【対談】Ran × mihoro*、コラボ第二弾に朋友との阿吽の呼吸「キーワードは“ヨッ!イイ⼥〜!”です」

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■ふたりに寄せたものを書きたくなかった
■ふたりで、別の何かがほしかったんです


──今回のコラボにあたって、ふたりで曲を作るなら“こういう曲がいい” “こういう曲をやりたい”というイメージはありましたか?

Ran:そんなにバチッとテーマを決めてやりたくはないなとは思っていたんです。「ふたりでやるなら、いつも飲みながら話しているような、その延長線上の感じで曲を書ければいいな」っていう話をしたら、「やろう」と言ってくれたので。

──作曲作詞ともに共作となっていますが、実際、制作はどんな感じで進みましたか?

mihoro*:最初にスタジオに入ってから完成するまでが、一瞬で。時間をかけてというよりは、「もう出来たっぽくない?」っていう感じだったんです。

Ran:制作の日程として、2日間用意していたんです。1日目にまずコードとBPM、なんとなくの歌詞の方向性を決めたんですけど。「それを持ち帰って、それぞれでメロディを作って、翌日のスタジオで合わせよう」って。で、2日目のスタジオで、その持ち寄ったメロディを合わせたらすぐ1コーラスが完成しちゃったんですよね。

mihoro*:「じゃあ、このまま2番以降も作りましょう」ってなって。一旦それぞれ別室で作って、「出来たら合流しよう」って言ってたんですけど。10分後くらいには「終わったかも〜」って合流して、それでフルで曲が出来ちゃったみたいな。

──そんなスピード感だったんですか。自分の曲を作るときもそんな感じで進んでいくんですか?

Ran:私は結構早いですね。あまりあれこれ考えて…本当はそうしないといけないですけど(笑)。一旦大枠をまず作って、というタイプなので。それに合わせてくれたのは、ありがたいなって思います。

mihoro*:私も結構、一気に作ってしまうタイプでもあるので。


▲Ran

──まさにいい組み合わせだったんですね。

mihoro*:歌詞については、最初に持ち寄ったときに、Ranちゃんが「私のBメロがいい」って言ってくれて。私は、「サビは絶対Ranちゃんの歌詞がいいな」と思っていたので、流れ的にAメロとBメロを私が作って、サビをRanちゃんが書いているんですね。元々私のイメージでは、後からRanちゃんが書いたものとすり合わせていけばいいかなと思っていたんですけど、結局変えなくてもいいってくらい一致していたので。歌詞もそのままで、すぐに出来ちゃったんです。

──それくらい、歌詞にも普段のふたりの感じが、そのまま出た曲に仕上がっていると。

Ran:お互いのこと、なんでも知ってるんですよね(笑)。普段から良くも悪くも、なんでも話しているから。言わなくても伝わる関係性なんですけど、その感じが歌詞のなかでも出てきてますね。歌詞では恋愛の話として書いているんですけど。

──歌詞の内容的には、相手とは別れの挨拶をして、この先はないとわかっているけれど、物分かりのいい顔をして会いに行ってしまうという、ちょっと強気な面も窺わせる女の子が主人公ですね。

Ran:作っていたときの私たちのムーヴメントがあって。「ヨッ!イイ女〜!」っていうフレーズなんですけど。

mihoro*:普段から、このフレーズを言ってくれるんですよ。普段の自分の歌詞は、もうちょっと弱々しい感じが多いから、Ranちゃんから「イイ女!」って言ってもらって、“そうだよな、私イイ女だよな”っていうマインドで書けているのが、この歌詞なので。Ranちゃんと出会ったから、そのマインドが持てたし、ふたりだからこそ書けた曲だなと思います。


▲mihoro*

──そのキーワードとなった「ヨッ!イイ女〜!」っていうのは何がきっかけで出たフレーズだったんですか?

mihoro*:最初は私がものすごく沈んでいたとき、Ranちゃんに「こういうことがあってね」ってずっと暗い話ばかりしていたら、Ranちゃんが「大丈夫だよ、あんたイイ女なんだから!」って言ってくれたんですよね。“うん、そうだよね、私イイ女だよね”って(笑)。それが最初だったんです。そのあと、今度はRanちゃんが落ち込んでいたことがあって。

Ran:なぜか順番に落ちるときが来るんですよね。

mihoro*:そうすると、今度は私が「いや、あんたイイ女なんだから!」って。

Ran:「そうだよね、そんなに悲観的にならなくてもいいんだよね」っていう感じで。

mihoro*:そこからお互いに「イイ女」って褒め合うようになっていったんです。絶対にそれがあったから書けた曲だと思います。今回の曲を作るとなったとき、Ranちゃんはどう思っていたかわからないですけど、私はただRanちゃんに寄せたものを書きたくなかったし、逆にこちらに寄せてほしくもなかったんですね。ふたりで、別の何かがほしかったんですよ。そこに、ちょうどよくあったのが「イイ女」だったんですよね。

──ちなみにタイトルの「ドリアン」は、特に歌詞に出てくるワードでもないですが、どのような意味合いがあるんですか。

mihoro*:まったく歌詞と関係ないんです(笑)。最初にスタジオに入ったとき、曲を録ってデータを保存するために、仮でもいいからタイトルがほしくて。ふたりで作る曲だけど、“ライブでもやりたいし、ひとりでも歌える感じで”というのがあって。私は難しいコード進行で作っちゃうとあまりライブでやりたくないので。

Ran:たしかに。私もそう。

mihoro*:今回はテンポもちょっと速いし、簡単なコードにして、ライブでもできるようにしようというのがあって。私が普段よく使っている馴染みのあるコード感で、「このコード進行、どうかな?」って提案したものが、yonigeさんの「アボカド」と同じコード進行だったんです。で、曲を録ってデータ保存するとなったとき、コード進行が「アボカド」だし……「じゃあ「ドリアン」にしておこうか」って感じで(笑)。結局それがそのままタイトルになりました。まぁ、後付けで、なんとでも理由付けできるよねっていう。

Ran:クセになるし。

mihoro*:味は美味しいしねって感じで。

──結局、後付けしないで、真実を話しちゃってますが(笑)。

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