ニック・ディヴァージリオ、MR. BIG参加の経緯を語る

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この夏、日本で開幕するMR. BIGのアジア・ツアーに参加するドラマーのニック・ディヴァージリオが、メンバーとの出会いやツアーに誘われた経緯について語った。

◆ニック・ディヴァージリオ動画、画像

90年代後半、ジェネシスのスタジオ・ドラマーだったこともあるディヴァージリオは、この数年、ソロ活動を行う傍ら、アメリカの楽器/プロ・オーディオ機材販売業者Sweetwaterの仕事をしていたという。

ディヴァージリオは『Border City Rock Talk』のインタビューでこう語っている。「Sweetwaterから始まったんだ。僕はポール(・ギルバート/G)のことを知っていて、ずい分前、展示会でパット(・トーピー/Dr)と、それにビリー(・シーン/B)と出会った。僕はあのバンドのファンだったんだ。パットと知り合うずっと前から、よく彼のドラムを聴いていた。Sweetwaterでは、レコーディングのワークショップを開いていて……ポールはよくそれに参加している。ビリーも以前、来てた。それらのワークショップで、僕はポールのリズム・セクションでプレイすることができたんだ。それに、ポールは僕が2020年に出した曲“Invisible”でプレイしてくれた。そんなことを通じ、僕らはさらにジャムを行うようになっていた」

「最後にSweetwaterでセッションを行った後、ポールからメールが来て、MR. BIGのアジア・ツアーに参加することに興味はないかって訊かれた。最初にメールが届いたのが、去年の7月だ。9~10ヶ月前のことだ。僕は“ある”って即答したよ」

そして、ドラムの演奏と歌うところを撮影し、送ったという。「簡潔に言うと、彼らから“気に入った。君は仲間だ!”って言われたんだ。そういうわけだ。突然の出来事だった」

Spock’s Beardの創設メンバーとして知られるディヴァージリオは、これまでにセッション・ミュージシャンとしてもティアーズ・フォー・フィアーズ、シェリル・クロウ、ピーター・ガブリエル、エリック・バードン&ジ・アニマルズらと仕事をしてきた。ジェネシスとは1997年にリリースされたアルバム『Calling All Stations』でプレイしている。

エリック・マーティンは昨年終わり、新ドラマーについて「彼はオーディション・ビデオを送ってきたんだ。見たよ。(彼がプレイしていたのは)“Lucky This Time”だった。アルバム『Lean Into It』に収録したもので、僕ら、ほとんどプレイしていなかった。歌うのが難しい曲だからね。彼は、それでドラムをプレイし、リードとハーモニーを歌ってた。驚異的だ」「彼は本当に強力だし、誰もが知る人だ。それに、本当にクールなことに、彼はパット・トーピーの大ファンなんだ」「パットは、この新しい謎の人物を承認すると思うよ」と話していた。

MR. BIGの<The Big Finish>フェアウェル・ツアーは、7月20日に日本で開幕。名古屋、大阪、東京でパフォーマンスした後、韓国、香港、台湾、シンガポール、タイ、フィリピン、インドネシア、マレーシアを周る。その後は南米、ヨーロッパ、北米での公演が計画されているという。


Ako Suzuki
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