ECM、新しいLPリイシュー・シリーズ“Luminessence”ローンチ&リスニング・イベント開催
ECMレコーズが、新しいオーディオファイル・バイナル・リイシュー・シリーズ“Luminessence”をスタートさせる。
◆ECM Luminessence 関連画像
本シリーズは、ECMのディープなカタログの宝石に光を当てる高品質なバイナル・シリーズ。ECMの音の世界の広さと多様性を強調する録音で、さまざまなフォーマットのLPがリリースされる予定だ。
ローンチは2023年4月28日(金)。まずはケニー・ホイーラーの『Gnu High』とナナ・ヴァスコンセロスの『Saudades』の2枚が世界同時リリースとなる。それぞれ1975年と1979年の録音だが、ECM設立初期から、ある到達点に達していたことを表している作品と感じるだろう。
『Gnu High』はトランぺッター、ケニー・ホイーラーのECMデビュー・アルバムで、ピアノのキース・ジャレット、ベースのデイヴ・ホランド、ドラムのジャック・ディジョネットとのカルテットを率いての演奏。本作は、ホイーラーを叙情的な即興演奏家/ジャズ作曲家として世界に知らしめ、その後に影響力を与えた重要な1枚。一方『Saudades』はブラジルの打楽器奏者ナナ・ヴァスコンセロスが、オーケストラの中でベリンバウを聴くという夢をかなえた作品。エグベルト・ジスモンチが弦楽器の編曲を担当し、共同作曲家、サポート・ソリストとして参加したことで実現したもの。
本シリーズには、キース・ジャレットの初のソロ・ピアノ・ライヴ作品で今年録音50周年を迎える『Bremen-Lausanne』(邦題:『ソロ・コンサート』)3枚組ボックス・セットや、初バイナル化となるヤン・ガルバレク『Afric Pepperbird』、ガルバレクとアヌール・ブラヘム『Madar』なども多数予定されている。さらにザキール・フセイン『Making Music』、ゲイリー・バートン『New Quartet』、ドン・チェリー、デューイ・レッドマン、チャーリー・ヘイデン、エド・ブラックウェルによるOld And New Dreamsのセルフ・タイトル・アルバム、このシリーズ名の由来となった、キース・ジャレット&ヤン・ガルバレク『Luminessence』もラインナップされている。もちろんこれらのレコードはすべて今年80歳を迎えるマンフレート・アイヒャーがプロデュースした作品だ。
なお、本シリーズのローンチを記念し、発売前にリスニング・イべントがロンドン、ベルリン、東京の3都市で開催されることも決定。東京では南青山のBaroomにて4月21日(金)で開催される。高音質なヴァイナルを、極上のサウンドシステムでいち早く体感できる絶好の機会となりそうだ。
“ECM Luminessence”
https://Nana-Vasconcelos.lnk.to/SaudadesPR
ケニー・ホイーラー 『Gnu High』
https://Kenny-Wheeler.lnk.to/Gnu_HighPR
<ECM Luminessence リスニング・イべント>
南青山song & supper BAROOM
Navigator: 原 雅明
◆ECM 日本オフィシャルサイト(ユニバーサル ミュージック)
◆song & supper BAROOM オフィシャルサイト
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