【インタビュー】<LuckyFes'24>出演・Novel Core、フェスは“戦いの場”「全方位の魅力が詰まった本当にいいセットリストを持っていきます!」

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7月15日、16日、17日に茨城・国営ひたち海浜公園にて<LuckyFes'24>が開催される。今年で3回目となる<LuckyFes>は、今まで以上に様々なジャンルのアーティストたちが集い、盛り上げていく予定だ。

そのうちの1人が、Novel Core。Novel Core は3日目の<LuckyFes'24>WING STAGEに登場する予定だ。2024年、10本以上のフェスに出演する彼はどんな思いでフェスに向き合っているのだろうか。昨今の活動についても含め、本人に話を聞いた。Novel Coreのアーティストマインドを知れる、貴重な機会となった。

<LuckyFes'24>タイムテーブル

LuckyFesチケットページ: https://luckyfes.com/ticket/
LuckyFesオフィシャルサイト:https://luckyfes.com/










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◾️<LuckyFes'23>は去年出演したフェスの中で1番思い出深かった

──2024年も半分終了しましたが、近況を振り返っていかがですか?

Novel Core:年始の武道館公演が終わって、また一つチームのギアが上がったと思います。武道館の後すぐにツアーが始まって、東京公演の時に来年2月に初単独アリーナ公演を行なうことを発表させていただいたのですが、それを経て、僕もスタッフさんもアーティスト仲間もOUTER(Novel Coreのファンネーム)も、「この輪をもっと大きくしていくぞ」というマインドになっているというか。その熱さを外に伝えるいい機会として、春からたくさんのフェスに出演させていただいています。


──輪っかが広がっている手応えはすでに感じていたりも?

Novel Core:そうですね。フェスで他のアーティストのファンの方と混じり合った時に、良い意味で「なんなんだ、こいつらは」という印象を持っていただけている感じもしていて、すごく嬉しいです。「なんか楽しい。面白い。曲は全然知らないけどめっちゃ良かった」という口コミを目にすることが今年はすごく増えました。じわじわと広がりを感じていますし、ドカンと爆発的に大きくなる瞬間がかならずあると、最近は可能性を感じています。

──なるほど。年始に取材をさせていただいた時に、「表に見えるところ、見えないところを含めて、2024年はブレイクスルーのための実行と種まきをしたい」と仰っていました。すでに行なわれた“見える種まき”はあるのでしょうか。

Novel Core:デモ状態の楽曲をSNSなどに投稿するなど、「新曲のリリースがコンスタントに続きそう」という雰囲気を絶やさずに出していることですね。楽曲ベースのワクワク感は、今後も持続させていきたいです。もう1つはアーティストとのコラボレーション。武道館公演の後、NovelbrightやDr.SWAG、ナオト・インティライミさんなどいろんなジャンルのアーティストさんと積極的にコラボをしてきました。実は春フェスに出演する中で、他のアーティストさんとのコラボもすでに水面下で動いたりもしています。

──以前、「社交的になろうと思っている」ともお話されていましたが、まさに有言実行ですね。

Novel Core:本当にそうなんですよ。武道館公演をやったことが、僕が思っている以上にパワーがあったみたいなんです。「武道館でライブしていたよね」というところから話が広がったり、僕を知ってくれていて声をかけてくださったり、ということがすごく増えました。フェスで勇気を出して話しかけに行くと「見てるよ」、「知ってるよ」、「この間◯◯にも出てたよね」と返してもらえるんですよね。なのでバンバン自分から声を掛けてリンクアップしています。

──リンクアップするきっかけの一つでもあるフェスですが、今年は今まで以上に多く出演されます。Coreさんはフェスをどういう場だと捉えているのでしょうか。

Novel Core:語弊がないようにしたいと思うのですが、「戦いの場」だと思っています。もちろん、先程も言ったとおりいろんなアーティストの方と出会える場所でもありますし、新しい人たちに僕を見てもらえる機会でもあるし、OUTERのみんながフェスでどう化けるのかが見られる場でもあるし、ポジティブでワクワクするものであることは間違いないんです。でも純粋に「楽しい」だけで終わらせたくなくて。僕は路上ライブをずっとやっていた人間なので、それに近いものを感じるんですよね。「やばいパフォーマンスをしたら、僕を知ってようが知ってなかろうが足を止めてくれる可能性がある人が何万人規模でいる路上ライブ」というか。実は、自分のワンマンライブ以上にピリピリした空気感で臨んでいたりします。

──たしかフェスに出演するにあたって、Xでも「対戦、よろしくお願いします」というような投稿をされていましたね。

Novel Core:そう、そう(笑)。僕と同じくらい高い熱量と、僕よりも長いキャリアを持ったアーティストさんが真裏にいることがほとんどなのですが、1人でも多くの人の足を止めたいし、僕のライブ中に他のステージに移動しないでほしいというのが本音なんです。真裏にいるアーティストの方々に対してのリスペクトも込めて、「負けないぞ」という気持ちで食らいつきながら必死にやっています。


──それ故の“対戦”なのですね。これだけ多くのフェスにご出演されているCoreさんだからこそお聞きしてみたいことがありまして。昨今、フェスに出演するアーティストの顔ぶれが変化してきていますが、変化を続ける国内のフェスシーンをどう見ていますか?

Novel Core:たしかに10年前と比べるといい意味で異質な状態になっていますよね。ロックフェスにボーイズグループが出演したり、ポップカルチャー系のフェスにアンダーグラウンドで活躍するロックバンドが出てトリを取ったりするのは、個人的にすごくポジティブに見ていて。いろんなカルチャーが混ざっている状態って、近隣諸国に囲まれて様々なカルチャーが流入してくる日本らしいと思うんですよね。それが一般化してきているのは良いことだなって。

──Coreさんがフェスに出演され始めたのは2年前くらいですよね。その頃は、すでにジャンルが混ざり始めていたと思います。となると、「ヒップホップもやるアーティストがロックフェスに乗り込む」というプレッシャーはなかったですか?

Novel Core:そうですね。ただ、僕の場合はちょっと特殊だと思っていて。 ミクスチャーとかじゃなくて、シンプルに音楽の振り幅やライブのスタイルが複数 あるので、自分が持っている4、5個くらいの側面のうちどれかが誰かに刺さるだろうという感覚で出演しています。

──となると、「このフェスではこの側面をぶつけよう」と考えることも?

Novel Core:まさに今年はそういうふうに動いていて。ヒップホップアクトが多いフェスは1MC・1DJでラップ曲オンリーで30分のセットリストを組みますし、ロックフェスなら1曲目からギターのディストーションがバリバリ効いた曲でガーッっと攻め込みますし、海沿いの会場でチルいアクトが多いフェスはアコースティックセッションを持って行きますし。臨機応変に、柔軟に変えながらやっています。

──持ち武器が多いCoreさんだからこそできるステージングですね。そして7月には<LuckyFes'24>にご出演いただきます。昨年に続き2度目のご出演ですが、去年のステージを振り返ってみていかがでしたか。

Novel Core:いやぁ、すごかったっすね(笑)! 去年出演したフェスの中で1番思い出深かったかもしれません。僕自身が出演させてもらって楽しくライブができたことはもちろんなのですが、コラボレーションとしてもいろんなステージに出させていただいて。まず、ALIさんのステージ。「LOST IN PARADISE」のAKLOさんパートを、僕がオリジナルでバースを書かせてもらってコラボしました。そのままSKY-HIのステージにフィーチャリングで飛び入り参加させてもらって、自分のステージをやって。最後はs**t kingzのステージで1曲やらせてもらって。1日計4ステージやらせてもらったという(笑)。しかもメインステージ、サブステージ、その次のステージと全ステージを1日で制覇することもできました。主催チームの方々にも「こんなの見たことないです。間違いなくMVPです」と言っていただけて、とにかく嬉しかったです。でも、スタッフさんたちは大変だったかも。めっちゃバタバタでした。



──去年<LuckyFes>のオフィシャルレポートを書いていたのですが、どのステージに行ってもCoreさんがいらっしゃった気がします(笑)。

Novel Core:本当に(笑)。しかも、僕はお客さんとしての感覚も忘れたくないので、自分の出番以外の時間は、見たいアーティストのステージを普通にお客さんに混じって遊んで帰るというポリシーがあるんですよ。それができる空気感が<LuckyFes>にはありましたし、楽しかったです。

──しかも、SNSなどに他のアーティストさんと交流している姿もアップされていましたよね。

Novel Core:それもすごく大きくて。例えば、去年10月に<WHAT'S THE ROCK TOUR>という対バンツアーをやってyamaさんにご出演いただいたのですが、それも<LuckyFes>がきっかけだったりするんです。ALIのスタッフさんとyamaさんのスタッフさんが一緒の方で、<LuckyFes>で僕を見てくださっていたおかげでオファーした時に即OKをもらえて、実現できました。それに、好きで追っかけていたアーティストにもふらっと会えちゃう可能性があるのがフェスのバックヤードの醍醐味でもあって。相川七瀬さんもずっと大ファンだったのでご挨拶させていただいて、先日のBillboardライブにも行ってきました。そういった交流が増えたのも嬉しいですね。

──素敵な出会いがたくさんあったのですね。今年の意気込みはいかがですか?

Novel Core:いや、もう派手にやりますよ。出演2回目にして圧倒的ホームだと思っているので(笑)、好き勝手やりたいですし、本当にいいセットリストを持っていきます! Novel Coreの全方位の魅力が詰まっているステージになるはずです。あと、去年と大きな違いでいくと、僕のハウスバンド・THE WILL RABBITSが今年は一緒に出ることですね。去年「野外だし、こんだけ気持ちいいとバンドでやりたくなるわ」、「来年はバンドでもっとデカいステージでお願いします!」ってステージで宣言させてもらったんですね。そうしたら、ライブが終わった直後のステージ袖で「じゃあ、来年バンドでデカいところよろしく」ってプロデューサーのDJ DRAGONさんたちから言ってもらって。期待してもらっている分、裏切れないのでめっちゃ気合いが入っています。

──注目ポイントがあれば教えてください。

Novel Core:やっぱり、振り幅かな。1曲目から最後の曲まで、4人くらいのアーティストがライブをやっている感じに見えると思います。ロックっぽい曲の時はロックフェスの楽しみ方で遊んでもらえたら嬉しいし、ヒップホップっぽい曲はバンバン縦ノリで飛んでくれたら嬉しいし。初見の人でも楽しんでもらえるように頑張ります。

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