クイーンのブライアン・メイ、50年前に目指していたギタリストのタイプ

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クイーンが今年、デビュー50周年を迎えるにあたり、ブライアン・メイ(G)が『Total Guitar』誌のインタビューで、これまでのキャリアを振り返った。

◆クイーン画像

デビュー・アルバム『Queen』(1973年)をレコーディングするためスタジオに入ろうとしていたとき、どんなギタリストを目指していたかとの質問に、ブライアンは「なんて素晴らしい質問だ!」と反応し、こう語った。

「(当時)自分の頭の中にあった全ての組み合わせだ。子供のとき、ベッドの上で布団の下に隠れ、ヘッドフォンで聴いていたロックンロールの誕生から60年代後半に起きた全てのこと。すなわち、バディ・ホリー、ジェームズ・バートン、ハンク・マーヴィン、そしてジミ・ヘンドリックス、ジェフ・ベック、ピート・タウンゼントを合体したものだ。彼らはいまでも僕のヒーローだ」

「振り返ってみると、僕は最高にいい時代に生まれたと思ってる。物事が急展開し、障壁が取り払われた時代に育ったのは、ラッキーだった」「リトル・リチャードを初めて聴いたとき、衝撃を受けた。でも、ああやって歌ってもいいんだ、スムーズなクルーナーとは正反対に感情を叫び出していいんだって解放感を喜んでもいた。もはや曲をただ歌うだけじゃない。情熱、怒り、愛、痛みを歌っていた」

「ロックンロール前は全く違う世界だった。フレディ(・マーキュリー)と僕はその前からあったものに多くの影響を受けていた。グレン・ミラーやThe Temperance Sevenのようなジャズにね。若いときの僕らの中には、それらの影響と新たに出現したロックンロールの両方があり、いまの時代にはほぼあり得ないであろう視点を僕らに与えてくれた」

クイーンは1973年7月にファースト・アルバム『Queen』を発表。当時、英国ではあまり話題にならなかったが、翌年に「Killer Queen」、1975年には「Bohemian Rhapsody」がヒットし、世界的に大ブレイクした。



Ako Suzuki
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