【レポート】真矢(LUNA SEA)、はだのふるさと大使就任一周年記念イベント<奏・秦野>に伝統芸能やドラムセッションも「楽しんでください」
LUNA SEA 真矢の“はだのふるさと大使”就任一周年を記念して、イベント<奏・秦野(おと・はだの)>が4月28日(日)、神奈川・クアーズテック秦野カルチャーホール 大ホール(秦野市文化会館)で開催された。同イベントは、“秦野”という絆で結ばれた表現者仲間が集結する一夜限りの“真矢プレゼンツ”フェスティバルとなるものだ。伝統芸能とのコラボレーションや、ドラマーたちとのセッションなど、この日だからこそのスペシャルコンテンツが盛りだくさんとなった<奏・秦野>のオフィシャルレポートをお届けしたい。
◆<奏・秦野> 画像
真矢がふるさと秦野の“ふるさと大使”に就任して1年。これを記念して4月28日、“秦野”という絆で結ばれた表現者仲間たちが集結し、真矢にとってアイデンティティの一部である“伝統芸能” “和太鼓” “祭り”を融合させた一夜限りのフェスティバル<奏・秦野>が開催された。
この日は夏を感じさせるほどの気温と天候。会場となったクアーズテック秦野カルチャーホール(秦野市文化会館)の入り口にはキッチンカーがいくつも並び、真矢プロデュースのラーメン店・天雷軒も出店。また広場では地元のアーティストによるダンスや演奏が披露されるなど、お祭り感満載で開場前からたくさんの方々が集まり、このフェスを堪能していた。
16時開場。そして定刻17時なると緞帳があがった。ステージには真矢と能楽囃子、そして地元秦野の出身の水墨画家・長嶋芙蓉。会場から自然と大きな拍手が起こる中、真矢と能楽囃子が演奏を始める。ドラムのグルーヴとは全く違う、和太鼓の凛とした世界に会場が水を打ったような静けさに変わった。
能楽囃子と和楽器を叩く真矢のコラボはLUNA SEAのライヴでもおなじみだが、この緊張感のある演奏をバックに、水墨画家がステージの後方、天井からつるされている大きな幕へライヴペインティングを行うという、スリリングなパフォーマンスを始める。
小さいころから能楽に精通していた真矢の叩く音は雅で美しく凛としていて、演奏する姿も実に美しい。能楽囃子との息もピッタリでそのミニマムな所作から生まれる緊張感のある音をバックに、水墨画を大胆に描いてゆく。時間にして10分ほど。見事な水墨画が完成し、会場からは再び大きな拍手が起こる中、オープニングステージが終了した。
ここでMCが早速真矢を呼び込んだ。演奏時のままの袴姿でステージに再び登場した真矢は満面の笑みで、イベント開催の挨拶として、会場に集まったお客さんに感謝の言葉を述べた。
そして、ライヴペインティングを終えたばかりの長嶋芙蓉と、真矢と息の合った演奏を披露した能楽囃子から望月秀幸がステージに登場してトークを展開。真矢が持ち前のユーモアを全開に発揮し、先ほどのパフォーマンスと打って変わって和やかな空気に会場が変わる。長嶋芙蓉が短時間で見事に描き上げた水墨画は“秦野の桜”と命名され、改めて会場から大きな拍手が送られた。
続いて、次にパフォーマンスを行う太鼓集団 鼓粋と秦野祭囃子社中のメンバーが登場した。真矢とこのふたつのグループとは、祭り、和太鼓、秦野を愛する仲間ということでさらに和気あいあいとトークが進む。そんな中、真矢がこの後の演目の見どころをわかり易く解説した。特に、真矢も参加する秦野祭囃子社中の演目は<奏・秦野>ならではのもの。演目の途中で披露される「喧嘩太鼓」は、秦野の祭りをステージで再現したもので、熱を込めて真矢がこう語った。
「秦野の祭りでは太鼓の山車がいくつも出るんです。で、それぞれの山車が競うように太鼓を叩くんです。だからまるで喧嘩をしてるようなので喧嘩太鼓。しかもそれぞれが勝手に叩くので初めて観る人は、何が起きてるかわからないかもしれせんが、秦野の祭りの名物をステージで再現したので、楽しんでください!」──真矢
太鼓の準備が整い、まずは太鼓集団 鼓粋が演奏をスタート。伝統ある和太鼓の響きを大切にしつつ、創作的な演奏を披露する。例えば、叩いては太鼓を持って自由に移動し、ダンスパフォーマンス的な要素もあり、観客を飽きさせない。日本の伝統文化の深さと進化し続ける姿に、圧巻の演奏が終わると大きな拍手が沸き起こった。
そして、真矢とともに秦野祭囃子社中の演奏がスタートした。真矢は笛で演奏に参加。LUNA SEAのツアー開始目前で多忙な真矢が、いつ笛もきちんと練習したのか?と思いながら、少し静か目の最初2曲の素晴らしい演奏、深淵な世界に引き込まれる。
そして、真矢が解説した「喧嘩太鼓」へ。この日、初めて秦野に来た方も大勢いたようだが、まだ見ぬ秦野祭りの景色が想像できて楽しめた。また、これだけバラバラに大勢の人が太鼓を叩いても、それぞれの音がわかるのも和太鼓ならでは。興奮と発見の演奏だった。
次の演目「馬鹿っ囃子」には淳士(JUN-JI / ex.SIAM SHADE, BULL ZEICHEN 88)と櫻川めぐ(歌手 / 声優 / ドラマー)がスペシャル参加。「馬鹿っ囃子」は読んで字のごとく、馬鹿みたいなお祭り騒ぎのお囃子で、この日の前半のクライマックスだった。淳士も秦野出身で、その昔は「地元で太鼓を叩いたことはあるものの、和太鼓を叩くのは久しぶり」ということだったが(正確にはこの日のために2回稽古に参加したとのこと)、師匠である真矢ととても楽しそうに叩きまくっていたのが印象的だった。真矢も前半のクライマックスを一打一打で牽引し、祭りが頂点を迎えたところで演奏が終了。興奮冷めやらぬ中、イベント前半は終了となった。
20分ほどの休憩を挟み、秦野出身のシンガーソングライター・立石純子と、秦野の音楽シーンを盛り上げているハダノ・アート・コモン with KAZUKO BANDの演奏がスタートした。立石純子はピアノ弾き語り1曲とハダノ・アート・コモン with KAZUKO BANDをバックに2曲を披露。その透明な歌声で観客を魅了した。ハダノ・アート・コモン with KAZUKO BANDも3曲を演奏し、会場を盛り上げた。
演奏後、壇上に立石純子とハダノ・アート・コモン with KAZUKO BAND呼び込んでのトークも。“秦野ブランドアンバサダー”を5年務めている立石純子と、地元秦野で演奏を続けるハダノ・アート・コモン with KAZUKO BANDメンバーが秦野の魅力を紹介してくれた。景色、お水、人間味など様々な魅力を擁する秦野だが、「お水が美味しいのでお蕎麦がとにかく美味しい」そうで、「是非お蕎麦を食べてみてください」とのことだ。
そんなトークの途中には、最後の演奏に向けて、4台のドラムセットがステージに出現し、会場が湧いた。ドラムのセッティングが完了し、いよいよ最後の演目となる真矢、淳士、LEIVIN(La'cryma Christi)、櫻川めぐという4人のドラマーによるドラムセッションだ。
まずは、真矢と淳士が登場し、トークセッションからスタート。淳士はかつて真矢のローディーを務めていたこともあり、師弟関係による息の合ったトークで観客を笑わせる。そこにLEIVINと櫻川めぐとMCも加わってのドラム談議へ。
真矢のドラムプレイの魅力について、淳士は「ドラムに持ち込んだ和のモード」、LEVINは「まねできない間(ま)」、櫻川は「私にとってドラムの神」と評した。一方の真矢は、3人のドラマーの魅力について、「淳士は時を切り裂くドラム」「LEVINはへヴィなドラムを叩かせたら右に出る者はいない」「めぐさんの素直なビートはとても魅力的」と語った。
そんな4人のドラム談議の後、いよいよドラムセッションへ。ほぼ何の決め事もないそうで、文字通りドラムで会話しながら、セッションが進む。しかもドラムセットを交代しながらのパフォーマンスだ。そのソロパートでは真矢コール、淳士コール、LEVINコール、めぐコールで会場のテンションもマックスへ。演奏の迫力、技術、そしてエンタメ性にどんどん引き込まれてゆく。和太鼓と違う、それぞれのドラマーが刻むビートやグルーヴも気持ちよく、実に贅沢なイベントだ。
セッションが終了すると、この日一番の拍手が会場に鳴り響いた。その大きな拍手の中、すべての出演者がステージに集合し、全員による記念撮影、そして真矢の締めの挨拶へ。ここでも真矢は出演者、スタッフ、そして会場に来てくれたみなさんに感謝を伝えた。そして、真矢コールを行って大団円。大きな拍手の中、<奏・秦野>は大成功の幕を閉じた。
取材・文◎ジョー横溝
撮影◎真中祐弥
■<奏・秦野 (おと・はだの)>
open16:00 / start17:00
▼出演
真矢(LUNA SEA)
淳士 / JUN-JI (ex.SIAM SHADE / BULL ZEICHEN 88)
LEVIN (La'cryma Christi)
櫻川めぐ
立石純子
ハダノ・アート・コモン with KAZUKO BAND
太鼓集団 鼓粋
秦野祭囃子社中
能楽囃子
長嶋芙蓉 (水墨画家)
MC:ジョー横溝
詳細:https://331shinya.com/contents/727376
■<LUNA SEA 35th ANNIVERSARY TOUR 2024 ERA TO ERA -EPISODE 1->
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※SLAVE会員限定公演
5月26日(日) 神奈川・相模女子大学グリーンホール 大ホール
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6月01日(土) 宮城・仙台サンプラザホール
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6月02日(日) 宮城・仙台サンプラザホール
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6月07日(金) 群馬・高崎芸術劇場 大劇場
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※MOTHER OF LOVE, MOTHER OF HATE
6月09日(日) 千葉・市川市文化会館 大ホール
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6月14日(金) 高知・高知県立県民文化ホール オレンジホール
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6月16日(日) 香川・レクザムホール(香川県県民ホール) 大ホール
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6月21日(金) 滋賀・滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 大ホール
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6月22日(土) 岐阜・長良川国際会議場 メインホール
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6月29日(土) 兵庫・神戸国際会館 こくさいホール
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6月30日(日) 兵庫・神戸国際会館 こくさいホール
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7月06日(土) 福岡・福岡サンパレス ホテル&ホール
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7月07日(日) 福岡・福岡サンパレス ホテル&ホール
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7月13日(土) 沖縄・沖縄コンベンションセンター 劇場
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※EPISODE 1 -FINAL- DAY1
7月14日(日) 沖縄・沖縄コンベンションセンター 劇場
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▼公演詳細
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8月03日(土) 石川・本多の森 北電ホール
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8月04日(日) 富山・オーバード ホール 大ホール
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8月10日(土) 広島・上野学園ホール
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8月11日(日) 広島・上野学園ホール
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8月18日(日) 大阪・フェスティバルホール
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8月24日(土) 東京・東京ガーデンシアター
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8月25日(日) 東京・東京ガーデンシアター
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8月31日(土) 北海道・札幌文化芸術劇場 hitaru
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※EPISODE 2 -FINAL- DAY1
9月01日(日) 北海道・札幌文化芸術劇場 hitaru
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■<LUNA SEA 35th ANNIVERSARY TOUR 2024 ERA TO ERA -EPISODE 3->
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09月16日(月/祝) 山梨・YCC県民文化ホール (山梨県立県民文化ホール)
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09月22日(日) 愛知・名古屋国際会議場 センチュリーホール
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09月23日(月/祝) 愛知・名古屋国際会議場 センチュリーホール
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10月04日(金) 三重・三重県総合文化センター 大ホール
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10月06日(日) 栃木・宇都宮市文化会館 大ホール
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10月11日(金) 福島・いわき芸術文化交流館アリオス アルパイン大ホール
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10月15日(火) 埼玉・大宮ソニックシティ 大ホール
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10月16日(水) 埼玉・大宮ソニックシティ 大ホール
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10月25日(金) 岩手・さくらホールfeat.ツガワ 大ホール
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10月26日(土) 青森・リンクステーションホール青森
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11月14日(木) 神奈川・神奈川県民ホール 大ホール
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11月15日(金) 神奈川・神奈川県民ホール 大ホール
open17:30 / start18:30
※EPISODE3 -FINAL- 黒服限定GIG DAY2
▼公演詳細
https://www.lunasea.jp/live/LUN_live_2024tour_episode3
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