【連載】Hiroのもいもいフィンランドvol.132「人気爆発中のBlind Channelの無料イベントに行ってきた」
5作目となる待望のニューアルバム『EXIT EMOTIONS』を3月1日全世界同時リリースした今人気絶頂中のメタル界のバックストリート・ボーイズことBlind Channelがこのアルバム発売の少し前2月28日にヘルシンキのど真ん中にあるForumショッピングセンターでアコースティックライブ&サイン会の無料イベントを開いたので行ってきました。
会場となったショッピングセンターのビルの外には大きな広告が!
イベントのスタートは午後5時からで、午後2時半ごろ会場についてみたら地下1階にステージが設置されていて、ステージの周りだけでなく、中央が筒抜けでステージが見渡せる上の階の最前もすでにファンが陣取っていました。
ステージ近くにバンドのポップアップショップがオープンしていて、ニューアルバムも発売前に一足早く購入でき長蛇の列が!CDを購入したらポスターがついてきてラッキー!そのあとステージが見渡せるわりと良い場所をゲットでき待機。会場ではBlind Channelの曲がずっと流れていて時々会場が大合唱になるではありませんか。時々総合司会のお姉さんが出てきて会場をさらに盛り上げる。周りを見渡すと若い女の子達が圧倒的に多い。平日にもかかわらず早いファンは会場がオープンした朝6時から来て待ってたようです。会場付近で寝泊まりしたり、オープン前に列を作るのは禁止されていたけど、禁止がでてなければオープン前から来て待ってた熱狂的ファンもいたに違いない。
そしていよいよアコースティックライブ開始の時間がやってきた。NRJラジオのパーソナリティ、ニコ・ノウシアイネンが登場してBlind Channelを紹介!待っていたファンからすごい歓声が上がるなかメンバー登場!
会場だったForumのソーシャルメディアに投稿されていたこの映像を見るとその熱狂ぶりが伝わってくるかと思います。
このイベントのオープニングナンバーは2021年ユーロビジョン・ソングコンテストにフィンランド代表で出場した時の曲「Dark Side」!結果は6位だったものの、これをきっかけにフィンランド国内をはじめヨーロッパで人気爆発。この曲は2021年度フィンランドで最も多くストリーミングされた国内の曲でみなおなじみ。当然会場大合唱。
続いて発売されたばかりのニューアルバムから先行リリースされ大ヒット中の「Deadzone」!この曲はアメリカのUSアクティブ・ロック・エアプレイ・チャートで3月初め26位にチャートインしていて、メンバーがインタビューで語っていたのによるとアメリカのオフィシャルラジオチャートにチャートインしたフィンランドのバンドはこれまでにHIMとApocalypticaのみということで、フィンランドのバンドとしては快挙を成し遂げたことになるんですよね。この曲も会場大合唱。
次にこのイベント当日にリリースになった「XOXO」をライブで初めて披露!リリースになったばかりというのにすでにみなサビの部分は大合唱。
続いてイギリスのシンガー・ソングライター RØRY(ロリー)とコラボしたバラード曲「Die Another Day」。RØRYのパートはヨーナスが歌ってました。これも会場大合唱。
自らをメタル界のバックストリート・ボーイズと名乗る彼ら、最後はそのバックストリート・ボーイズのカヴァーで「Everybody」!もちろんこの曲も会場大合唱!ってことで最初っから最後まで会場大合唱。
このイベントの会場となったショッピングセンターはヘルシンキ中央駅にも地下道でつながっていて、人通りも多くイベント知らずに通りかかった人の注目も集めたに違いありません。
ステージが見渡せるわりと良い場所をゲットできたと思ったものの、開始直前に背の高いセキュリティのお兄さんが斜め前にやってきてその場所に居座ってしまったので視野がかなり狭まってしまい(泣)ステージで後ろの列端っこにいたヨーナスはほぼそのお兄さんの後ろに隠れてしまいましたが、このアコースティックライブ、ダイジェストにまとめてみました。
Blind Channel ヘルシンキForum アコースティックライブ・セットリスト:
1.Dark Side
2.Deadzone
3.XOXO
4.Die Another Day
5.Everybody(Backstreet Boys カヴァー)
ところで“メタル界のバックストリート・ボーイズ”と名乗るようになったきっかけはこちらの映像を。
ブラインド・チャンネルのニコ&ヨエル、“メタル界のバックストリート・ボーイズ”と名乗るようになったきっかけを語る。
ライブの後は、フィンランドのラジオロックでヨエルと一緒に番組を始めたサミ・クロネンが登場してインタビューコーナーに。
の後午後6時からサイン会がスタート!フィンランドのサイン会は商品を買う必要もなく、並びさえすれば参加できることが多いのですが、この日もポップアップショップができていたにもかかわらず、参加に商品を買う必要もなく、サインしてもらうものがない人用にポストカードも用意されていました。そしてこのサイン会に並んだ列はぐるっと上の階にまで続いてました。サインをもらうときに一緒に写真撮影禁止が出ていたためか、思ってたよりサクサク進み午後8時過ぎには終了しました。
そ日本盤は後で届いたのですが、ライナーノーツやボートラがあってお得感あります。
このイベント会場だったForumのソーシャルメディアにこの日の様子が写真でもアップされているのでぜひチェックしてみてください。
バンドはこのイベントの翌日ショーケースとラジオ局巡りのためアメリカへ飛び立ちました。そのあとヨーロッパ30都市でヘッドライナー・ツアーが予定されていて、最終公演がタンペレのNOKIA ARENA。フィンランドのバンドが国内最大のアレーナでライブすることはめったになく、それからも彼らの人気度がわかるかと思います。2000年代HIMやThe Rasmus、Negativeなど歌詞英語の国内バンドがどんどん現れて国内外で人気出たフィンバンド全盛期があったものの、その後落ち着いてきてて、こんなに黄色い歓声が飛ぶバンドの登場はほんとに久しぶりです。
そのヨーロッパツアーの後にはすぐP.O.D.とBad Wolveとの1か月に及ぶ全米ツアーが予定されていて、夏は数多くの夏フェス出演。彼らが引き金となり、またフィンランドのバンドに世界から注目が集まればいいのになと今後にも期待したいです。
このニューアルバムから新たに「Where's the Exit」のMVが公開になり日本語字幕ヴァージョンも公開になったので観てみてくださいね。
ブラインド・チャンネル「ホエアズ・ジ・エグジット」(日本語字幕ver)
彼らのニューアルバム『EXIT EMOTIONS』は同じ日にリリースされたIron Maidenのブルース・ディッキンソンのソロアルバムを抑えて最新のフィンランドのオフィシャルアルバムチャートで初登場1位に輝いています。今フィンランドで最もホットなバンド!ともいえるBlind Channelまだの方はぜひチェックしてみてくださいね。待望の初来日公演も実現すること祈ってます。
イベント写真&文◎Hiromi Usenius
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