【インタビュー】AMEFURASSHI、結成6周年を経て、さらなる新鮮な煌めきを

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活動を重ねるたびに新たな魅力を発し、新鮮な煌めきを放ち続けているグループがいる。AMEFURASSHIだ。

2024年、彼女たちの成長と人気の拡大は加速し続け、女性アイドルグループというだけではそのカッコよさが伝えられず、ガールズグループと呼んでしまうにはキュートさを伝えきれないという多面的な魅力が、自然体の中で育まれてきた。

AMEFURASSHIがステップアップしていくその背景には、これまでのクール&スタイリッシュを軸に洗練された姿を核にしながらも、二十歳を過ぎて女性としての華やかさを身にまとい、華麗さとしなやかさと儚さが、4人のメンバーを自然に染め上げたという事実がある。時間と環境が織りなした奇跡的なバランスが、彼女たちをネクストステージに押し上げたというわけだ。

エンタメの神様が微笑んだとしか思えないAMEFURASSHIのメンタルとフィジカルは、幾多の困難をも乗り越える健全なパワーに満ち溢れ、エモさとキュートさをステージから心地よく発散する。そんな彼女たちを応援するファンネームは「Colors(カラーズ)」だ。いろいろな世代、いろんな趣味嗜好の人、老若男女問わず幅広い世代から、日本のみならず海外の人も含め集まっていただけるように…と、様々なカラフルな人達から愛されるべく、ファンネームは「Colors」となった。

愛来の骨折という危機的状況を乗り越え、LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)ワンマンライブを成功させたAMEFURASSHIは、さらなるステップとして2025年2月にはTOKYO DOME CITY HALLでのワンマンへ向けて、そのポジティブなエネルギーを充填させている。

AMEFURASSHIへ大きな期待を寄せて、2024年を振り返るべく話を聞いた。聞き手はBARKSの代表であり<LuckyFes>企画プロデューサーのDJ DRAGONである。


──今日は愛来ちゃんは体調不良で欠席ですが、なにはともあれ結成6周年おめでとうございます。活動中はコロナなど大変な時期もあったと思いますが、6周年を迎えていかがですか?

市川優月:コロナ禍は本当に目の前が見えない感覚で、どこを向いたらいいのかもわからないし、私たちもファンの皆さんも一緒の道を進めてるのかどうか不安がすごくあったんです。でも「コロナ禍で立ち止まっちゃダメ」という思いはメンバー一致であって、パフォーマンスの向上を求めてレッスンをたくさんしたからこそ、難しい曲にもチャレンジできるようになって、そこから今の方向性に行けたと思ってます。あの時は結構苦しかったなとは思うんですけど、あの時があったからこそ今の私たちがあるのかなとも思います。6周年を迎えて、今はSNSなどをきっかけにAMEFURASSHIを知ってくださる方がとても増えて、前に進めていることがより実感できるようになってきたので、これを止めず、もっと大きくなっていきたいなって思っています。

──素晴らしいですね。

小島はな:コロナ禍の時に思ったことに、やっぱり「ファンの大事さ」が1番にありました。ライブができないこともそうなんですけど、ファンの方に会えないことが1番苦しいことで、DMで応援メッセージを送ってくださったりするんですけど、やっぱり顔を見るのが1番楽しみにしていることなので、本当にそこは辛かったです。

──なるほど。

小島はな:でもやっぱり、ライブができないときはリモートで配信したり、みんなで違う方向に考えを持って話し合えたりできたのはすごくいいことだったと思います。それがコロナ禍だったので、そこで大きな成長にも繋がったとも思うので、今思えばよかったことなのかな。6周年を迎えて、さらにColorsを増やしていきたいので、これからもみんなでしっかり話し合いしながら前に進んでいけたらなと思ってます。

──コロナ禍でいろんな成長と気付きがあったんですね。

鈴木萌花:私も「なんか前に進めないな」と諦めたくなっちゃう気持ちや、どうしたらいいんだろうみたいなマイナスな気持ちを感じていた時期もあったんです。でも、どんどんColorsが増えて、今はライブをするたびに諦めないでよかったなって強く思うんです。Colorsのみんなも諦めなかったら、きっといつか「諦めなくてよかった」って思えるんだよって、AMEFURASSHIを見てそう思ってもらえたらいいなとも思うようになった。6周年を迎えて、諦めず続けてきてよかったなって思うんです。

──Colorsの熱量も凄いですよね。2024年9月に開催されたLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)のライブも感動的でした。愛来の骨折があっていつもの演出やフォーメーションが組めない中で、感極まっているColorsもたくさんいましたから。

小島はな:愛来の怪我があって、リハが始まった時から本番前日まで、もう本当に変更点がたくさんあって、ガラッとライブの内容が変わったりしたのもすごく大変でした。3人でのダンスパフォーマンスが1番難しくて、4人と3人では全然違うので、みんなで3人での見せ方をすごく考えながらやったんです。ライブ直前まで本当に不安ではあったんですけど、終わってみたら、Colorsの皆さんが「すごく良かった」「また新しいライブが観れてよかった」という声が多くて、本当にこれもいい経験になりました。今までで1番大変なワンマンライブだったと思うんですけど、すごく勉強になったし、楽しかったです。

──不安は相当大きかったでしょうね。



鈴木萌花:アルバム『Flora』を披露するという大テーマがあったので、それだけで新曲は8曲あるし、今までの曲もフォーメーションを変えたりしていたので、ライブ全部が新曲みたいな状況だったんです。ギリギリで変更することもあったので、「ほんとにちゃんとできるかな」「Colorsの方に楽しかったって思ってもらえるかな」と本当に不安だったんですけど、「もうやるしかない」って思っていたので、もうギリギリまでみんなで詰めて、そこでみんなの絆もより深まりました。私自身もライブに対する気持ちがより強くできたのかなとも思います。この状況だからこその演出もたくさんあって、ライブ後、Colorsの方々が「すごく楽しかった」と言ってくれていたし、「なんか映画を見てるみたいだった」と言ってくれたり、普段のライブではそういう感想は出てこないと思ったので、新しい発見だったり成長に繋がるすごいライブだったかなって思ってます。




──ライブではアルバム『Flora』もフィーチャーされていましたが、4枚目のアルバムにしてすごく大人っぽい作品になりましたよね。改めて『Flora』はどういう作品と思いますか?

市川優月:これまでは、AMEFURASSHIの象徴的なカッコよさを詰め込んだアルバムだったと思うんです。どちらかと言えば、まだ幼いけど頑張ってかっこよく見せようという、大人っぽくなりたい私たちが多かったように思うんですけど、今回の『Flora』は等身大の私たちの大人っぽさ、儚さ、可憐さがすごく出せてるなって思っています。全員20歳を迎えて、ちょっとずつ大人っぽくなった私たちだからこそ、お酒の曲(「HICCUP」)があったりするのも大人の年齢になったからこそできた作品なのかなって思うと、これまでのアルバムとはがらりと変わったなって思います。私は、カッコいいというよりも可愛さも重視されているなと思っているんです。『Flora』のモチーフはお花になっているんですけど、お花らしい可愛さもあって私はめちゃめちゃ好きです。

──確かに、これまでのようなエッジの効いた作品ではなく、女性っぽさが出ている作品でもありますよね。

小島はな:私的にすごい推しのアルバム(笑)。ゆづ(市川優月)も言ってたように、20歳を超えて今までなかったような女性らしさや可愛らしさも違和感なく表現できているアルバムだなって思っています。Colorsの皆さんは今まですごくかっこいいAMEFURASSHIを見てくれていたと思うんですけど、可愛いも綺麗も表現できた、本当にいいアルバムだなって思ってます。短い期間でいろんな曲をたくさんレコーディングして、その時はもういっぱいいっぱいで、今までやったことないような歌い方もあったりしたので、曲に集中することで忙しかったんですけど、今アルバム全体を通して聴くと、もう本当にいい曲ばっかりだな、みたいな。

鈴木萌花:『Flora』はいろんな女性らしさや大人っぽさがあって、自分的にもすごく好みです。曲も好きですし、そのうえで毎回新しい挑戦があって、マイクスタンドを使って歌う曲もあったりするので、ライブでも聴いて、観て、楽しんで欲しいなって思います。


──AMEFURASSHIのライブ・パフォーマンスの評価はとても高いですからね。<LuckyFes'24>でもRAM RIDERとのコラボが実現して感涙でした。

市川優月:<LuckyFes>の出演は、私たちにとって夏の一大事というか、2年連続出演させていただけたことが本当に嬉しくて。<アーティストフェス>に2年も出演できるという経験がありえないぐらい嬉しくて感謝でいっぱいだったんです。1回目はどういう雰囲気なのか掴めない中で最初は少し不安もあったんですけど、その経験を得て2回目は最初からフェスならではのノリでみなさんが楽しめるようにとパフォーマンスしました。RAM RIDERさんとのコラボで、全曲通してMC中もサウンドが途切れず流れ続けていて、初めてAMEFURASSHIを観てくださった方も参加しやすく、乗りやすかったのかなと思ったし、自分たちとしても、とにかくすごく楽しかったです!



──AMEFURASSHIは観ているお客さんを巻き込むのがとても上手いからね。

市川優月:AMEFURASSHIは見せる曲が多いので、ライブ中も曲によっては見入ってくださる方もすごく多いんですけど、どんな曲でも一緒に盛り上がってくれるフェスならでは一体感がめちゃめちゃ嬉しいんです。これも<LuckyFes>ならではの楽しさだなと思っていました。

──<LuckyFes'25>でもまた出演してくれたら嬉しいなと思っています。

市川優月:<LuckyFes>は出演アーティストのラインナップもフェス飯もほんとに最高なので、トータルで<LuckyFes>を一番楽しんでいるのは、絶対AMEFURASSHIだと思ってます!どれだけ楽しんでいるか勝負したいくらい(笑)。

鈴木萌花:本当にそうなんです。前からずっと<LuckyFes>の話をしてるよね(笑)。

──それはめちゃめちゃ嬉しい。12月14日には、茨城県のアダストリアみとアリーナで開催されるバスケットリーグ戦「茨城ロボッツ VS.仙台89ERS」のハーフタイム・ショーに出演されますね。前回も出演されて大好評だったわけですが、今回はどんなパフォーマンスを?

鈴木萌花:去年のハーフタイム・ショーが楽しかったので、また今年も出演できるんだという嬉しさが大きいです。ハーフタイム・ショーは、360度まわりに観客のみなさんがいて、ライブとはまた違った楽しさがあってすごくワクワクするんです。バスケットのコートでできるなんて思ってもいなかったし、ハーフタイム・ショーにはすごい憧れもあったので。でも、去年…、私、シュートが全然入らなかったんです。練習したんですけど…。

市川優月:練習ではもう少し入ってたのにね(笑)。

鈴木萌花:もし今年もシュートできるのであれば、そこはちょっと去年よりは…。でもやっぱりAMEFURASSHIの良さを知ってもらえたらなと思いますし、バスケットの応援もしっかりできたらなと思ってます。







小島はな:360度の会場でライブができたこともすごく楽しかったですし、とにかく照明がすごかったです。ワンマンライブのような照明をしてくださって、すごくありがたいなって思いました。でも私も萌花と一緒で全然シュートが入らなかったので、もしシュート演出があるなら今年こそは。練習ではうまくいってたんですけど、本番はつい緊張してしまって決まらなかったので、今回はかっこいいところを見せたいなと思ってます。

市川優月:ほんと、めちゃめちゃ照明がかっこよかったよね。そこでパフォーマンスできたことが本当に嬉しかったです。試合を盛り上げるという面では試合の熱量を冷ますことなく、私たちがもっともっとヒートアップできるように盛り上げられたらいいなって思います。優月と愛来はシュートが決まったので、今年も2年連続シュートを決めて「やっぱりゆづあいらは格別なんだぞ」ってところを、はなもえかに見せつけられたらいいなと思いますし(笑)。

──昨年は、そんなAMEFURASSHIの応援もあって茨城ロボッツが勝利しましたからね。

市川優月:その流れを切らしたくないですね。

──そして2025年には、2月11日にTOKYO DOME CITY HALL公演を控えていますが、どんなライブになりそうですか?

市川優月:2024年は、1年間の中でどんどんライブ会場が大きくなるという経験をした初めての年だったんです。それまでは毎年ずっと同じぐらいのキャパの会場でやっていたっていうのが本当に悔しかったんですけど、ひとつずつ大きな会場に進めて、次のステップがTOKYO DOME CITY HALLなんです。AMEFURASSHIの2025年初めての大きなライブになるので、ここは絶対に成功させたい。パフォーマンスとしても、4人でしっかり踊るのはここが初なので、めちゃめちゃ気合い入れて頑張りたい。2025年はTOKYO DOME CITY HALLを成功させて、さらに前に進めるように頑張りたいなって思います。

小島はな:2025年最初のワンマンライブでは4人での完全なパフォーマンスで、「今年のAMEFURASSHIは違うぞ」っていうのを見せたいなって思っています。ぜひ2025年も皆さん来てくださると嬉しいなと思います。絶対に後悔させないっていうか、沼らせる覚悟があるので、心配なさらず来てほしいです(笑)。

鈴木萌花:まずは2月11日のワンマンライブに向かって頑張っていきたいという気持ちもあるし、それが終わってからも着実に進んでいけたらなって思います。Colorsの方が増えてきている今の状況をさらに広げて、頑張っていきたい。『Flora』で挑戦して乗り越えたことでAMEFURASSHIの成長や、曲の良さを認めていただくことがとても増えたので、来年も怖がらずに挑戦し続け、歌もダンスもレベルアップさせて、来年の最後もメンバーみんなで「いい年だったね」って言えるように頑張りたいですね。

──アイドルファンに限らず、多くの音楽ファンにAMEFURASSHIの魅力が伝わっていくことを願っています。

市川優月:AMEFURASSHIの曲をぜひ聴いてほしいですし、ライブでは一緒に盛り上がって楽しめるようなライブ感を大切にしているので、フェスが好きな人は、ぜひライブに来ていただいて一緒に生ライブを楽しんでいただけたらいいなって思います。

小島はな:アイドルっていうと可愛いって想像しがちかと思うんですけど、私みたいなボーイッシュなメンバーもいますし、AMEFURASSHIはとっつきやすいと思います(笑)。

──衣装とかもフリッ♪とはしてないからね(笑)。だいぶエッジが効いているから。

鈴木萌花:AMEFURASSHIのファンになってくださった方に「なんで知ってくれたんですか?」「他に好きな方、好きなアイドルさんとかいるんですか?」って聞くと、「AMEFURASSHIが初めてです」とか「アイドルとかは推してなかったけど、AMEFURASSHIは曲を聴いてすごくいいなって思いました」という声が結構多くて。そういう意味でも、ちょっと気になっている方もぜひ曲を聴いてもらえたら、好きになってもらえるグループかなとも思うので、アルバムを聴いたり、YouTubeを見てもらえたらなと思います。

──これからも期待しています。ありがとうございました。


取材◎DJ DRAGON
文・編集◎烏丸哲也(BARKS)

茨城ロボッツ vs 仙台 89ERS「LuckyFes Half Time Show」

@アダストリアみとアリーナ
2024年12月14日(土)
ハーフタイムショー(15:55頃を予定):AMEFURASSHI
2024年12月15日(日)
ハーフタイムショー(15:55頃を予定):ハラミちゃん
チケット:https://www.ibarakirobots.win/ticket/howtobuy2024-25/

4th Album『Flora』

●豪華盤CD
2024年11月3日 発売
SDPC-1057 ¥10,000(税込)
・CD:全13曲収録
・Blu-ray:AMEFURASSHI <FLWRS>in EX THEATER ROPPONGI
・50Pブックレット



●Streaming / Download
2024年9月10日 発売
https://ssm.lnk.to/Flora



●4th Album『Flora』M∞CARD
2024年9月10日 発売
https://mailivis.jp/products/AME240904OT


■<AMEFURASSHI ONE MAN LIVE>

2025年2月11日(火/祝) TOKYO DOME CITY HALL
open 16:00 / start 17:00
https://amefurasshi.jp/contents/851145

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