【速レポ】＜LuckyFes'24＞氣志團、またとない真夏の一日「同じMAX COFFEEで育った俺達。そうだろ？」

やっぱりフェスって楽しいよねと、改めて強く強く実感させてくれたステージ、それが氣志團のパフォーマンスだった。

◆ライブ写真

バイクの轟音をバックにサポートドラマー叶 亜樹良がツインバスドラムをドコドコと連打させ、いきなりのドラムソロを披露すると、威風堂々と西園寺 瞳(G)、星グランマニエ(G)、白鳥松竹梅(B)がステージへ。いわゆる“楽器隊”が定位置につけば、スタンバイOK。学ラン姿の3人のパフォーマーを従えて、早乙女 光(DANCE&SCREAM)、そしてフロントマン綾小路 翔(Vo,MC&G)がステージに姿を表し、RAINBOW STAGEは一瞬にして氣志團ワールドへと景色を変えた。



全力で本気のユーモアを演じる「俺達には土曜日しかない」から始まり、よりアップテンポとなった「スウィンギン・ニッポン」の間奏では、早乙女らによる手押しのワゴンに乗せられた西園寺＆星が、ステージ上をところ狭しと移動しながらメタル風味のツインギター・ソロを展開。

そのバックで綾小路は「それそれそれそれ！」とかけ声を入れる。何でもありの情報過多なステージ。でも、だからこそ氣志團のライブはカッコよく、痛快なのだ。





続いて「萌え萌えROCK'N'ROLL」「結婚闘魂行進曲『マブダチ』」を終えるとMCタイムへ。

「始めましてLuckyFes！ 遂に念願叶って初見参です。みんなが大好きな茨城の隣、千葉から来ました！ 同じMAX COFFEE(千葉と茨城県民のソウルドリンク)で育った俺達。そうだろ？ 青春のほろ苦さは、いつだってMAX COFFEEに入っている練乳がほどよく調和してくれた！」と、綾小路はお得意の話術でフレンズたちの笑いを誘う。



ここでトークは、8月から始まる＜氣志團 -Season 3- 全國ホールGIGツアー＞のインフォメーションへ。その際、ツアーの詳細リンクが記された大型QRコードパネルを手にした早乙女らがステージに現れ、綾小路はフレンズたちに、スマホでのQRコード読み込みを許可する。通常、氣志團のGIGは一切撮影禁止。だが、「QRコードを読み取る際に写り込んでしまうのは致し方ない！」と、綾小路はあえてQRコードの隣でポーズを取るという大サービス。とにかく愉快なMCで会場をフレンドリーな空間に仕立て上げると、残る後半戦は、今度は痛快なロックを連発。

「俺達のGIGに来てくれたみんなを、必ず連れて行く場所がある。わかってるだろ？ 行こうぜ！ ピリオドの向こうへ！ ワンナイトカーニバル！」



こうして始まった「One Night Carnival」の中間部では、楽器の演奏をすべて止め、ノーマイクでフレンズたちと大合唱。そしてしばしのブレイクの後、「俺達はいつだって、この街に、茨城に、ひたちなかに、LuckyFesに、そして何よりお前達に、恋しているのさ！」と続け、ラスト「One Night Jamboree」では、ドラムを除くメンバー全員がステージフロントに一列に並んでダンスを披露し(ドラムの叶はタンバリンを演奏)、さらに氣志團の着ぐるみも登場して、盛り上がりは最高潮に。

“ワンナイト”ならぬ、またとない真夏の一日に、氣志團はこのうえなく楽しいエンタテインメントをプレゼントしてくれた。



文◎布施雄一郎
写真◎高田真希子 / team SOUND SHOOTER