【インタビュー】Petit Brabancon、高松浩史が語るEP『Automata』「挑戦というか、すごく新しい」

■皆さん優しいですね
■最初は怖かったんですけど（笑）

──京さんのヴォーカルが前回よりもさらに、いろいろな表情を見せていて。

高松：はい。前回もそうだったんですけど、やっぱりすごいなという。毎回、思いますね。

──Petit Brabanconの場合、ヴォーカルが早い段階からちゃんとあって。それに合わせて曲を作っていく、みたいな作業があるんですよね。

高松：そうなんです。早いですね、めちゃくちゃ。

──それによって、高松さん自身のプレイも変わってくるんでしょうか。

高松：ヴォーカルのラインに沿って、ベースはどうしようか考えることはあるので。けっこう影響は大きいかもしれないですね。歌い方というか、こういうメロディで、こういうリズムだから、じゃあベースをちょっと合わせてみようかなとか、そういう感じは手法としてありますね。

──自分が弾く段階でヴォーカルがあるのとそうでないのと、どちらがやりやすいですか。

高松：僕は基本的に、ベースは一番最後がいいです。他のアレンジが固まって、じゃあベースはこうしようかなって考えるのがいいですね。ある程度ヒントというか、制約があったほうがやりやすいと感じるタイプなので。

──自分がこう弾きたいという欲求が先にあるのではなく、周りの楽器とか周りのプレイヤーとの関係性の中で自分がどういうふうにやるか考えたいということですか。

高松：そうですね、まさに。

──じゃあ、Petit Brabanconのやり方は理想に近い。

高松：はい、やりやすいです。


──なるほど。7月からツアー＜Petit Brabancon Tour 2023「INDENTED BITE MARK」＞も始まります。Petit Brabanconのライヴ本数はまだ10本行ってないぐらいですが、どういうバンドなのか、高松さんの中ではある程度掴めてきましたか。

高松：なんとなくは、という感じですね。7月のツアーは声出しOKみたいなので、それで見えてくる部分も、もしかしたらあるのかなとは思っています。でも、不安はないというか。すごく楽しくなるだろうなと思うし、その楽しさがどこまで大きくなるのかなっていう、そういう期待感でいっぱいですね、今は。

──今回のEPがバラエティに富んでいるので、ライヴもいい流れになりそうですね。

高松：はい、すごく楽しみです。前回のツアーってやっぱり、1時間くらいで終わっていたので。

──曲がまだ少なかったから。

高松：そうなんですよ（笑）。それが、たくさん曲が増えてどうなっていくのか、すごく楽しみですね。

──他のメンバーの方とは馴染めましたか？

高松：少しずつ（笑）。少しずつですけど。

──皆さん優しいですか？

高松：皆さん優しいですね。最初はめちゃくちゃ怖かったんですけど（笑）。

──わかります（笑）。

高松：でもちゃんと、優しく接してくれるので馴染めてると思うし、だからツアーもそうですが、今後更にバンドがどうなるか楽しみです。

取材・文◎小野島大
撮影◎河本悠貴(MV撮影時)






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