BOSS、最新テクノロジーとアナログ技術を融合したディレイ・マシン『DM-101』発売
BOSSから、フル・アナログ回路による温かく包み込まれるようなディレイ・サウンドとCPUを駆使して実現した多彩なサウンド・バリエーション、現代のギタリストに求められる高い汎用性を備えたディレイ・マシン『DM-101』が7月15日に発売される。
『DM-101』は、ボスの高度なテクノロジーと蓄積されたノウハウの融合により生まれた最新のアナログ・ディレイ。フル・アナログ回路による温かく包み込むようなディレイ・サウンドを実現。また、回路制御にデジタル方式を採用することで、従来の「アナログ・ディレイ」では難しかった多彩なディレイ・サウンドでの演奏が可能。さらに、タップ・テンポ機能やキャリーオーバー、ステレオ出力、MIDIコントロールへの対応など、現代のギタリストに不可欠な高い汎用性を実現している。
●多彩なディレイ・サウンドを作り出す12のモード
1970年代に登場した「アナログ・ディレイ」は、BBDと呼ばれる電子部品を採用し、入力されたサウンドを繰り返し再生するエフェクター。そのディレイ・サウンドは、高域が抑えられ、わずかに歪みが加わった温かみのある特徴的なもの。『DM-101』は、8つのBBDを用いたフル・アナログの回路による12のモードを搭載。 多彩かつ特徴的なアナログ・ディレイ・サウンドを実現。また、「INTENSITY」コントロールを一定以上に設定することで、それぞれのモードの特性を生かした「発振効果」を得ることができる。
●音質へのこだわり
「アナログ・ディレイ」は、同一ディレイ・タイムで比較した場合、使用するBBDの数によって、ディレイ・サウンドの飽和感や高域の伸びやかさに差が生まれる。『DM-101』は、8つのBBDと緻密なチューニングを施した周辺回路の組み合わせにより、12のモードごとにディレイ・サウンドを最適化。高い汎用性を備えつつ、こだわりぬかれたアナログ・ディレイ・サウンドを実現している。
●アナログ・サウンドをデジタルで制御
『DM-101』は、フル・アナログで構築されたディレイ回路をCPUによるデジタル方式で制御。例えば「VINTAGE」「MODERN」モードでは、BBDの数量やフィルターなどをコントロールすることで、特徴のあるディレイ・サウンドを実現。「PAN」「DUAL MOD」モードでは、BBDの接続(直列もしくは並列)の変更や、それぞれのBBDへ異なるクロック信号を送信することで、多彩なステレオ・サウンドを実現。また、ダイレクト音とエフェクト音の個別出力にも対応。エフェクト音のみを出力するダイレクト・ミュート機能により、PA機器の外部エフェクトとしても活躍する。
●高い汎用性
『DM-101』は、現代のギタリストに求められる高い汎用性を備える。タップ・テンポ機能により、演奏する曲に合わせたディレイ・タイムを即座に設定することが可能(※1)。ディレイ・サウンドを簡単に得ることができる「タップ・ディビジョン」機能を搭載。メモリー数は本体に4つ、さらにMIDI経由で127個に拡張が可能。また、エフェクトをOFFに切り替えた際にディレイ・サウンドを残すことができるキャリーオーバーやMIDIコントロール機能を搭載している。※1:一部モードを除く
●搭載モード一覧
・CLASSIC
アナログ・ディレイ特有の温かみを持ったサウンド。1200msまでのディレイ・タイムが設定可能です。VARIATIONノブはモジュレーションの波形を三角波や正弦波、さらにはより複雑な波形へと変化させる。
・VINTAGE
1981年に登場した、ボスの伝統的アナログ・ディレイ・ペダル「DM-2」を彷彿させるサウンド。VARIATIONノブはモジュレーションの波形を三角波や正弦波、さらにはより複雑な波形へと変化させる。
・MODERN
アナログ・ディレイの温かさを備えつつ、高域の鮮明さを残したサウンド。最大840msのディレイ・タイムに対応。VARIATIONノブはモジュレーションの波形を三角波や正弦波、さらにはより複雑な波形へと変化させる。
・MULTI-HEAD
BBDによるアナログ・ディレイ・サウンドを、テープ・エコーのような再生方法で楽しめるモード。VARIATIONノブで10種類のヘッド・パターンを切り替えることが可能。
・NON-LINEAR
ディレイ音の音量が徐々に大きくなるアナログ・ディレイ。最初のディレイ音のディレイ・タイムは35msから190msの間で設定可能。VARIATIONノブでは、以降に続くディレイ・サウンドの間隔を調節する。
・AMBIENCE
極めて狭い空間をシミュレートしたモード。VARIATIONノブで初期反射音を加えることが可能。
・REFLECT
リバーブのような効果が得られるステレオ対応のモード。VARIATIONノブはプリ・ディレイを40msから290msの範囲で加える。
・DOUBLING+DELAY
ショート・ディレイによるダブリングと反射音を加えることで、音に厚みを与えるステレオ・アナログ・ディレイ。VARIATIONノブは、ダブリングのディレイ・タイムを調節。
・WIDE
OUTPUT A/Bでディレイ・タイムをずらすことで、広がりあるサウンドを提供するステレオ・アナログ・ディレイ。VARIATIONノブでOUTPUT A/Bにおけるディレイ・タイムの差を調節。
・DUAL MOD
OUTPUT A/Bで異なる位相のモジュレーションを出力するステレオ対応のモード。VARIATIONノブはモジュレーションの位相差を調節し、最大にするとOUTPUT A/Bが逆相になる。
・PAN
異なるディレイ・タイムに設定したディレイ・サウンドを、OUTPUT A/Bに振り分けたステレオ・アナログ・ディレイ。VARIATIONノブはOUTPUT A/Bにおけるディレイ・タイムの差を調節。
・PATTERN
リズミカルなディレイ・サウンドを生成するステレオ対応のモード。VARIATIONノブで10種類の異なるパターンを楽しむことができる。
この記事の関連情報
BOSS、豊かな低域を実現するギターアンプ「KATANA-MINI」の上位モデルを発売
BOSS、上質なサウンドと機能性を備えたポータブルなマルチ・エフェクターを発売
ローランド、KDJ Recordsとのコラボによるサンプラー「SP-404MKII」の限定モデルを発売
打撃音と振動の発生を75%軽減したローランド史上最も静かな電子ドラムを発売
ローランド、いい音、軽量、簡単操作のライブ用シンセサイザー 3機種を発売
ローランド、ポケットサイズの電子楽器「AIRA Compactシリーズ」に本格的機能のサンプラーが登場
BOSS、ユニークなサウンドと新機能を搭載したディレイ・ペダルを発売
ローランド、プロ・ミュージシャン愛用のステージピアノ新モデル2機種を発売
BOSS、磨き抜かれた「Tube Logic」により表現力が大きく向上した「KATANA」の新モデル7機種を発売