【速レポ】<中津川ソーラー>BREIMEN、「いいフェスですね!新郎新婦もいるし最高だね」
「おはよう。すげえいい天気ですね!」(高木祥太(B, Vo))
昨年2022年、大雨の中、“中津川デビュー”を飾ったBREIMENは、その時の熱演が認められたのだろう。今年2023年はRESPECT STAGE初日のトップバッターというその日の雰囲気を決める大役を任され、昨年とは一味違うバンドの姿を見せつけながら、<中津川 THE SOLAR BUDOKAN>ならではと言えるマジックも観客とともに起こしたのだった。
◆ライブ写真
「去年、俺ら、<中津川 THE SOLAR BUDOKAN>に初登場したんだけど、<中津川 THE SOLAR BUDKAN>史上初めて雨が降って。勝手に責任を感じてたら、昨日、中津川ちょっと雨が降ったから、今年も降ったらもう呼ばれないなと思ってました(笑)」(サトウカツシロ(G))
そんな殊勝なことを言いながら、BREIMENの5人は、序盤から「ドキュメンタリ」「CATWALK」というプログレ的な展開が意表を突くファンクナンバーを観客にぶつけ、自ら掲げるオルタナファンクバンドのオルタナたるゆえんを、どうだ!?と言わんばかりに見せつけ、エキセントリックな本性をアピール。
曲の中盤にワルツパートを持つ「CATWALK」では、そのワルツパートが終わったところでバンドの演奏がブレイク。観客が声を上げるまで演奏を再開しない度胸は、持ち前のものなのか、それともライブを重ねながら培ってきたものなのか。ともあれ、どんなところに出ていってもこの連中が物怖じすることはないんじゃないかと思わせるタフなスピリットを見せつけると、「<SOLAR BUDOKAN>! めちゃめちゃ音がいい! タイジさーん!」とサトウカツシロが声をあげ、長いブレイクからアウトロのインプロになだれこむ。
そこから、バンドが繋げたのが、ファンキーな演奏で観客を跳ねさせた「ODORANAI」とバラードの「満員電ス」。後者はメランコリックなメロディもさることながら、フリーキーなフレーズをリバービーに響かせ、サイケデリックな音像を作ったサトウのギタープレイに加え、「歌いなよ」と高木に促され、いけだゆうた(Key)が即興で加えたスキャットも聴きどころ。バラードを演奏しても、単にいい曲で終わらせないところがBREIMEN流なのだろう。
その時、事件が起こった!
「えっ!?」客席にスーツ姿とウェンデングドレス姿の“新郎新婦”を見つけた高木は、明らかに狼狽している。「いいんですか? ここにいて」(高木)とっぽい高木が目を白黒させている姿がちょっと愉快だ。
「いいフェスですね! (太陽光発電だから)音もいいし、ノイズも少ないし。フェス単位で社会的な取り組みをしているところがすごい。しかも、それが続いている。毎年出たい。来る人も好きです。踊っているおじさんもいるし、ラガーマンもいるし、みんな自由でいい。新郎新婦もいるし、晴れてるし、最高だね!」(高木)
さっきまでの挑戦的な姿勢はどこへやら。いきなり素に戻って、高木が露わにした歓びが観客に伝わって、RESPECT STAGEをひとつにした。
「1曲飛ばそう。新郎新婦に捧げます!」と高木が言って、バンドは“Boy meets Girl 僕と君が出会ってしまったのは運命かもなんて”というこのシチュエーションにぴったりの歌詞を持つバラード「棒人間」を披露。ハートウォーミングな歌とストレートな演奏に観客が手拍子で応えた時には、ここに来てよかったと、そこにいる誰もが思っていたに違いない。さらにもう1曲、BREIMENにしてはストレートと言えるバラード「赤裸々」を披露。
「がんばれば、あと2曲やれる。1曲にする? 2曲にする?」(高木)
「それを聞いたら、お客さんは2曲聴きたいでしょ!」(サトウ)
いけだのピアノにジョージ林(Sax)の泣きのサックスが絡む「yonaki」は、アーバンな魅力を持つバラードながら、ジョージが鳴らすアナログ・シンセやSo Kanno(Dr)が低音で響かせるパッドの音色に加え、骨太のダンス・グルーブで差を付ける。
ラストを飾ったのは、「MUSICA」。J-POP的な魅力も持つ跳ねるリズムのポップソング……と思わせ、サトウがハードロック的なソロをダイナミックに弾き始めたとたん、バンドの演奏は一気に白熱。観客の気持ちを温かいもので満たした後半の流れから一転、ライブシーンに熱気を作り出しているオルタナファクバンドのオルタナたるゆえんを、BREIMENは最後の最後にダメ押しするように見せつけ、観客に歓喜の声を上げさせたのだった。
取材・文◎山口智男
撮影◎三浦麻旅子
■セットリスト
2. CATWALK
3. ODORANAI
4. 満員電ス
5. 棒人間
6. 赤裸々
7. yonaki
8. MUSICA
■<中津川THE SOLAR BUDOKAN 2023>
9月23日(土) 岐阜県中津川公園内特設ステージ
9月24日(日) 岐阜県中津川公園内特設ステージ
open10:00 / start11:00 ※予定
岐阜県中津川市茄子川1683-797
▼出演
【9月23日(土)】androp / BREIMEN / Caravan / 地球三兄弟(YO-KING / 桜井秀俊 / 奥田民生) / DURAN / HEY-SMITH / HY / 韻シスト / いとうせいこう is the poet / JUN SKY WALKER(S) / 清春 / Major in Body Bear (from台湾) / NakamuraEmi / OAU / PLECTRUM / ROCKIN’ QUARTET (大木伸夫, ホリエアツシ, 村松拓, TOSHI-LOW, 内澤崇仁) / ROCK’N’ROLL GYPSIES (花田裕之, 下山淳, 池畑潤二, 市川勝也) / SOIL&“PIMP”SESSIONS / 10-FEET / 打首獄門同好会 / うじきつよし / ヤバイTシャツ屋さん / DUCK HOUSE
【Village Of illusion】ermhoi / Kaoru Inoue / DJ KENTARO / 武藤昭平 with ウエノコウジ / OBRIGARRD / Rei / TOMOYUKI TANAKA (FPM)
【9月24日(土)】シアターブルック w/ 河村隆一 / ACIDMAN / a flood of circle / the band apart / ComplianS+Afro Begue (佐藤タイジ, KenKen, Omar Gaindefall, 津田悠佑, 佐々木俊之, Naoto) / FIVE NEW OLD / FLYING KIDS / 吉川晃司 / 木村カエラ / LOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERS / STOCKMAN / NONA REEVES / Nothing’s Carved In Stone / Nulbarich / 奥田民生 Solar Session / Omoinotake / Original Love / リーガルリリー / サンボマスター / ストレイテナー / 土岐麻子 feat. 堀込泰行 / うじきつよし
▼チケット
・2日通し入場券 15,900円
・9月23日(土) 入場券 9,800円
・9月24日(日) 入場券 9,800円
【各プレイガイド】
▼イープラス
https://eplus.jp/ntsb23/
▼チケットぴあ
https://w.pia.jp/t/solarbudokan-23/
Pコード:2日通し入場券:780-841 / 1日入場券:248-631
▼ローチケ
https://l-tike.com/solarbudokan/
Lコード:42780
▼サンデーチケットセンター
https://www.sundayfolk.com/go/ntsb2023/
▼プレイガイドぎふ
https://www.cnplayguide.com/gifu-np/
※キャンプ券・駐車場券はイープラスのみ受付
【往復シャトルバス乗車電子チケット】
中津川駅(にぎわい広場)⇆ 会場(中津川公園)
http://solarbudokan.com/2023/access/index.html#sec-4
【フード&フリマ出店】
http://solarbudokan.com/2023/area/shop/
【オフィシャルグッズ】
http://solarbudokan.com/2023/goods/
【公式アプリ】
アーティストの出演日程やタイムテーブルに加え、プレイリストを試聴できるなどの機能を搭載
・iOSアプリ:https://apps.apple.com/us/app/id1466179992
・androidアプリ:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.eplus.solarfes
主催:中津川 THE SOLAR BUDOKAN 実行委員会
■“こどもソーラーブドウカン2023”コンテンツ紹介
▲うじキングダム こどもパレード
▲内澤崇仁(androp)
出演:うじきつよし、内澤崇仁(androp)、辻コースケ、伊地知潔(ASIAN KUNG-FU GENERATION / PHONO TONES)…and more
【HY HeartY Village@こどもソーラーブドウカン】
▲HY HeartY Village
※申し込み方法など詳細は後日発表
【ドラムであそぼう】※協力:パール楽器製造株式会社
▲こどもドラム教室
【水素で動かせ!ミライのクルマ実験教室】※協力:トヨタ自動車株式会社
未来のエネルギー水素の特長を「作る」「貯める・運ぶ」「使う」の3つのシーンで学び、みんなで実際に水素を作る実験をします。作った水素で燃料電池自動車「MIRAI」の模型を走らせてみよう。
【RAV4で快適キャンプ体験】※協力:トヨタ自動車株式会社 ✕ KEEN
▲伊地知潔(ASIAN KUNG-FU GENERATION / PHONO TONES)
▲NAOTO
出演:伊地知潔(ASIAN KUNG-FU GENERATION / PHONO TONES) ✕ NAOTO(Violinist)
【みんなで作る「太陽のステージ」】※画家 近藤康平 ✕ 木こりの熊さん 監修
▲木こりの熊さん
【TOYOTA こどもソーラー食堂 BY 伊地知潔】
▲水素で動くFCキッチンカ
【中津川少年少女合唱団 SOLAR CHILDREN スペシャルステージ】
▲中津川少年少女合唱団
【Moving eによる「こどもソーラーブドウカン」への電力供給】
▲Moving e
■クラウドファンディング“ソーラーサポートプロジェクト”
▼受付サイト
クラウドファンディングサービス“Fanpla Action”
https://action.fanpla.jp/tsb2023
▼参加受付期間
9月5日(火)19:00~9月30日(土)23:59
※印の下記コースはリターン品発送の都合上、9月13日(水)23:59まで
▼サポートコース一覧
・ソーラーサポーター コース:1,000円(税込)
・エコバッグ コース(※):2,500円(税込)
・もみ殻リユースカップ コース(※):3,000円(税込)
・Tシャツ コース(※):4,500円(税込)
・サイン入りTシャツ コース(※):10,000円(税込)
・バックステージツアー コース(※):10,000円(税込)
・アフタートーク コース(※):10,000円(税込)
▼サイン入りTシャツ参加アーティスト(順不同)
・LOW IQ 01
・a flood of circle
・JUN SKY WALKER(S)
・the band apart
・NONA REEVES
・Omoinotake
・土岐麻子 with 堀込泰行
・Nothing's Carved In Stone
・ストレイテナー
・androp
・佐藤タイジ
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