【連載】第54回 ホタバンのファミリアルミルキーウェイ ～ホタルライトヒルズバンド藤田リュウジの連載コラム～

BARKSをご覧の皆さま、ホタルライトヒルズバンド・ボーカルの藤田リュウジです。2023年になりました。最初にコラムを書かせていただいてから早くも7年目に突入です。第54回目の連載、本年もどうぞよろしくお願い致します。


年明け1月は14日柏DOMe・そして16日に越谷EASY GOINGSと2本のライブからスタートしました。目下制作中のニューアルバム収録候補曲から昨年のうちに発表した新曲群「どんど焼き」「苺の感じは永遠です」「Like A Rolling Stars」「DEAD RUN」「ヨダカ」「無記」「大海原に光の帆を掲げて」の7曲に加え新たにそこへエントリーした曲「リトルコスモス」を両日で初披露演奏しました。2023年のスタートライブから新曲を歌えたことは大きな歓びです。

次回ライブは3月11日渋谷クアトロにて行われる所属レーベルのお祭り「ARIGATO MUSIC Fes 2023」への出演となります。このバンドを結成し、本格的に現メンバーが集い活動をし始めたのがちょうど東日本大震災の2ヶ月後、2011年の5月でした。個人的に直接五感に触れるような被災はほとんど無かったものの、生きる世界に渦巻く不安の匂いから影響されたギリギリのマインドを隠し持ち、恐る恐るステージに立ち続けていたあの日の感覚は今でも忘れられません。あれから時は経ち、震災にまつわる問題も完全に解決せぬまま新しい困難に直面する世の中で、変わらずホタルライトヒルズバンドとして音楽を発信出来ていることがどれだけ仕合わせなことか。僕たちを応援してくださる皆様や、長きに渡り作品を共に世へ出し続けて下さったARIGATO MUSICのスタッフチームに、日頃の感謝の気持ちを込めて精一杯のステージを届けたいと思います。

いつでも誰かの命の続きを生きている、そんな感覚がここ最近日に日に増してきます。これは何も縁者だけではなく、見ず知らずの人たちも含め、同じ国・地球に生きている同士どこかで繋がっていると思うからです。一日一日を、大切に、生きよう。

3月11日渋谷クアトロのチケット一般発売は1月28日（土）12：00 ～スタートです。レーベルメイトたちの色とりどりな歌も、恒例のコラボタイムも、年に一度の楽しみが詰まったとっておきの一日。どうぞお見逃しなく！

『今月のフェイバリッドソング』island echo「feel the wind」


私・藤田リュウジのソロプロジェクトisland echoは昨年末に一挙2作品をリリースしました。「2nd echo」は僕なりの"静寂"を表現した録音です。ギターのチューニングもレギュラーの440Hzから432Hzまで落としてこの歌たちの世界観にあった心地よい響きを探し、スタジオも僕が知り得る最も静けさを取り戻せる空間・echo and cloudでエンジニアの松井敬治さんと二人きりでレコーディングを行いました。松井さんとはホタルライトヒルズバンドのデビューアルバムでお世話になったご縁があり、約10年ぶりの共同作業でしたが、懐かしい話もしつつ現在進行形でお互いにアップデートしてきたあらゆることを音で会話しながら一曲一曲丁寧にパッケージすることが出来ました。オーバーダビング無しの一発録音、ギターと服の擦れや弦の振動音などその場・その瞬間の空気も全て閉じ込めたリアルな音像と歌世界をどうぞご堪能ください。月の出る夜、お部屋を出来る限りムーディーにして聴いていただけると、よりシンクロ出来ると思いますのでお試しあれ！

《ホタバンインフォメーション》
●ライブ情報
3月11日（土）渋谷クアトロ
"ARIGATO MUSIC Fes 2023"


開場 13：00 ／ 開演 14：00 ／ 終演 20：00
出演者：OverTone ／ HARUKA ／ HAND DRIP／ベリーグッドマン ／ ホタルライトヒルズバンド／mahina ／ わかまつごう
チケットのお申し込みやイベント詳細は公式HPをご覧ください→https://www.arigatomusic.co.jp/contents/598223

●ホタバンオフィシャルYoutubeアカウント
毎月一度生配信トーク＆ライブプログラム「ホタルナイトストリーミング」配信中！
https://www.youtube.com/user/hotallighthillsband（チャンネル登録よろしくお願いします！）

●オフィシャルWEBサイト
https://hotaban.com

《藤田リュウジプロフィール》


1985年大阪生まれ柏育ち。冬生まれだが、暑いと寒いどっちが好きと聞かれたら断然暑いが好き。というか南国好き。ばあちゃんのルーツが鹿児島にあるので、ツアー先で桜島に降り立ってみたら自然と涙が溢れてきた体験で確信。北海道では泣かなかった。40℃に迫るタイでも創作意欲爆発。死ぬまでにハワイとブラジルには行きたい。というわけで誕生日月なのに夏が恋しい一月。

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