【インタビュー】ASKA、デイヴィッド・フォスターとの共演が映像作品化「これは僕の音楽活動、音楽史の記録」
■「いつまでも新曲を書くんだ」という僕の中のミュージシャン意識
── では、今回のライブBlu-rayに話を戻すと、みなさんにはどんな風に楽しんでもらいたいですか?
ASKA:これは記録なんです。僕の音楽活動、ASKAの音楽史の記録。ようやく実現したという記録なので、これはASKA史の中でもゴシック体太文字で残す出来事です。なんなら赤文字で。それを記録した作品ですね。
── デイヴィッドとの共演で、夢が叶っちゃったなという達成感はあるんですか?
ASKA:みなさん、「ASKAの夢が叶った」「夢の共演」と書いてくださったんだけど、やりたかったことの1つではあったけど夢というのとは違うんだよね。今の僕は、“夢”みたいな大それたものはなくて、楽しい音楽生活を送りたいというだけなんです。来てくれたお客さんたちと楽しみたい。そのためには自分が充実していなきゃダメなので、ちゃんといつまでも曲を書ける自分でありたいと思って生きてる。
── 現に、着々と来年発売のニューアルバムに向けて楽曲を作ってらっしゃいますもんね。
ASKA:新曲を出す、出さないとかまったく考えないで活動されている方もそれはそれで1つのあり方だと思います。でも、キャリアがあるミュージシャンが新曲を書いても、お客さんはそこは望んではいなくて、自分が若い頃に聴いてた音楽を聴きたいからライブに行くと思っていて。新曲も聴いてはくれるけど、本当に望んでいるものはそこじゃないから、それは十分理解をしていて、前回のツアーはその気持ちが思いっきり弾けたツアーだった。ただ、新しい楽曲を作っていくというのは、自分の活動のあり方として必要なだけです。「いつまでも新曲を書くんだ」という僕の中のミュージシャン意識。そこが重要。みんな各々、ミュージシャン意識の中身は違うんだよね。
── ASKAさんの場合、それが「自分はずっと新しい曲を書いていくんだ」というところにあると。
ASKA:うん。曲が書けなくなったらヴォーカリストとしても書き手としてもモチベーションが落ちるのではないかなと思っていて。そうならないためにも、自分はいつまでも曲が書けるんだという意識で挑んでいきたい。でも、新曲を書いたからと言って「新曲を聴いてください」というツアーにはなりません。その時の「ありったけ」を行うだけです。
── 自分のミュージシャン意識を維持するための新曲、アルバム制作なのですね。
ASKA:そうです。まあ、曲を作る以外、他にやることもないから。
── 剣道があるじゃないですか。ASKAさんにとって剣道をやることはミュージシャンである自分にどんなフィードバックがあるんですか?
ASKA:昔、デビューした当時は、詩を書いてる身として気持ちの読み合いができると思ってたんだけど。でも、それって剣道じゃなくても、人間誰もがやってるよなと思って。今は、剣道とはセパレートして考えてます。
── それで、高校生や大学生とやったりしてるんですね。
ASKA:ありがたいことに迎えてくれますからね。両輪です。音楽をやってるASKAとの稽古を喜んでくれる。それでいいのではないでしょうか。
── 生徒たちには「ASKA先生」と呼ばれてるんですか?
ASKA:と言う子もいますね。
── 「ASKA先生、1曲歌って下さい」とリクエストされることは?
ASKA:(即答で)ないない(笑)。
── 分かりました(微笑)。それでは、2024年のASKAさんの活動計画を教えて下さい。
ASKA:アルバムを7月、8月には出したいなと思っています。そのあと9月からは、アジアを含む全国ツアーをやる予定です。今、そこから広げたことも考えています。お誘いに乗って、欧米でもライブを行ってみたい。
── アメリカ公演がどんどん具体的になってきましたね(微笑)。そうやって、自分の発言を耳で聴いて、自分を洗脳していくんですよね?
ASKA:取材を受けてるだけです(笑)。でもその前に、2024年は2月から「僕たちの冬休み計画」としてスタッフたちとスキーに行きたい。
── スキー、得意なんですか?
ASKA:北海道に住んでたからね。スノボーやったことないからやってみたいんだけど、みんなから「ケガするからやめな」って止めるんですよね。まぁ、確かに若い子のケガも多いしね。では、BARKSで「僕たちの夏休み計画」しましょうか?
── コンサートだけでいいです(微笑)。
取材・文◎東條祥恵
◆ ◆ ◆
■『ASKA featuring DAVID FOSTER PREMIUM CONCERT 2023』
アーティスト:ASKA , DAVID FOSTER
ゲストヴォーカル:宮﨑薫
バンドメンバー:ASKA BAND & Get The Classics Strings
発売日:2024年1月17日(水)
ライブ収録公演:2023年3月16日(木)ぴあアリーナMM
販売形式:Blu-ray,
ボックスケース / 48Pブックレット付き
定価:15,000円(税別) 16,500円(税込)
収録時間:125分
品番:DDLB-0024
JAN:4562350465251
発売元:BURNISH STONE
[ASKA BAND]
Band Master / Piano:澤近 泰輔
Drums:江口 信夫
Bass:荻原 基文
Guitar:鈴川 真樹
Guitar:是永 巧一
Backing Vocal:SHUUBI
Backing Vocal:一木 弘行
[Get The Classics Strings]
1st .Violin:谷口 いづみ
山本 理紗
中島 知恵
地行 美穂
2nd .Violin:徳永 希和子
小寺 里枝
矢野 小百合
佐藤 恵梨奈
Viola:河野 百合名
山田 那央
三品 芽生
【商品形態】
1.Blu-ray(Blu-ray+配信シリアルナンバー付き) 定価:15,000円(税別) 16,500円(税込)
2.ストリーミング配信 2024年1月17日(水)午前0時〜 定価:4,200円(税別) 4,620円(税込)
※Blu-rayご購入の方は、2024年1月16日お昼12時からシリアルナンバー入力後、ストリーミングでも配信ご覧いただけます。
配信サイトURL: https://era.travel.gr.jp/Page/aska_davidfoster_premium_concert2023.aspx Blu-ray
【収録内容】
01.SAY YES
02.憲兵も王様も居ない城
03.共謀者
04.迷宮のReplicant
05.はじまりはいつも雨
06.MY Mr.LONELY HEART
07.You Raise Me Up with DAVID FOSTER
08.Winter Games into St.Elmoʼs Fire with DAVID FOSTER
09.Chicago Medley with Glory of Love with DAVID FOSTER
10.To Love You More with DAVID FOSTER / 宮﨑薫
11.即興曲2023 with DAVID FOSTER
12.Man and Woman with DAVID FOSTER
13.next door with DAVID FOSTER
14.PRIDE / Hard to Say Iʼm Sorry with DAVID FOSTER
15.RED HILL
16.けれど空は⻘〜close friend〜
17.リハーサル
18.晴天を誉めるなら夕暮れを待て
19.YAH YAH YAH
20.Be free
21.僕のwonderful world with DAVID FOSTER
関連記事
◆【ライブレポート】ASKA、デイヴィッド・フォスターを迎えた世紀の瞬間◆【インタビュー】ASKA、デイヴィッド・フォスターと共演「あの人の音楽に出会わなかったら自分の音楽はここまで長続きしてない」