【インタビュー】KIRA、アルバム『Birthday』は「ポップに振り切りました」

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■『Birthday』をもっともっと広めていきたい
■1曲1曲めちゃくちゃ丁寧に作っている


——アーティストとファンの関係にもつながる話ですね、それは。

KIRA:そうですね。こちらがリスペクトしていないと向こうからリスペクトされないと思うんですよ。そのことがわかっていないと、関係がおかしくなってしまうんじゃないかなと。私のファンにはいないですけど、マウント取ってくる人もいるじゃないですか。

——確かに。今はSNSがあって、アーティストとファンの関係が近いですからね。“常に見られている”という感覚もあると思いますが、そのあたりのバランスはどうですか?

KIRA:それも1周しましたね。インスタで良くないことを書かれたり、私のヘンな顔だけを集めたアカウントとかもあったんですよ(笑)。私は「できればみんなを幸せにしたい」と思って歌ってるのに、そういうこともあるんだなって。落ち込んだりビビった時期もありましたけど、今は気にしないようにしてます。ただ、人に干渉される側でいたいか、干渉する側でいたいかって言ったら、干渉されてるほうがいいと思うんですよ。こういう仕事をしている以上、「もっと干渉されるようにがんばろう」って(笑)。

——すごい!タフですね。アルバムの最後に入っている「Pierrot」のボーカルも素晴らしいです。こういう濃密なR&Bバラード、すごく似合いますね。

KIRA:ありがとうございます。嬉しいです。めっちゃ昔から一緒に曲を作ってるROCK-Yくんと制作したんですけど、がっつり歌うバラードにしたくて。最近はそういう曲があまりなくて、ちょっとラップぽかったり、力を抜いたフロウだったり、言葉がいっぱい詰まっているような曲が多い気がして。

——少し前まで、チルっぽい曲が流行ってましたからね。

KIRA:そうですよね。あとはオートチューンをかけたり、クールな感じの曲とか。そういうのも全然好きなんですけど、KIRAの持ち味ってなんだろう?と思ったときに、「これだけ歌えるんだ」というところをしっかり出さないともったいないなと。他の曲ではそこまでガッツリ歌ってなかったので、「最後はバシン!って行こう」と。


——《自分のこと もっともっと愛したい》という歌詞も、このアルバムのテーマとつながっていて。

KIRA:はい。確かにそこがキモというか、自分を肯定できて、自己愛を持っていたら上手くいくはずだと思うんですよね。私自身もこの1〜2年でそのことを学んだし、自己愛の大切さをシェアしたくて。私はけっこう繊細なタイプだし、さっきも話したようにかなり落ち込んだ時期もあったんですけど、だからこそこの歌詞を書いたんだと思います。

——カラフルでポップであると同時に、KIRAさん自身の感情や価値観がしっかり反映されたアルバムですよね。リリースから数ヶ月経ちましたが、もう次の制作も始まってるんですか?

KIRA:そろそろ始めようかな、くらいの感じです(笑)。私としては『Birthday』をもっともっと広めていきたくて。メジャーデビューしてしばらくは、「リリース前に宣伝して、作品が出た後はすぐに次の制作」という感じでしたけど、1曲1曲めちゃくちゃ丁寧に作っているし、大事にプロモーションしていきたいんですよね。今って、何がいつヒットするかわからないじゃないですか。80年代の日本の曲がいきなり世界的にヒットすることもあるし、このアルバムの曲も何かのきっかけで広がるかもしれないなって。KIRAというアーティストはひとりしかいないし、自分たちが好きなこと、良いと思うことを大事にしながら活動していきたいですね。

取材・文◎森朋之

4thアルバム『Birthday』


2023年3月23日(木)リリース
https://linkco.re/V6mVnMY9

■収録曲
1. Pathetic Love
2. Yum!
3. Birthday Cake feat. BLOOM VASE
4. たからもの
5. Purple Nail
6. I'm So Good feat. CHEHON
7. 未来
8. Hedo
9. HIT THE GYM
10. Treasure You
11. Pierrot

ライブ情報

<ILLUMINATION - KIRA “Birthday” Release Tour ->
2023年7月22日 (土)香川・SOUND BAR RAD
詳細:http://kiranomahou.net/LIVE.html


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