【速レポ】<響都超特急2023>ROTTENGRAFFTY、終着駅に感動のサプライズ「素晴らしい滑り出し!」
2日間にわたって行ってきた<響都超特急2023〜KYOTO ULTRA EXPRESS〜>も、そろそろ終着駅に近づきつつある。18時50分、SE「610⾏進曲」と共に大きなハンドクラップをオーディエンスが起こす中、現れたのはもちろんROTTENGRAFFTYだ。N∀OKI(Vo)がまず吠える。
◆ライブ写真
「<響都超特急>、汗ずっと止まるな! 瞬間をつなげ! まずはラストボイス、雄叫びを上げろ! ROTTENGRAFFTY!!」──N∀OKI
渦巻く大歓声と雄叫びの中に、ROTTENGRAFFTYが突きつけたのは「⾦⾊グラフティー」。問答無用のライブ必殺ナンバーだ。NOBUYA(Vo)とNAOKIは何度も挑発するように叫び声を喰らわせながら歌い、HIROSHI(Dr)と侑威地(B)は抜群のコンビネーションによる強靭なリズムで襲い掛かってくる。ギターのMASAHIKOは、ROTTENGRAFFTYのサポートとして加わって1年半、プレイも存在感もすでにサポートの域を超えている。そんな5人が生む音と曲を思いっきり浴び、どデカい声を張り上げてシンガロングするオーディエンス。強力な一体感と、ほどけることのない絆がここにある。
こうして始まったROTTENGRAFFTYのライブ。曲が重ねてきた歴史の差こそあれ、どれもが今のライブに欠かせないナンバーばかり。ROTTENGRAFFTYの地元京都で、なおかつROTTENGRAFFTY主催フェスで、そんな曲の数々を体感できる喜びも爆発させながら、狂い咲き、そして咲き乱れるオーディエンス。ステージの5人も含めて、全員が最高潮のテンションで突っ走っていく。
だが、「D.A.N.C.E.」を終えたところでNOBUYAがこんなことを…。
「去年、ROTTENGRAFFTYのギターのKAZUOMIがロットンのサウンドプロデューサーに廻って、サポートギターにMASAHIKOが来てくれました。そのとき、意地でもロットンやめんとことうと思いました。でも今年、ロットンのチーム内でいろんなことあって、俺、ロットンやめてやろうかと、初めて思いました。でもライブをガンガンやりまくって、対バンしてくれる友達のバンド、集まってくれるオマエらがいたから、ロットンをやり続けることができました。ありがとう!」──NOBUYA
愛すべきオーディエンスを前に真っ正直に本心を言うNOBUYA。そして言葉を続ける。
「感謝の気持ちを込めて…、今からオマエら、ブチ殺す! 掛かって来い!!」──NOBUYA
そう叫びながら突入したのは「THIS WORLD」。NOBUYAはフロアに降り力強く歌い上げ、N∀OKIもまたフロアに降りて、火に油を注ぐ勢いで煽りも喰らわせる。ブチ殺すような勢いだが、それはオーディエンスにとって最高のご褒美でしかない。
「<響都超特急>、素晴らしい滑り出し! ここから1年1年、また蓄積させていくんで、なにとぞよろしくお願いします。両日とも、ものすごいヤツと、ものすごいエネルギー。これを超えていかんと始まらん。これがライブ、バンドマンスタイル、フェスの醍醐味。ほんまに、ありがとー!!」──N∀OKI
全身全霊のライブで呼吸もゼーゼーながら、しかし、しっかりと感謝の言葉を伝えるN∀OKI。また彼も言葉をさらに続ける。
「今日でサポートギタリストをMASAHIKOが卒業いたします」──N∀OKI
さっきまで大歓声をあげていたオーディエンスも、不満の声を爆発させ、表情も曇らせていくことに。
「もう一個、重大な発表。今から、ここからMASAHIKOが正式メンバーとして…」──N∀OKI
再び雰囲気も歓声の質も一変。どデカい喜びの声と拍手が巻き起こり、N∀OKIの言葉も消えてしまうほど。またNOBUYAはこう付け加える。
「メンバーが減ったわけでもなく、5人から6人になりました。今日からROTTENGRAFFTYは6人でやっていきます。7人目のメンバーはオマエらです」──NOBUYA
祝福の大歓声と歓喜がステージ上のROTTENGRAFFTYを包み込んでいった。MASAHIKOがサポートに加わったことで、ある種の危機を乗り越え、また彼の優しさがメンバーの気持ちをうまくほぐし、ひとつにしてくれたともいう。新たな門出のように披露した「マンダーラ」には、そうした様々なことも即興で歌に織り込まれ、これからに向けた強い意思もしっかりと言葉にした。
また、正式メンバーとなったMASAHIKOは、もう存在もプレイもファンには十二分に知られているとはいえ、今日のギタープレイもライブパフォーマンスも、ある種のふてぶてしさが漂う。ステージに立つのは5人だが、6人編成のROTTENGRAFFTYは力強さしか感じられない。
本編を「ハレルヤ」で締めくくったが、当然、7人目のメンバーであるオーディエンスは熱いROTTENGRAFFTYコールを巻き起こす。それに応え、再登場したROTTENGRAFFTYは、このフェスにふさわしい「響く都」を京都に鳴り響かせていく。コール&レスポンスも起こすなどクライマックスの連続となったが、本当のラストに据えられたのは、N∀OKIの「おれらはまだまだ止まらねえ。俺らの始まりの歌!」という言葉と共に始まった「切り札」。
<ポルノ超特急>から<響都超特急>に名前を変えての初年度、MASAHIKOが正式メンバーになっての初日ライブなど、様々な始まりを刻みながら放っていく。充実感とやる気、喜びと希望と感謝に満ちた5人の表情が、この夜、京都に輝き狂った。
また詳細は追ってということではあるが、ライヴ直後、2024年10月6日に京都パルスプラザで<ROTTENGRAFFTYワンマンライヴ>の開催も発表された。
文◎長谷川幸信
写真◎Yukihide"JON..."Takimoto/かわどう/石井麻木 /岩渕直人
セットリスト
M1. ⾦⾊グラフティー
M2. 秋桜
M3. D.A.N.C.E.
M4. THIS WORLD
M5. マンダーラ
M6. Blowin the reborn
M7. 零戦SOUNDSYSTEM
M8. ハレルヤ
encore
en1. 響く都
en2. 切り札
ライブ・イベント情報
12月16日(土)、17日(日) 京都パルスプラザ
乗車時刻(開場時間) 各日 10:00
発車時刻(開演時間)各日 11:00
【出演アーティスト】
■12/16(土)
[金閣]
UVERworld / G-FREAK FACTORY / 10-FEET /ハルカミライ / MY FIRST STORY / MUCC / ヤバイTシャツ屋さん / ROTTENGRAFFTY
[銀閣]
アルカラ / INKYMAP / ジャパニーズマゲニーズ / NEMOPHILA / NOISEMAKER / HERO COMPLEX / Paledusk
■12/17(日)
[金閣]
coldrain / The BONEZ / THE ORAL CIGARETTES / SiM / Dragon Ash / Fear, and Loathing in Las Vegas / HEY-SMITH / ROTTENGRAFFTY
[銀閣]
ANARCHY / OAU / THE冠 / 四星球 / TENDOUJI / TOTALFAT / FOMARE
MC(両日):やべきょうすけ
【イベント特設サイト】
https://kue.rotten-g.com/23/
【券種】
・1日券 ¥8,610・2日券 ¥16,610 (税込) ※SOLD OUT
※全自由・整理番号無し
※会場にて、リストバンドと引き換えになります。
・金色シート:1日券 ¥16,100 (税込) ※SOLD OUT
※全席指定
※購入特典:金色シート専用PASS/お土産
※事前配送のみ
(席番入りラミパス / リストバンド / おみや引換券)
※2日券ご購入のお客様は両日同じ席でのご用意となります。
※お席は金閣のみご用意しております。
※おみやは当日会場にてお渡しとなります。
この記事の関連情報
ROTTENGRAFFTY、FM802番組『EVENING TAP』にゲスト出演+公開収録決定
<REDLINE>、SiMのMAHを中心とした一大プロジェクト“REDLINE DREAM BAND”始動
Petit Brabancon、来春開催対バンシリーズにロットン、スサシ、The BONEZ
ROTTENGRAFFTY、<響都グラフティー>2025年春に映像作品化&来春ツアーも決定
ROTTENGRAFFTY、<響都超特急2024>全出演アーティストが決定
【舞台裏インタビュー】<山人音楽祭2024>ROTTENGRAFFTY、「ぶっちゃけ無双状態」
ASH DA HERO × FLOW × ROTTENGRAFFTY、新日本プロレス『G1 CLIMAX 34』大会テーマソング「LOUDER」制作
【速レポ】<LuckyFes'24>ROTTENGRAFFTY、ライブバンドの独壇場「1個だけ聞くぞ。お前らライブは好きか!?」
【インタビュー】ROTTENGRAFFTY、<LuckyFes>出演と結成25周年の現在地を語る「死ぬ気でやるだけです」