOUNG、TETORA、tricot、w.o.d.、WurtS、04 Limited Sazabys、クリープハイプ、サンボマスター、ハルカミライ、東京スカパラダイスオーケストラ、優里
▼12月8日(日)出演アーティスト
AFJB、BLUE ENCOUNT、coldrain、Crossfaith、Crystal Lake、CVLTE、Dragon Ash、dustbox、EGG BRAIN、ENTH、FACT、Fear,and Loathing in LasVegas、FOR A REASON、HEY-SMITH、MAN WITH A MISSION、MONOEYES、MY FIRST STORY、NOISEMAKER、Northern19、Paledusk、ROTTENGRAFFTY、SHADOWS、SHANK、SiM、The BONEZ、SPARK!!SOUND!!SHOW!!、TOTALFAT、WORSTRASH、マキシマム ザ ホルモン

■REDLINE ALL THE FINAL PROJECT “REDLINE DREAM BAND”

2024年12月6日(金)配信開始
※デジタルシングル
▼Vocal
Adam Graham (FACT)
AG (NOISEMAKER)
GEN (04 Limited Sazabys)
Hiro (SHADOWS / FACT)
細美武士 (MONOEYES)
庵原将平 (SHANK)
Jean-ken Jhonny (MAN WITH A MISSION)
Jesse (The BONEZ / RIZE)
JOEY (EGG BRAIN)
Jose (TOTALFAT)
Kaito (Paledusk)
笠原健太郎 (Northern19)
Kenta Koie (Crossfaith)
Kj (Dragon Ash / The Ravens)
MAH (SiM)
Masato (coldrain)
N∀OKI (ROTTENGRAFFTY)
NOBUYA (ROTTENGRAFFTY)
Suga (dustbox)
▼Guitar
Kazuki (SHADOWS / FACT)
YD (Crystal Lake)
Daidai (Paledusk)
▼Bass
チヨ (SPARK!!SOUND!!SHOW!!)
▼Drums
Tatsuya (Crossfaith)
▼Special Thanks
169 イチロー, タクマ, タナカユーキ (SPARK!!SOUND!!SHOW!!)



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