ギブソン・カスタムショップ、代表的マンドリン『1923 F-5 Master Model Reissue』『F-5G』発売
ギブソン・カスタムショップから、ギブソンを代表するマンドリン『1923 F-5 Master Model Reissue (1923 F-5 マスター・モデル・リイシュー)』と『F-5G』が発売された。
ブルーグラス・プレイヤーにとって、1923年製のギブソンF-5マスター・モデルと言えば、誰もが憧れる伝説の名器。それは、1959年製レスポール・スタンダードと同じくらいギブソンを象徴する楽器で人気が高く、オリジナルは今でも破格の値段で取引されている大変貴重なものだ。ギブソン F-5マンドリンの生みの親ロイド・ロアーのサイン入りF-5モデルは、マンドリン界のストラディバリと言われ、中でも1923年7月9日付けの50本ほどしか制作されなかった個体は特に貴重だ。
▲左から『F-5G』『1923 F-5 マスター・モデル・リイシュー』
オーヴィル・ギブソンはモダン・マンドリンを発明し、ギブソンのマスター・ルシアーであるロイド・ロアーはF-5を発表してそれを完成させた。100年前のこととは思えないほど、F-5は今でもマンドリンの音色、演奏性、美しさの金字塔として語り継がれている。何世代ものアーティストや新しい音楽ジャンルまでもが、F-5から影響を受けてきた。オリジナルの個体は、聖なる宝として崇められている。
『1923 F-5 マスター・モデル・リイシュー』は、ギブソン・カスタムショップだけが製作できる、貴重なオリジナルの復刻モデル。科学的分析、3Dスキャン、そしてギブソンのアーカイブから発見されたロイド・ロアー自身による詳細なメモにより、各部のシェイプ、構造、仕様を正確に再現。ギブソン・カスタムショップの才能あるルシアーたちは、ルックスだけでなくサウンド、フィーリングをオリジナル同様に仕上げるために、1本1本ハンドクラフトで製作。厳選されたレッド・スプルース・トップとフィギュアド・メイプル・バック、本格的な仕上げのクレモナ・ブラウン・フィニッシュ、シルバーメッキ・ハードウェアという仕様で、レプリカ・ハードシェル・ケースとヴィンテージ風ケース・キャンディが付属する。
▲『1923 F-5 マスター・モデル・リイシュー』
▲『1923 F-5 マスター・モデル・リイシュー』
▲『F-5G』
▲『F-5G』
『F-5G』は、ギブソンを代表するF-5のモダン・コレクション・バージョン。現代のマンドリン・プレイヤーの嗜好に合わせてチューニングされ、アンバウンドのエボニー製14度ラジアス指板、ピックガードなし、ショート・フィンガーボード・エクステンションなど、よりプレイヤー指向に寄せた仕様。ネックとボディにはフィギュアド・レッド・メイプル、トップにはシトカ・スプルースを採用。新たなF-5Gは、サウンド・レスポンスをはじめ、過去のモデルを一新するために、すべての仕様をリファインした。ダーク・バースト・グロス・カラーのニトロセルロース・ラッカー仕上げで、ハードシェル・ケースが付属する。
●ギブソン・カスタムショップのマスター・ルシアー デヴィッド・ハーヴェイ コメント
「このマンドリンは、多くの製作工程が手作業で行われています。いかに当時のオリジナルを精巧に再現するかに情熱をかけているルシアー達の手によって作られています。まさに、それは芸術品であり、実際に楽器として使用できるアートなのです。細部にわたりそのすべてが美しい楽器です。私達は単にコピーしているのではなく、生み出しているのです。」
製品情報
ギブソン・カスタムショップ 1923 F-5 マスター・モデル・リイシュー
【参考価格】2,750,000円(税込)
『Gibson Custom Shop F-5G』
ギブソン・カスタムショップ F-5G
【参考価格】825,000円(税込)
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