【俺の楽器・私の愛機】1587「ベース3兄弟」
【Ibanez MC2924/u.s.a.custom/SRF705】(神奈川県 ゆ 中年)
うちのベース3兄弟をご紹介いたします。
1. 大学受験を控えて孤独に楽器欲を募らせていた頃、お勉強そっちのけで足繁く楽器屋さんに通っていました。受験期間を終えるや否やお店に向かい、人生初めてのマイベースを抱えてウッキウキで帰りました。それまでも友人から借りたベースを弾いたりはしていましたが、自分で買うのは初めてです。早速音を出してみればスラップはガツンと響き、指弾きはブリブリとゴキゲンです。受験結果は推して知るべし。
2. 大学生活もなんとか大学院まで進み、より重みのあるぐろぐろとした重低音に憧れていた頃、とある楽器屋さんでとりわけ目を引く上品な佇まいの6弦ベースに出逢いました。美しい杢、訳あり値引きで現品限り、どう考えても購入するより他に仕方がありません。汝逡巡するなかれ。木部の加工は細部まで丁寧であり、出音はスムーズで安定感がありました。1本目よりおとなしいキャラクターですけれども気に入っています。
3. 目尻の皴が増え人生の行く末もうっすら見定まり始めた頃、久しく憧れてきたフレットレスをしっかり習得するなら今と思い立ちました。最初は手頃なモデルからと、あまり拘らずに選んだ一本がいつしか手に馴染み愛おしく手放せなくなりました。
それぞれの購入時期は30年以上ばらけていますけれども、基本のボディシェイプがほとんど変化していないのはささやかな驚きです。
※ u.s.a.customというのはUSAカタログ1991-1992年版にAmerican Masterというよく似たモデルが掲載されていますが、微妙な差異があり謎なのです。
◆ ◆ ◆
30年もの開きがあるのに、この統一感。すごい。ボディーシェイプが同じままだから、抱えたときのフィット感はそのまま身体に馴染んでいることでしょうね。それにしても4弦、6弦、5弦フレットレス…と見事なまでの無駄なき完璧ラインナップなわけですが、理解されない家人からは「なんで同じものがそんなにたくさんあるの?整理してね」と邪魔者扱いされる未来が見えた。私だったら4弦フレットレスや5弦フレッテッドへの思いを断ち切れないだろうなぁ。妄想しただけで胸が苦しくなる思い。それが楽器人の性。ああ無情。(JMN統括編集長 烏丸)
★皆さんの楽器を紹介させてください
(1)投稿タイトル
(例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー
(例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ
(2)楽器名(ブランド・モデル名)
(例)トラヴィス・ビーン TB-1000
(例)自作タンバリン 手作り3号
(3)お名前 所在 年齢
(例)練習嫌いさん 静岡県 21歳
(例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳
(4)説明・自慢トーク
※文章量問いません。エピソード/こだわり/自慢ポイントなど、何でも構いません。パッションあふれる投稿をお待ちしております。
(5)写真
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