【インタビュー】みゆなの“オハコうた”は?
歌とトークでアーティストの素顔と魅力に迫るTOKYO MXの音楽番組『Artist#18File』。2月は、17歳で「FUJI ROCK FESTIVAL'19」に出演するなど早くからその才能が注目されてきたシンガーソングライター・みゆなが登場。自身のルーツにもなった貴重なオハコうたや、映画「少女は卒業しない」の主題歌として書き下ろした最新曲「夢でも」などを披露する。
──みゆなさんのオハコうた1曲目は、竹内まりやさんの「プラスティック・ラブ」。この曲を選んだ理由を聞かせてください。
みゆな:以前お気に入りのバーに行ったとき、ずっと山下達郎さんの曲が流れていたんですね。シティーポップは大好きなのでノリノリで聴いていたところ、たまたま流れでこの曲がかかったんです。曲はもちろん、まりやさんの歌声も本当に素晴らしくて感動してしまって。音楽って、一発目の感覚というか、1回聴いた瞬間に湧き上がってくるものこそ全てだと思っているので、そんな感覚になれたこの曲をぜひ歌ってみたいなと思って選びました。
──歌い手として感じる、この曲の魅力はどういうところにあると思いますか?
みゆな:まりやさんの楽曲は良い意味でクセがなく、印象としてすごく透明できれいなものを感じるんです。歌声も含めて。その点私は声に濁りが入ってくるタイプなので、真逆なところにもすごく魅力を感じてしまうというか。まっすぐに歌っているボーカルの感じが、まさに「プラスティック・ラブ」だなって思います。
──今回は、弾き語りで披露していただくんですよね。
みゆな:はい。私は歌うときにカッコよく歌う部分と優しく歌う部分を使い分けているんですが、今回はその両方が混在する感じで歌えたらなと思っています。あまり考えすぎず、まっすぐに、たとえば家でお酒を飲みながら弾き語りしているような感覚というか。音楽って、歌っていても聴いていても大切なのは楽しいかどうかだと思うので、収録も楽しみたいなと思っています。
──2曲目はEGO-WRAPPIN’の「くちばしにチェリー」です。
みゆな:小学生の頃、母親のお下がりのケータイを使っていて、YouTubeでいろいろな音楽を聴きあさっていたんです。EGO-WRAPPIN’は母親が好きで聴いていたから何曲かは知っていたけど、この曲のMVを見て衝撃を受けたんです。その後、鹿児島のイベントで生の「くちばしにチェリー」を聴けた時は、夢なのか現実なのかわからなくなるくらいだった。パワフルで、かっこよくて、堂々としていて…。これから自分が歌うと思うと、じわじわ緊張してきました(笑)。
──ちなみにカラオケなどではよく歌うんですか?
みゆな:気持ちがノってきたら歌う曲です(笑)。かなり自信がないとキビシイ曲だったりするし、今となっては尊敬という気持ちもあるから、当たり前ですがいい加減な感じでは歌いたくないんですよ。音量の問題などを気にせず歌いたい曲なので、たぶん生配信とかでも歌ってないと思います。今日はがっつり、本気を出して歌わせていただきます。
──楽しみにしています。では最後に、みゆなさんの最新曲「夢でも」についてはいかがですか。
みゆな:朝井リョウさん原作の映画「少女は卒業しない」の主題歌として書き下ろしました。友情とか恋とか、大切な人への想いを抱えた4人の少女たちが過ごす卒業式までの2日間を描いた物語なんですが、ストーリーの展開やみなさんの感情表現が素晴らしくて、思わず笑ったり泣いたり、すごく入り込める作品です。私はいわゆる青春らしい青春をしてこなかったから、この映画で青春できたというか、作品に寄り添いながら青春を歌詞として書くことができたのも嬉しかったです。
──2月23日から公開される映画とともに、劇場でもこの曲を楽しんでいただきたいですね。
みゆな:はい。私は、この曲を通してすごく成長することができたんです。普段は滅多に言わないんですが、「こんなに良い曲が書けた!」って素直に思えたというか。そう思えたのも、心から素晴らしいと思えた作品の主題歌を書くというきっかけをいただいたから。私、映画はエンドロールまでが作品だと思っているのでそこに対する責任感も感じていますが、ぜひ劇場でも聴いていただきたいなと思っています。
取材・文:山田邦子
TOKYO MX『Artist#18File』
毎週火曜 21:54~ (再放送:毎週日曜11:55~)
※スマートフォン用アプリ/Webサイト「エムキャス」(https://mcas.jp/)で同時配信
福井放送
毎週木曜 24:54~
※時間変更の場合あり
テレビ金沢
毎週金曜 25:59~
※時間変更の場合あり
2月ゲストアーティスト:みゆな
リリース情報
2/1リリース